元気の源
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美羽に相談して数日後。
今日、本来ならタカヤとデートの予定だった。
それが、急に休日出勤になったとかでドタキャン。
ホワイト企業の彼の会社がそんなことをするとは思えない。
“彼氏に不審な動きがあったから尾行してみる”
私は美羽に尾行をする旨を伝えてから彼の家へ向かった。
電信柱に身を隠しつつ家の様子を伺うと、電気が点いていた。
まだ家にいる様子。
間に合ってよかった。
ほどなくして彼がおしゃれな格好をして家を出た。
どう見ても仕事へ行く格好には見えない。
気付かれないように一定の距離を開けて付いていくと、先日出てきたレシートのカフェへ入っていった。
すかさず私も入店。
もちろん、適度に離れているけれど、しっかりと彼を観察できる席を選んだ。
適当に飲み物を注文してからスマホを確認すると、美羽から返事が来ていた。
“今どこ?”
もしかして来てくれるの?
そう思って店の地図を送った。
そんなことをしていると、タカヤの席に1人の女性が座った。
色白で清楚な格好をした、いかにも男性が好きそうな雰囲気の女性。
私とは全然違うタイプ。
遠くて何を話しているのかは分からないけれど、とても楽しそうにしている。
最近、私にはあんな笑顔を見せてくれないのに。
一応写真でも撮るか。
決定的なシーンではないけれど、ないよりまし。
シャッターボタンを押して、ちゃんと撮るているか確認していると、私の向かいの席に誰かが座った気配がした。
顔を上げると、
「え!飛雄君?!」
そこには上下黒色のジャージを着た飛雄君がいた。
思ったより大きな声が出てしまい、咄嗟に手で口を塞ぐと、
「驚きすぎ」
飛雄君はケラケラと笑いながら言った。
そんなに笑わなくてもいいのに。
私は心臓を落ち着かせてから、疑問を投げ掛けた。
「なんでここに?」
「姉ちゃんからの連絡、見てないんすか?」
慌ててメッセージアプリを確認すると、
“私は仕事で行けないけど、●●1人だと不安でしょ?助っ人送ったから!”
と、確かに連絡が来ていた。
助っ人って飛雄君のことか。
だけど、関係のない彼を、しかも未成年の子を巻き込むことなんてできない。
せっかく来てくれたところ申し訳ないけど、帰ってもらうことにしよう。
そう思っていたら、
「●●さんの彼氏ってあの人っすよね?移動するみたいっすよ」
「あ、うん」
ひとまず、飛雄君のことは後回しにして、尾行を続けることにした。
後をつけると、どんどん路地裏へと入っていった。
この先と言えばピンクのホテルがたくさん並ぶ建物しかない。
そして、例外なくタカヤたちも腕を組んで密着しながらその建物へと入っていった。
違うと信じたかったけれど、現実は残酷だ。
この瞬間を写真に収めるために尾行したのに、あまりのショックで動けなかった。
ただただ、呆然と立ち尽くす。
だけどそんな私とは裏腹に飛雄君は、
「●●さんが写真撮らないから、俺が代わりに撮っておきましたよ」
冷静に写真を撮っていた。
「ありがとう……」
「俺、いてよかっただろ?」
そう言ってニカッと場違いに笑う飛雄君に呆れて、
「ふふっ」
思わず笑ってしまった。
「そんじゃ証拠も撮れたし、これからどうしますか?」
「どうするって言われても……」
彼らが出るまで待つつもりもないし、帰るしかない。
そう言おうとしたら、
「姉ちゃんから軍資金もらったんで、これで何か旨いもんでも食いに行きましょう」
「えっ……ちょっ……!」
半ば無理やり飛雄君に手を引かれて連れ出された。
今日、本来ならタカヤとデートの予定だった。
それが、急に休日出勤になったとかでドタキャン。
ホワイト企業の彼の会社がそんなことをするとは思えない。
“彼氏に不審な動きがあったから尾行してみる”
私は美羽に尾行をする旨を伝えてから彼の家へ向かった。
電信柱に身を隠しつつ家の様子を伺うと、電気が点いていた。
まだ家にいる様子。
間に合ってよかった。
ほどなくして彼がおしゃれな格好をして家を出た。
どう見ても仕事へ行く格好には見えない。
気付かれないように一定の距離を開けて付いていくと、先日出てきたレシートのカフェへ入っていった。
すかさず私も入店。
もちろん、適度に離れているけれど、しっかりと彼を観察できる席を選んだ。
適当に飲み物を注文してからスマホを確認すると、美羽から返事が来ていた。
“今どこ?”
もしかして来てくれるの?
そう思って店の地図を送った。
そんなことをしていると、タカヤの席に1人の女性が座った。
色白で清楚な格好をした、いかにも男性が好きそうな雰囲気の女性。
私とは全然違うタイプ。
遠くて何を話しているのかは分からないけれど、とても楽しそうにしている。
最近、私にはあんな笑顔を見せてくれないのに。
一応写真でも撮るか。
決定的なシーンではないけれど、ないよりまし。
シャッターボタンを押して、ちゃんと撮るているか確認していると、私の向かいの席に誰かが座った気配がした。
顔を上げると、
「え!飛雄君?!」
そこには上下黒色のジャージを着た飛雄君がいた。
思ったより大きな声が出てしまい、咄嗟に手で口を塞ぐと、
「驚きすぎ」
飛雄君はケラケラと笑いながら言った。
そんなに笑わなくてもいいのに。
私は心臓を落ち着かせてから、疑問を投げ掛けた。
「なんでここに?」
「姉ちゃんからの連絡、見てないんすか?」
慌ててメッセージアプリを確認すると、
“私は仕事で行けないけど、●●1人だと不安でしょ?助っ人送ったから!”
と、確かに連絡が来ていた。
助っ人って飛雄君のことか。
だけど、関係のない彼を、しかも未成年の子を巻き込むことなんてできない。
せっかく来てくれたところ申し訳ないけど、帰ってもらうことにしよう。
そう思っていたら、
「●●さんの彼氏ってあの人っすよね?移動するみたいっすよ」
「あ、うん」
ひとまず、飛雄君のことは後回しにして、尾行を続けることにした。
後をつけると、どんどん路地裏へと入っていった。
この先と言えばピンクのホテルがたくさん並ぶ建物しかない。
そして、例外なくタカヤたちも腕を組んで密着しながらその建物へと入っていった。
違うと信じたかったけれど、現実は残酷だ。
この瞬間を写真に収めるために尾行したのに、あまりのショックで動けなかった。
ただただ、呆然と立ち尽くす。
だけどそんな私とは裏腹に飛雄君は、
「●●さんが写真撮らないから、俺が代わりに撮っておきましたよ」
冷静に写真を撮っていた。
「ありがとう……」
「俺、いてよかっただろ?」
そう言ってニカッと場違いに笑う飛雄君に呆れて、
「ふふっ」
思わず笑ってしまった。
「そんじゃ証拠も撮れたし、これからどうしますか?」
「どうするって言われても……」
彼らが出るまで待つつもりもないし、帰るしかない。
そう言おうとしたら、
「姉ちゃんから軍資金もらったんで、これで何か旨いもんでも食いに行きましょう」
「えっ……ちょっ……!」
半ば無理やり飛雄君に手を引かれて連れ出された。