夢が叶うまで
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「今日からお世話になります◯◯●●です。よろしくお願いします」
バイト初日は設備の説明と単純作業のみで終わった。
この調子なら続けられそう、そう思ったのもつかの間。
2日目から初日の単純作業に加え、製造作業も任された。
手始めに手作りゼリーの煮沸殺菌。
火にかけた大鍋に小包装されたゼリーを入れていく。
温度計を差して、タイマーをセット。
次は何をすればいいんだろう。
他に手伝える作業を探そうと周りを見渡していると、
「ねぇ、いつまで鍋見てるの?時間の無駄」
先に社員さんに注意をされてしまった。
「すみません」
「タイマーかけたなら、その間に洗い物やって。たまってるでしょ」
「はい」
見たことある調理器具から、何に使うのかも分からない器具、色んな物があった。
「◯◯さん、タイマー鳴ったよ!」
「はい!」
洗い物後、煮沸殺菌が終わったゼリーを冷却する作業にはいった。
熱湯を流し、代わりに氷水を入れていく。
熱いし、重いし、意外と力を使う。
「ちょっと、洗い物したの誰?ここ汚れてるよ!」
「す、すみません!」
ゼリーの作業に移らないといけないと焦って、洗いそこねた器具があったようだ。
「使えないな。そんなんじゃパレットすら握らせられない」
オーナーが大きな溜め息を吐いた。
本当はナッペだとか、絞りだとか、ネームを期待してたのかもしれないけど、製菓学校に入って間もない私にそんな技術的なことはできない。
もしかしてこのお店は即戦力になるバイトが欲しかったのでは?
面接の時にそんな話は出なかった気がしたのに。
実力が足りない自分が悔しい。
単純作業すら失敗してしまう自分が情けない。
どんくさい自分が嫌い。
2日目のバイトは急かされ、罵倒されながらも歯を食い縛って耐えた。
ーーーー
「ってことがあってね、覚君のところはどう?」
朝から覚君に先日のバイトであった話をした。
「俺のところはまず商品を覚えるところからだから、製造希望だけど売り場に出ているヨ」
希望じゃない仕事をさせられていても、覚君はあのケーキのデザインが、とかこのケーキの味の組み合わせ方が、とか実りのあるバイト生活を送っているみたい。
私はせっかく希望の製造に携われているのだから、文句なんて言っていられない。
「私も頑張ろ」
「ほらほら~●●ちゃん、今日は丸1日製菓実習の日なんだし、バイト先で教えてもらった技術の披露してヨ」
「ははは」
披露もなにもバイト先のオーナーは昔ながらの見て覚えろ、技術を盗め、の職人タイプの人だから丁寧に教えてなんてくれない。
私は苦笑いしかできなかった。
バイト初日は設備の説明と単純作業のみで終わった。
この調子なら続けられそう、そう思ったのもつかの間。
2日目から初日の単純作業に加え、製造作業も任された。
手始めに手作りゼリーの煮沸殺菌。
火にかけた大鍋に小包装されたゼリーを入れていく。
温度計を差して、タイマーをセット。
次は何をすればいいんだろう。
他に手伝える作業を探そうと周りを見渡していると、
「ねぇ、いつまで鍋見てるの?時間の無駄」
先に社員さんに注意をされてしまった。
「すみません」
「タイマーかけたなら、その間に洗い物やって。たまってるでしょ」
「はい」
見たことある調理器具から、何に使うのかも分からない器具、色んな物があった。
「◯◯さん、タイマー鳴ったよ!」
「はい!」
洗い物後、煮沸殺菌が終わったゼリーを冷却する作業にはいった。
熱湯を流し、代わりに氷水を入れていく。
熱いし、重いし、意外と力を使う。
「ちょっと、洗い物したの誰?ここ汚れてるよ!」
「す、すみません!」
ゼリーの作業に移らないといけないと焦って、洗いそこねた器具があったようだ。
「使えないな。そんなんじゃパレットすら握らせられない」
オーナーが大きな溜め息を吐いた。
本当はナッペだとか、絞りだとか、ネームを期待してたのかもしれないけど、製菓学校に入って間もない私にそんな技術的なことはできない。
もしかしてこのお店は即戦力になるバイトが欲しかったのでは?
面接の時にそんな話は出なかった気がしたのに。
実力が足りない自分が悔しい。
単純作業すら失敗してしまう自分が情けない。
どんくさい自分が嫌い。
2日目のバイトは急かされ、罵倒されながらも歯を食い縛って耐えた。
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「ってことがあってね、覚君のところはどう?」
朝から覚君に先日のバイトであった話をした。
「俺のところはまず商品を覚えるところからだから、製造希望だけど売り場に出ているヨ」
希望じゃない仕事をさせられていても、覚君はあのケーキのデザインが、とかこのケーキの味の組み合わせ方が、とか実りのあるバイト生活を送っているみたい。
私はせっかく希望の製造に携われているのだから、文句なんて言っていられない。
「私も頑張ろ」
「ほらほら~●●ちゃん、今日は丸1日製菓実習の日なんだし、バイト先で教えてもらった技術の披露してヨ」
「ははは」
披露もなにもバイト先のオーナーは昔ながらの見て覚えろ、技術を盗め、の職人タイプの人だから丁寧に教えてなんてくれない。
私は苦笑いしかできなかった。