君に嫌われたい
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「●●さん!」
「工……」
またか。
ここ最近1限から講義がある日は、狙ったかのごとく朝のロードワーク中の工と出くわす。
決して白鳥沢に近い場所ではないのに、こんなところまで走りに来ているのか。
今日はこの間止めに入ってきた先輩らしい人も見当たらない。
「付いてこないでよ」
「ランニングコースなので!」
「だったら並走しないで速く走りなよ」
「●●さんが連絡先を教えてくれたら行きます」
何かにつけては連絡先を教えろと言ってくる。
「仮に交換したとして、何を話すのさ」
工はしばらく考えてから口を開いた。
「毎日俺の成果を報告します!」
「迷惑、チラシの裏にでも書いておきなよ」
「分かりました、枚数が溜まったら読んでくれますか?」
いや、そうじゃない。
毎日は大変だからまとめて報告してねって意味ではない。
そう言おうと思い工を見ると、どこか遠くの方へ視線を移していた。
「どうかした?」
「いや、なんでもありません。気のせいでした」
この間もそんなことを言っていた。
そう何度も気のせいがあってたまるか。
「言ってよ、気になるから」
「うーん、●●さん最近変なことありました?」
「高頻度で工に遇うようになったこと」
「それは変なことじゃないです!」
工は頬を膨らませ、不貞腐れた顔をした。
「ほら私はこっちだけど、工はあっちでしょ」
「ぐぬぬ、今日はここまでか」
いつもの交差点で工と別れた。
……最近変なこと。
工が言っていたことが気になるが本当に身に覚えがない。
工の勘違いだといいけど。
「工……」
またか。
ここ最近1限から講義がある日は、狙ったかのごとく朝のロードワーク中の工と出くわす。
決して白鳥沢に近い場所ではないのに、こんなところまで走りに来ているのか。
今日はこの間止めに入ってきた先輩らしい人も見当たらない。
「付いてこないでよ」
「ランニングコースなので!」
「だったら並走しないで速く走りなよ」
「●●さんが連絡先を教えてくれたら行きます」
何かにつけては連絡先を教えろと言ってくる。
「仮に交換したとして、何を話すのさ」
工はしばらく考えてから口を開いた。
「毎日俺の成果を報告します!」
「迷惑、チラシの裏にでも書いておきなよ」
「分かりました、枚数が溜まったら読んでくれますか?」
いや、そうじゃない。
毎日は大変だからまとめて報告してねって意味ではない。
そう言おうと思い工を見ると、どこか遠くの方へ視線を移していた。
「どうかした?」
「いや、なんでもありません。気のせいでした」
この間もそんなことを言っていた。
そう何度も気のせいがあってたまるか。
「言ってよ、気になるから」
「うーん、●●さん最近変なことありました?」
「高頻度で工に遇うようになったこと」
「それは変なことじゃないです!」
工は頬を膨らませ、不貞腐れた顔をした。
「ほら私はこっちだけど、工はあっちでしょ」
「ぐぬぬ、今日はここまでか」
いつもの交差点で工と別れた。
……最近変なこと。
工が言っていたことが気になるが本当に身に覚えがない。
工の勘違いだといいけど。