君に嫌われたい
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「はいこれ」
日を改めてアカリとランチをしてると、1枚の紙を渡された。
「なにこれ」
「工君から」
どうやら工がアカリの弟に私宛の手紙を渡したらしい。
手紙の内容は工の連絡先。先日は聞きそびれたから、と。
「いつの間にか懐かれてるね~」
からかうように言ってきたアカリ。
でも、彼女が想像することは何もない。
「今だけだよ」
だって、入学式の日以来会っていないし、あの日もご飯を済ませたらすぐに解散したから。
「それで?連絡するの?」
「まさか」
この連絡先が必要になる日なんて来るはずない。
そんなことを思いつつ、失くさないように紙を綺麗に折りたたんで鞄にしまった。
ーーーー
しかし、アカリから連絡先をもらってから工に会うまで、そう時間はかからなかった。
「げっ、工……」
買い物帰りにロードワーク中の工に出くわした。
「なんで連絡くれないんですか、ずっと待っていたんですよ!」
「なんで連絡しないといけないのさ。こっちは高校生に構うほど暇していないの」
シッシッと追い払うジェスチャーをすると、
「工!サボってんじゃないよ!」
工と同じユニフォームを着た赤髪の人が遠くの方から叫んできた。
「ほら、先輩っぽい人が呼んでるよ」
工はまだ何か言いたそうにしていたが、渋々ロードワークに戻った。
多感な時期に関わる大人はちゃんと選んだ方がいい。
それは私なんかではない。
日を改めてアカリとランチをしてると、1枚の紙を渡された。
「なにこれ」
「工君から」
どうやら工がアカリの弟に私宛の手紙を渡したらしい。
手紙の内容は工の連絡先。先日は聞きそびれたから、と。
「いつの間にか懐かれてるね~」
からかうように言ってきたアカリ。
でも、彼女が想像することは何もない。
「今だけだよ」
だって、入学式の日以来会っていないし、あの日もご飯を済ませたらすぐに解散したから。
「それで?連絡するの?」
「まさか」
この連絡先が必要になる日なんて来るはずない。
そんなことを思いつつ、失くさないように紙を綺麗に折りたたんで鞄にしまった。
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しかし、アカリから連絡先をもらってから工に会うまで、そう時間はかからなかった。
「げっ、工……」
買い物帰りにロードワーク中の工に出くわした。
「なんで連絡くれないんですか、ずっと待っていたんですよ!」
「なんで連絡しないといけないのさ。こっちは高校生に構うほど暇していないの」
シッシッと追い払うジェスチャーをすると、
「工!サボってんじゃないよ!」
工と同じユニフォームを着た赤髪の人が遠くの方から叫んできた。
「ほら、先輩っぽい人が呼んでるよ」
工はまだ何か言いたそうにしていたが、渋々ロードワークに戻った。
多感な時期に関わる大人はちゃんと選んだ方がいい。
それは私なんかではない。