巣立ちのとき
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6月、梅雨が明けた頃に美羽ちゃんから飛雄の試合があることを知らされた。
もちろん、飛雄本人からはそんな話を聞いていない。
ほぼ毎朝顔を合わせているんだから教えてくれたっていいのに。
照れ屋さんかよ。
こうなればこっそり見に行っちゃうんだから。
ーーーー
試合当日。
体育館に入ると懐かしいにおいがした。
最後に試合を見たのは飛雄が中学3年生のインターハイ以来だから、約1年ぶり。
中学と違って180cmを超える選手たちがゴロゴロいた。
中には本当に高校生か、と疑いたくなる容姿の子も。
さて、飛雄とその新しいチームメイトは……っと、いたいた。
黒いジャージ、背面に烏野高校排球部の文字。
あれ、そう言えばあのジャージって私がさっき高校生か疑ってしまった子も着ていたやつだ。
まさか飛雄のチームメイトだったとは。
あとは……意外と小柄な子も若干2名。
補欠かな?
一通り遠目からチームメイトを眺めていると、早速烏野高校の試合の番がやってきた。
相手は伊達工業高校。
2回戦目らしいけれど、1回戦を見損ねた私にとっては1試合目。
はあー、いよいよか。
私が出るわけじゃないのに緊張してきた。
飛雄は当たり前だけれどスタメン。
ユニフォームも黒を基調としたオレンジライン。
似合ってるじゃん。
あ、小柄な子もスタメンなのね。
「飛雄頑張れー!!」
これだけ人がいて賑わっているんだ、私が叫んだところでバレないだろう。
一発目から飛雄の精密トス。
やっぱり凄いや。
そうかと思いきや、速攻。
まただ。
そう思った。
また1年前の二の前に。
だけど、私の心配も杞憂に終わった。
ただのジャンプ力のあるチビちゃんだと思っていた子が速攻に合わせてスパイクを打ってみせた。
「うわぁ……すごっ」
なんだ、ちゃんとできてるじゃん。
すっかりチームに馴染んでいるように見えた飛雄。
もう、私が口うるさく言わなくても大丈夫だ。
私はその試合を見終わると、安心して帰った。
もちろん、飛雄本人からはそんな話を聞いていない。
ほぼ毎朝顔を合わせているんだから教えてくれたっていいのに。
照れ屋さんかよ。
こうなればこっそり見に行っちゃうんだから。
ーーーー
試合当日。
体育館に入ると懐かしいにおいがした。
最後に試合を見たのは飛雄が中学3年生のインターハイ以来だから、約1年ぶり。
中学と違って180cmを超える選手たちがゴロゴロいた。
中には本当に高校生か、と疑いたくなる容姿の子も。
さて、飛雄とその新しいチームメイトは……っと、いたいた。
黒いジャージ、背面に烏野高校排球部の文字。
あれ、そう言えばあのジャージって私がさっき高校生か疑ってしまった子も着ていたやつだ。
まさか飛雄のチームメイトだったとは。
あとは……意外と小柄な子も若干2名。
補欠かな?
一通り遠目からチームメイトを眺めていると、早速烏野高校の試合の番がやってきた。
相手は伊達工業高校。
2回戦目らしいけれど、1回戦を見損ねた私にとっては1試合目。
はあー、いよいよか。
私が出るわけじゃないのに緊張してきた。
飛雄は当たり前だけれどスタメン。
ユニフォームも黒を基調としたオレンジライン。
似合ってるじゃん。
あ、小柄な子もスタメンなのね。
「飛雄頑張れー!!」
これだけ人がいて賑わっているんだ、私が叫んだところでバレないだろう。
一発目から飛雄の精密トス。
やっぱり凄いや。
そうかと思いきや、速攻。
まただ。
そう思った。
また1年前の二の前に。
だけど、私の心配も杞憂に終わった。
ただのジャンプ力のあるチビちゃんだと思っていた子が速攻に合わせてスパイクを打ってみせた。
「うわぁ……すごっ」
なんだ、ちゃんとできてるじゃん。
すっかりチームに馴染んでいるように見えた飛雄。
もう、私が口うるさく言わなくても大丈夫だ。
私はその試合を見終わると、安心して帰った。