まだ見ぬアナタはどんな人
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そろそろ帰ろうか、とお店を出た。
帰り際、駅に向かう途中の信号待ちをしていると、後ろから女性のヒソヒソ話が聞こえてきた。
「あの服ヤバくない?」
「どこで買ってるんだろう」
「隣の人、彼女?恥ずかしくないのかな?」
明らかに瀬見さんのことだ。聞こえていないといいけど。
ーーーー
「じゃあ、私こっちなので」
改札を指差した。
瀬見さんも自分が利用する改札へ向かうのかと思いきや、
「俺さ、高校の同級生に私服がダサいって言われたことがあって」
さっきのヒソヒソ話、聞こえていたみたい。
そして瀬見さんのファッションセンスはそのときから健在だったのか。
「だから、気を遣っていたつもりだったんだけど、●●ちゃんに恥ずかしい思いさせちゃったね。ごめん」
無理やり笑う瀬見さん。
確かに瀬見さんのファッションセンスは独特だ。
だけど他の人に笑われると腹が立つ。
好きで選んだ服をバカにされるのは嫌な気持ちになる。
海水浴のときには水着、結婚式のときには礼服、スポーツのときには運動着。
TPOにあった服さえ着ていればいいじゃん。
高身長でイケメン、公務員勤め。私の冗談も信じてしまうくらい誠実。
私服がダサいくらいの欠点があった方がいい。
「私はそのままの瀬見さんでいいと思います。でも、選んでもいいのなら、私は喜んで服選びに付き合います」
「●●ちゃんはやっぱり優しい人だな」
瀬見さんは困ったように笑った。
ーーFinーー
帰り際、駅に向かう途中の信号待ちをしていると、後ろから女性のヒソヒソ話が聞こえてきた。
「あの服ヤバくない?」
「どこで買ってるんだろう」
「隣の人、彼女?恥ずかしくないのかな?」
明らかに瀬見さんのことだ。聞こえていないといいけど。
ーーーー
「じゃあ、私こっちなので」
改札を指差した。
瀬見さんも自分が利用する改札へ向かうのかと思いきや、
「俺さ、高校の同級生に私服がダサいって言われたことがあって」
さっきのヒソヒソ話、聞こえていたみたい。
そして瀬見さんのファッションセンスはそのときから健在だったのか。
「だから、気を遣っていたつもりだったんだけど、●●ちゃんに恥ずかしい思いさせちゃったね。ごめん」
無理やり笑う瀬見さん。
確かに瀬見さんのファッションセンスは独特だ。
だけど他の人に笑われると腹が立つ。
好きで選んだ服をバカにされるのは嫌な気持ちになる。
海水浴のときには水着、結婚式のときには礼服、スポーツのときには運動着。
TPOにあった服さえ着ていればいいじゃん。
高身長でイケメン、公務員勤め。私の冗談も信じてしまうくらい誠実。
私服がダサいくらいの欠点があった方がいい。
「私はそのままの瀬見さんでいいと思います。でも、選んでもいいのなら、私は喜んで服選びに付き合います」
「●●ちゃんはやっぱり優しい人だな」
瀬見さんは困ったように笑った。
ーーFinーー