元気の源
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ーーおまけ②(影山side)ーー
中学総合体育大会、県予選決勝で俺がトスを挙げた先には、誰もいなかった。
これはチームメイトからの拒絶だ。
結果は散々。
試合が終わり、応援に来てくれていた姉の美羽と帰宅していると、
「なーに落ち込んでんのよ!」
「痛って」
いきなり背中を叩かれた。
「落ち込んでねぇよ!」
「嘘だ、顔に書いてある」
「ちっ」
こう言うときはそっとするものじゃないのか。
本当に姉ちゃんは空気を読まずに絡んでくる。
「そうだ、飛雄。お腹空いてる?」
「そりゃあ……まあ……」
試合後だから空いているに決まっている。
「なら、姉ちゃんがご飯奢ってあげる!」
「は?」
「そうと決まれば、ほら来て!」
無理やり連れて行かれたのは、昔からありそうな町中華屋だった。
亭主が1人で切り盛りしているのか、他に従業員は見当たらない。
「大将、ラーメンと餃子それぞれ2人前ね」
「あいよぉ!」
席に着くや否や、メニューを見る前に勝手に注文を済ませる姉ちゃん。
まあ、今の俺なら何でも食えるくらい腹は減っているけど。
料理は直ぐに運ばれてきた。
ラーメンを一口啜る。
「旨い……」
「でしょ!」
姉ちゃんはしてやったり、と言う表情をしていた。
悔しいけど、本当に旨い。
「美味しい物は人を元気にさせるでしょ?私の友達の受け売りなの。落ち込んだときは尚更ね」
「だから、落ち込んでねぇって」
度々姉ちゃんの話に出てくる友達。
名前は多分だけど●●さん。
直接聞いたわけじゃないけれど、よく電話している時に聞こえてくるから、恐らくそうだろう。
名前と、姉伝いでしか知らない彼女。
どんな人だろうか。
会ったところで何をするでもないけれど。
元気の源のような人だから、きっと明るい人なんだろう。
だけど、そんな人でも落ち込むことはあると思う。
そんなときに出会えたら、そのときは俺も……。
中学総合体育大会、県予選決勝で俺がトスを挙げた先には、誰もいなかった。
これはチームメイトからの拒絶だ。
結果は散々。
試合が終わり、応援に来てくれていた姉の美羽と帰宅していると、
「なーに落ち込んでんのよ!」
「痛って」
いきなり背中を叩かれた。
「落ち込んでねぇよ!」
「嘘だ、顔に書いてある」
「ちっ」
こう言うときはそっとするものじゃないのか。
本当に姉ちゃんは空気を読まずに絡んでくる。
「そうだ、飛雄。お腹空いてる?」
「そりゃあ……まあ……」
試合後だから空いているに決まっている。
「なら、姉ちゃんがご飯奢ってあげる!」
「は?」
「そうと決まれば、ほら来て!」
無理やり連れて行かれたのは、昔からありそうな町中華屋だった。
亭主が1人で切り盛りしているのか、他に従業員は見当たらない。
「大将、ラーメンと餃子それぞれ2人前ね」
「あいよぉ!」
席に着くや否や、メニューを見る前に勝手に注文を済ませる姉ちゃん。
まあ、今の俺なら何でも食えるくらい腹は減っているけど。
料理は直ぐに運ばれてきた。
ラーメンを一口啜る。
「旨い……」
「でしょ!」
姉ちゃんはしてやったり、と言う表情をしていた。
悔しいけど、本当に旨い。
「美味しい物は人を元気にさせるでしょ?私の友達の受け売りなの。落ち込んだときは尚更ね」
「だから、落ち込んでねぇって」
度々姉ちゃんの話に出てくる友達。
名前は多分だけど●●さん。
直接聞いたわけじゃないけれど、よく電話している時に聞こえてくるから、恐らくそうだろう。
名前と、姉伝いでしか知らない彼女。
どんな人だろうか。
会ったところで何をするでもないけれど。
元気の源のような人だから、きっと明るい人なんだろう。
だけど、そんな人でも落ち込むことはあると思う。
そんなときに出会えたら、そのときは俺も……。
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