夢が叶うまで
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そして迎えた入学式当日、昇降口に貼り出されていた製菓専攻の生徒名簿を見ると、案の定女子生徒が多かった。
男子は……天童覚……サトルで読み方いいのかな?
ただ一人だけだった。
不安じゃないのかな?
気が合えば彼とも仲良くしたいと思った。
さて、この中にサトリちゃんは……あれ、いない。
製菓専攻は1クラスしかないから、いないはずはないんだけど。
ひょっとして漢字の読みが違ったのかな?
3周ほど名簿を見直したけどそれらしい名前の子はおらず、後ろの人がそろそろどいて欲しそうに咳払いをしてきたので、大人しく場所を代わることにした。
その日は入学式だけをして解散。
翌日からクラスの自己紹介とシラバスの説明がある。
校門をくぐるまでの間、いくつものサークル勧誘があったけれど、サトリちゃんと相談して決めたかったので、取りあえずいくつかチラシを貰ってから帰宅した。
帰宅後、私はサトリちゃんにメッセージを送った。
“見つけることが出来なかったんだけど、もしかしてお休みしてた?”
返事は意外にも早く来た。
“いたよ~。明日、私の方から●●ちゃんに話しかけるネ”
サトリちゃんは私のこと分かったのかな?
それならその時に話しかけてくれればよかったのに。
だけど、やっと文章以外でサトリちゃんと会話が出来ることにワクワクした。
ーーーー
翌日、教室に入ると黒板に名前と名簿番号が席に割り振られた紙が貼り出されていた。
サトリちゃんはもう来ているのだろうか。
ひとまず書いてある通りの席に着いた。
「●●ちゃん!」
思っていたより低い声で呼ばれた。
「サトリ…ちゃ、ん?」
振り向くと、女の子だと思っていたサトリちゃんは男の人だった。
どうやら“覚”の漢字は“サトル”ではなく“サトリ”と読むようだ。
「女の子だと思っていたでしょ~。その驚いた顔が見たかったから、男だって言わなかったんだよネ~」
そう言うとサトリちゃん、もとい覚君はゲラゲラと笑った。
メッセージでのやり取りでは“私”って言っていたから、すっかり騙された。
いや、男の人も私って使う人もいる。
だけど覚君の場合は男だってバレてから一人称が俺になったから、おそらく普段は俺を使っている。
策略も笑い方も少しだけ腹が立ったけど、男子生徒が一人だけなのが心配だったから、明るい性格みたいで、それだけは安心した。
男子は……天童覚……サトルで読み方いいのかな?
ただ一人だけだった。
不安じゃないのかな?
気が合えば彼とも仲良くしたいと思った。
さて、この中にサトリちゃんは……あれ、いない。
製菓専攻は1クラスしかないから、いないはずはないんだけど。
ひょっとして漢字の読みが違ったのかな?
3周ほど名簿を見直したけどそれらしい名前の子はおらず、後ろの人がそろそろどいて欲しそうに咳払いをしてきたので、大人しく場所を代わることにした。
その日は入学式だけをして解散。
翌日からクラスの自己紹介とシラバスの説明がある。
校門をくぐるまでの間、いくつものサークル勧誘があったけれど、サトリちゃんと相談して決めたかったので、取りあえずいくつかチラシを貰ってから帰宅した。
帰宅後、私はサトリちゃんにメッセージを送った。
“見つけることが出来なかったんだけど、もしかしてお休みしてた?”
返事は意外にも早く来た。
“いたよ~。明日、私の方から●●ちゃんに話しかけるネ”
サトリちゃんは私のこと分かったのかな?
それならその時に話しかけてくれればよかったのに。
だけど、やっと文章以外でサトリちゃんと会話が出来ることにワクワクした。
ーーーー
翌日、教室に入ると黒板に名前と名簿番号が席に割り振られた紙が貼り出されていた。
サトリちゃんはもう来ているのだろうか。
ひとまず書いてある通りの席に着いた。
「●●ちゃん!」
思っていたより低い声で呼ばれた。
「サトリ…ちゃ、ん?」
振り向くと、女の子だと思っていたサトリちゃんは男の人だった。
どうやら“覚”の漢字は“サトル”ではなく“サトリ”と読むようだ。
「女の子だと思っていたでしょ~。その驚いた顔が見たかったから、男だって言わなかったんだよネ~」
そう言うとサトリちゃん、もとい覚君はゲラゲラと笑った。
メッセージでのやり取りでは“私”って言っていたから、すっかり騙された。
いや、男の人も私って使う人もいる。
だけど覚君の場合は男だってバレてから一人称が俺になったから、おそらく普段は俺を使っている。
策略も笑い方も少しだけ腹が立ったけど、男子生徒が一人だけなのが心配だったから、明るい性格みたいで、それだけは安心した。