〜第二章〜 ただの変わり者好きな女の子
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夜の背徳時間、私はハミマのチキンを求めてコンビニに向かった。
京谷君に会ったときに食べていたのを見てから、ずっと食べたくて仕方がなかった。
でも、家からだとハミマよりローンソの方が近い。
ハミチキじゃなくて、かりゃあげ君でもいいかな。
そんな下らないことを真剣に考えていると、通り道にある小学校からゾロゾロと運動着を着た人たちが出てきた。
格好からして教師ではない。
おそらく社会人チームがここの小学校の体育館を借りて何かの練習でもしていたのだろう。
あれ……。
その中に先日会った京谷君の姿があった。
「京谷君!」
「◯◯」
私は思わず声をかけた。
京谷君は驚いた様子だったが、直ぐにいつものしかめっ面に戻った。
「賢太郎の彼女か?」
「そんなんじゃないっス、お疲れっした」
チームの人たちにからかわれた京谷君は一言挨拶をしてから私の方まで駆け寄ってきてくれた。
別に用があって名前を呼んだわけじゃないのに、からかわれたあげくに来てもらって、少し申し訳なく思った。
「こんな時間に何してるんだ」
「ちょっとコンビニに。京谷君こそ何してたの?バレーの練習?」
「……おう」
「部活もやってるのに社会人チームとも練習してるなんて凄いね!」
「………コンビニ、俺も一緒に行く」
話を反らされた気がした。
先日のときも思ったけど、やっぱりバレーのことはタブーなのかな?
虫の鳴き声だけが聞こえる中、私と京谷君はそれ以上何も話さずにコンビニに到着した。
「いらっしゃいませ~」
自動ドアが開くと気だるけな店員の声がした。
「チッ、ローンソかよ」
この間ハミチキを食べていた京谷君。
ローンソはお気に召さなかったようで。
「ハミマより近いじゃん。嫌なら一人でローンソ行ってよね」
私は文句を垂れる京谷君を無視してコンビニの奥へ進んで行く。
かりゃあげ君を買いに来たけど、一応スイーツをチェックしないとね。
あ、新発売のロールケーキがある。
悩ましい。
「それ食うのか?」
私の背後から覗き込むように話しかけてきた。
「……ハミマに行かなくていいの?」
私は京谷君の質問には答えず、冷たくあしらった。
先程のちょっとした仕返し。
「そしたら、お前を一人で帰すことになるだろ」
「だから?」
「はぁ~」
京谷君は大きな溜め息を吐き、自分の頭をぐしゃぐしゃと掻いた。
「ナンパのこともあるし、少しは警戒心持てよ」
「そんなこと言われても、ナンパなんてたまたまだし、大したことない女って言われたし、大丈夫でしょ」
「お前は大した ことある。だから気を付けろ」
た、大したことある?
それってつまり………どういうこと?
意味が分からない。
結局悩んだあげく私はロールケーキを買った。
京谷君はちゃっかりかりゃあげ君を注文。
文句言ってたのに食べるんじゃん。
京谷君に会ったときに食べていたのを見てから、ずっと食べたくて仕方がなかった。
でも、家からだとハミマよりローンソの方が近い。
ハミチキじゃなくて、かりゃあげ君でもいいかな。
そんな下らないことを真剣に考えていると、通り道にある小学校からゾロゾロと運動着を着た人たちが出てきた。
格好からして教師ではない。
おそらく社会人チームがここの小学校の体育館を借りて何かの練習でもしていたのだろう。
あれ……。
その中に先日会った京谷君の姿があった。
「京谷君!」
「◯◯」
私は思わず声をかけた。
京谷君は驚いた様子だったが、直ぐにいつものしかめっ面に戻った。
「賢太郎の彼女か?」
「そんなんじゃないっス、お疲れっした」
チームの人たちにからかわれた京谷君は一言挨拶をしてから私の方まで駆け寄ってきてくれた。
別に用があって名前を呼んだわけじゃないのに、からかわれたあげくに来てもらって、少し申し訳なく思った。
「こんな時間に何してるんだ」
「ちょっとコンビニに。京谷君こそ何してたの?バレーの練習?」
「……おう」
「部活もやってるのに社会人チームとも練習してるなんて凄いね!」
「………コンビニ、俺も一緒に行く」
話を反らされた気がした。
先日のときも思ったけど、やっぱりバレーのことはタブーなのかな?
虫の鳴き声だけが聞こえる中、私と京谷君はそれ以上何も話さずにコンビニに到着した。
「いらっしゃいませ~」
自動ドアが開くと気だるけな店員の声がした。
「チッ、ローンソかよ」
この間ハミチキを食べていた京谷君。
ローンソはお気に召さなかったようで。
「ハミマより近いじゃん。嫌なら一人でローンソ行ってよね」
私は文句を垂れる京谷君を無視してコンビニの奥へ進んで行く。
かりゃあげ君を買いに来たけど、一応スイーツをチェックしないとね。
あ、新発売のロールケーキがある。
悩ましい。
「それ食うのか?」
私の背後から覗き込むように話しかけてきた。
「……ハミマに行かなくていいの?」
私は京谷君の質問には答えず、冷たくあしらった。
先程のちょっとした仕返し。
「そしたら、お前を一人で帰すことになるだろ」
「だから?」
「はぁ~」
京谷君は大きな溜め息を吐き、自分の頭をぐしゃぐしゃと掻いた。
「ナンパのこともあるし、少しは警戒心持てよ」
「そんなこと言われても、ナンパなんてたまたまだし、大したことない女って言われたし、大丈夫でしょ」
「お前は
た、大したことある?
それってつまり………どういうこと?
意味が分からない。
結局悩んだあげく私はロールケーキを買った。
京谷君はちゃっかりかりゃあげ君を注文。
文句言ってたのに食べるんじゃん。