〜第二章〜 ただの変わり者好きな女の子
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7月に入り、すっかり夏らしい季節になってきたけれど、夜の時間帯は昼間に比べて涼しい。
私は窓を少し開け、夜風を浴びながら期末テストの勉強をしていた。
だけど、徐々に集中力は途切れ、甘いものが無性に食べたくなった。
休憩がてら、コンビニへアイスでも買いに行こうかと腰を上げる。
なんとなく京谷君に連絡してみると、
“俺も行く”
と意外な返事がきた。
お互いの家の中間地点で待ち合わせをすることになり、急いで身支度を整える。
財布とスマホを持って、最後に鏡で自分の姿を確認した。
ああ、そういえば部屋着のままだ。
首元がよれたTシャツに、擦れて小さな穴が開いたショートパンツ。
だけど、コンビニに行くだけだし大丈夫だろう、とそのまま家を出た。
……。
…………。
待ち合わせ場所に着くと、すでに京谷君が待っていた。
街灯の下に立つ彼の姿は、その灯りに照らされて、いつもと違う顔に見える。
「お待たせ〜」
「おう、行くか」
京谷君も私と似たようなTシャツにハーフパンツ。
気の抜けた部屋着姿だった。
無理に張り切った格好に着替えなくてよかったと、心の中で安堵する。
そもそも、コンビニに行くだけなのに、張り切る必要なんてないのだ。
向かう途中、他愛のない会話をした。
「京谷君の学校も、もうすぐ期末?」
「あー……多分?」
そののんびりとした、どこか他人事のような返事に、思わず呆れてしまった。
「多分って。ちゃんと勉強した方がいいよ?」
「んー」
なんて、絶対にやらないと分かるような気のない返事が返ってくる。
相変わらずだな、と苦笑していると、京谷君が不意に足を止めた。
「なあ、◯◯。夏休み入ったらどこか遠出しないか?」
思いがけない言葉に、一瞬幻聴かと思った。
彼の横顔をまじまじと見つめる。
断る理由なんてどこにもない。
「いいよ」
二つ返事で承諾すると、京谷君は少しだけ、口元を緩めた気がした。
コンビニまでの残りの短い道のりは、どこへ行くかの話で弾んだ。
……。
…………。
自動ドアの開く機械音が聞こえ、コンビニの中へ入る。
ひんやりとした空気に包まれ、じんわりと浮かんでいた額の汗がすっと引いていく。
「京谷君は何買うの?やっぱりハミチキ?」
今日は、いつものローンソではなく、ハミマ。
だから、彼の好きなハミチキが売っている。
それなのに、
「俺は買わない」
と、京谷君はそっぽを向ける。
買わないのに、なんで一緒に行くなんて言ったんだろう。
不思議に思いながらも、私は当初の目的だったアイスコーナーへと向かった。
ショーケースを覗き込むと、冷たい冷気が立ち込めてくる。
何にしようか悩んでいると、いいことを思いついた。
「買わないなら、パキッて半分個できるアイス一緒に食べようよ」
私はそのアイスを手にし、京谷君に見せた。
彼は一瞬驚いた表情を浮かべたけれど、
「え、ああ……」
と、承諾した。
「じゃあ、買ってくるね」
「なら、俺は先に外で待ってる」
私は急いで会計を済ませ、外にいる京谷君の元へ向かった。
それから、約束通りアイスを半分にし、その片割れを彼に渡した。
「サンキュー」
最初は買わないと言っていたのに、京谷君はどこか嬉しそうな表情を浮かべる。
なんだ、食べたかったんじゃん。
私は心の中でクスッと笑った。
「美味しい?」
「……まあ」
冷房が効いた店内とは違い、外は熱気がまだ残っている。
アイスを買って正解だった。
甘くて冷たいアイスが、火照った身体にじんわりと染み渡っていく。
まもなく、期末テストが始まる。
夏の思い出を想像しながら、残りのアイスをゆっくりと味わった。
私は窓を少し開け、夜風を浴びながら期末テストの勉強をしていた。
だけど、徐々に集中力は途切れ、甘いものが無性に食べたくなった。
休憩がてら、コンビニへアイスでも買いに行こうかと腰を上げる。
なんとなく京谷君に連絡してみると、
“俺も行く”
と意外な返事がきた。
お互いの家の中間地点で待ち合わせをすることになり、急いで身支度を整える。
財布とスマホを持って、最後に鏡で自分の姿を確認した。
ああ、そういえば部屋着のままだ。
首元がよれたTシャツに、擦れて小さな穴が開いたショートパンツ。
だけど、コンビニに行くだけだし大丈夫だろう、とそのまま家を出た。
……。
…………。
待ち合わせ場所に着くと、すでに京谷君が待っていた。
街灯の下に立つ彼の姿は、その灯りに照らされて、いつもと違う顔に見える。
「お待たせ〜」
「おう、行くか」
京谷君も私と似たようなTシャツにハーフパンツ。
気の抜けた部屋着姿だった。
無理に張り切った格好に着替えなくてよかったと、心の中で安堵する。
そもそも、コンビニに行くだけなのに、張り切る必要なんてないのだ。
向かう途中、他愛のない会話をした。
「京谷君の学校も、もうすぐ期末?」
「あー……多分?」
そののんびりとした、どこか他人事のような返事に、思わず呆れてしまった。
「多分って。ちゃんと勉強した方がいいよ?」
「んー」
なんて、絶対にやらないと分かるような気のない返事が返ってくる。
相変わらずだな、と苦笑していると、京谷君が不意に足を止めた。
「なあ、◯◯。夏休み入ったらどこか遠出しないか?」
思いがけない言葉に、一瞬幻聴かと思った。
彼の横顔をまじまじと見つめる。
断る理由なんてどこにもない。
「いいよ」
二つ返事で承諾すると、京谷君は少しだけ、口元を緩めた気がした。
コンビニまでの残りの短い道のりは、どこへ行くかの話で弾んだ。
……。
…………。
自動ドアの開く機械音が聞こえ、コンビニの中へ入る。
ひんやりとした空気に包まれ、じんわりと浮かんでいた額の汗がすっと引いていく。
「京谷君は何買うの?やっぱりハミチキ?」
今日は、いつものローンソではなく、ハミマ。
だから、彼の好きなハミチキが売っている。
それなのに、
「俺は買わない」
と、京谷君はそっぽを向ける。
買わないのに、なんで一緒に行くなんて言ったんだろう。
不思議に思いながらも、私は当初の目的だったアイスコーナーへと向かった。
ショーケースを覗き込むと、冷たい冷気が立ち込めてくる。
何にしようか悩んでいると、いいことを思いついた。
「買わないなら、パキッて半分個できるアイス一緒に食べようよ」
私はそのアイスを手にし、京谷君に見せた。
彼は一瞬驚いた表情を浮かべたけれど、
「え、ああ……」
と、承諾した。
「じゃあ、買ってくるね」
「なら、俺は先に外で待ってる」
私は急いで会計を済ませ、外にいる京谷君の元へ向かった。
それから、約束通りアイスを半分にし、その片割れを彼に渡した。
「サンキュー」
最初は買わないと言っていたのに、京谷君はどこか嬉しそうな表情を浮かべる。
なんだ、食べたかったんじゃん。
私は心の中でクスッと笑った。
「美味しい?」
「……まあ」
冷房が効いた店内とは違い、外は熱気がまだ残っている。
アイスを買って正解だった。
甘くて冷たいアイスが、火照った身体にじんわりと染み渡っていく。
まもなく、期末テストが始まる。
夏の思い出を想像しながら、残りのアイスをゆっくりと味わった。
