バカはバカなりに
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「●●!あの返事、納得ができねえ」
「はあ?」
朝からクラスの違う影山が教室に来たと思ったら、これだ。
「俺もお前の本心が分からねぇ」
大方頭が切れる先輩か誰かに意味を聞いたんだろう。
「じゃあ、お互い様ってことで。はい、この話は終わり。教室から出ていって」
「おい、待てよ!●●!」
私は無理やり影山の背中を押して教室から追い出した。
ーーーー
授業後、教室から出ると影山が待ち伏せしていた。
「部活は」
「遅れるって言ってある」
呆れた。
バレーバカのくせに、私なんかを優先して。
影山は静かに過去の話をし始めた。
「あのときの俺はバカだったから」
「今もバカでしょ」
「う゛っ!……罰ゲームの意味が分からなかった」
意味が分からないの意味が分からない。
他にどんな意味があると言うのか。
「好きなやつに告白するのかと勘違いしてた」
だから、あんなにすんなり了承したのか。
てことは、本当に影山は私のことが好きで告白してきたの?
「なのに、返事を聞く前に友達が残念だとか嘘だとかでしゃばってくるし、●●は俺のこと名前で呼ばなくなるし。俺だって●●が何を考えているのか分からねぇ」
「……聞いちゃったの」
「え」
私は影山が告白してくる前日にクラスメイトの男子とのやり取りを聞いていたことを話した。
「あんなの聞かされたら、嘘だと思うでしょ」
「悪 い」
「本当に影山はバカなんだから。中学のときは周りに流されて告白するし、次は夏目漱石の月が綺麗ですね?告白くらい人の言葉を借りずに、自分の言葉で言いなさいよ」
影山は姿勢を正した。
「勘違いさせることを何度も言っちまったけど、俺は今も昔も●●のことが好きだ。俺と付き合ってください」
「……はい」
2年越しにあのときの返事ができた。
私たちは影山の三度目の告白によって、ようやくお付き合いすることができた。
「あのさ、また名前で呼んでくれないか」
照れくさそうに言う影山……いや、
「飛雄!」
飛雄はニカッと満足そうに笑った。
ーーFinーー
「はあ?」
朝からクラスの違う影山が教室に来たと思ったら、これだ。
「俺もお前の本心が分からねぇ」
大方頭が切れる先輩か誰かに意味を聞いたんだろう。
「じゃあ、お互い様ってことで。はい、この話は終わり。教室から出ていって」
「おい、待てよ!●●!」
私は無理やり影山の背中を押して教室から追い出した。
ーーーー
授業後、教室から出ると影山が待ち伏せしていた。
「部活は」
「遅れるって言ってある」
呆れた。
バレーバカのくせに、私なんかを優先して。
影山は静かに過去の話をし始めた。
「あのときの俺はバカだったから」
「今もバカでしょ」
「う゛っ!……罰ゲームの意味が分からなかった」
意味が分からないの意味が分からない。
他にどんな意味があると言うのか。
「好きなやつに告白するのかと勘違いしてた」
だから、あんなにすんなり了承したのか。
てことは、本当に影山は私のことが好きで告白してきたの?
「なのに、返事を聞く前に友達が残念だとか嘘だとかでしゃばってくるし、●●は俺のこと名前で呼ばなくなるし。俺だって●●が何を考えているのか分からねぇ」
「……聞いちゃったの」
「え」
私は影山が告白してくる前日にクラスメイトの男子とのやり取りを聞いていたことを話した。
「あんなの聞かされたら、嘘だと思うでしょ」
「
「本当に影山はバカなんだから。中学のときは周りに流されて告白するし、次は夏目漱石の月が綺麗ですね?告白くらい人の言葉を借りずに、自分の言葉で言いなさいよ」
影山は姿勢を正した。
「勘違いさせることを何度も言っちまったけど、俺は今も昔も●●のことが好きだ。俺と付き合ってください」
「……はい」
2年越しにあのときの返事ができた。
私たちは影山の三度目の告白によって、ようやくお付き合いすることができた。
「あのさ、また名前で呼んでくれないか」
照れくさそうに言う影山……いや、
「飛雄!」
飛雄はニカッと満足そうに笑った。
ーーFinーー