隣にいるための理由
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あれから数ヶ月が経ち、売場はある程度任せてもらえるようになった。
ちなみに、製造の仕事はまだ何もさせてもらっていない。
「◯◯さん、秋に出す進物のラッピング好きなやつ選んでいいから任せた」
「はい!頑張ります!」
季節はまだ夏になったばかりなのに、既に秋物の発注が始まっている。
これがラッピングだから良いものの、クリスマスの飾りはもっと早くに始まる。
季節感がバグりそう。
ラッピングの発注雑誌をペラペラと捲りながら目ぼしい商品に印を付けていく。
あとはリボンの項目………うーん、質感が分かりにくい。
きっと大手ならサンプルを取り寄せることが出きるだろうけど、うちのオーナーは業者さんにそんな手間をかけさせたくない、と言う性格なので、恐らくお願いしても無駄。
仕方がない、次の休みに問屋さんに行って実物を見てこようかな。
「◯◯さん、いいのあった?」
「あ、天童さん」
製造作業に一段落付いたのか、天童さんが私の読んでいる発注雑誌を覗き込んできた。
「リボンを選んでいて、この辺が気になっているんですけど、いまいちピンとこなくて……。今度実物を見に行こうかと思っていたところです」
「それ、僕も行っていい?」
「え?天童さんがですか?」
意外だった。
ラッピングには興味なさそうな天童さんにそんなことを言われるなんて。
「失礼だな~。◯◯さんが入る前は僕がラッピングやってたんだよ」
わざとらしくプンプンと怒る素振りをする天童さん。
考えてみればそうか。
天童さんは私の2つ歳が上で、今でこそ製造をメインでやっているけど、私のように接客から始めたと言う話を聞いたことがある。
それはラッピングもやっていたことを意味する。
そんな天童さんならいいアドバイスがもらえるかもしれない。
「是非、次の休みに一緒にお買い物行きましょう!」
あれ、この誘い方で合っているのかな?
なんだかデートのお誘いみたい。
「プフッ……うん、行こうね」
何故か笑われてしまった。
「おーい、天童!釜がそろそろ鳴るぞ!」
「はーい。じゃあ◯◯さん、デートの詳細はまた後で相談しようね」
オーナーに呼ばれた天童さんは、そう言い残し作業へと戻った。
え、………デ、デ、デート!?
そんなつもりじゃないのに。
いや、天童さんのことだから、深い意味はないのかもしれない。
平常心、平常心。
私も売場が混んで来たから接客に戻らないと。
ちなみに、製造の仕事はまだ何もさせてもらっていない。
「◯◯さん、秋に出す進物のラッピング好きなやつ選んでいいから任せた」
「はい!頑張ります!」
季節はまだ夏になったばかりなのに、既に秋物の発注が始まっている。
これがラッピングだから良いものの、クリスマスの飾りはもっと早くに始まる。
季節感がバグりそう。
ラッピングの発注雑誌をペラペラと捲りながら目ぼしい商品に印を付けていく。
あとはリボンの項目………うーん、質感が分かりにくい。
きっと大手ならサンプルを取り寄せることが出きるだろうけど、うちのオーナーは業者さんにそんな手間をかけさせたくない、と言う性格なので、恐らくお願いしても無駄。
仕方がない、次の休みに問屋さんに行って実物を見てこようかな。
「◯◯さん、いいのあった?」
「あ、天童さん」
製造作業に一段落付いたのか、天童さんが私の読んでいる発注雑誌を覗き込んできた。
「リボンを選んでいて、この辺が気になっているんですけど、いまいちピンとこなくて……。今度実物を見に行こうかと思っていたところです」
「それ、僕も行っていい?」
「え?天童さんがですか?」
意外だった。
ラッピングには興味なさそうな天童さんにそんなことを言われるなんて。
「失礼だな~。◯◯さんが入る前は僕がラッピングやってたんだよ」
わざとらしくプンプンと怒る素振りをする天童さん。
考えてみればそうか。
天童さんは私の2つ歳が上で、今でこそ製造をメインでやっているけど、私のように接客から始めたと言う話を聞いたことがある。
それはラッピングもやっていたことを意味する。
そんな天童さんならいいアドバイスがもらえるかもしれない。
「是非、次の休みに一緒にお買い物行きましょう!」
あれ、この誘い方で合っているのかな?
なんだかデートのお誘いみたい。
「プフッ……うん、行こうね」
何故か笑われてしまった。
「おーい、天童!釜がそろそろ鳴るぞ!」
「はーい。じゃあ◯◯さん、デートの詳細はまた後で相談しようね」
オーナーに呼ばれた天童さんは、そう言い残し作業へと戻った。
え、………デ、デ、デート!?
そんなつもりじゃないのに。
いや、天童さんのことだから、深い意味はないのかもしれない。
平常心、平常心。
私も売場が混んで来たから接客に戻らないと。