〜第一章〜 ただのバレー好きな男の子
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~第一章〜 ただのバレー好きな男の子
「ねぇ●●、校門見てよ」
帰りのホームルーム中に後ろの席のナナコが小声で話しかけてきた。
言われた通り窓の外を見てみるとバイクに跨がった金髪坊主を刈り上げた男性がいた。
なんだ賢太郎じゃん。
「あれ、私の彼氏」
「え!?」
「そこ!うるさい!」
ナナコの驚いた声のせいで、私まで先生に怒られてしまった。
ホームルーム後に再度先生から軽い指導を受け、私とナナコも帰り支度を始めた。
賢太郎を待たせているから急がないと。
「●●に彼氏がいるのは聞いていたけど、不良なの?」
ド直球な質問。
「ちょっとヤンチャだけど、私たちと同じ普通の高校2年生だよ」
「ちょっと、ねー」
ナナコは本当かな、と疑いの目で見てきたが、本当に普通だ。
見た目は確かに厳ついけど、ヤンキーでも不良でもない。
ーーーー
急いで校門へ向かったが、
「おせーよ」
と賢太郎に言われてしまった。
「ほらよ」
渡されたヘルメットを被り、賢太郎の後ろに跨がった。
「バイクで来るなら言ってよね、こっちはスカートなんだから」
バイク免許を取ったことは聞いていたが、まさか今日乗ってくるとは。
体育の授業もないし運動部でもない私はハーフパンツを用意できなかった。
「しっかり掴まってろ」
そんなこともお構いなしの賢太郎。
スカートだとやっぱり寒い。
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