まだ見ぬアナタはどんな人
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瀬見さんと疑わしき人に友達申請を送ってみようかと思ったが、私のアカウントは瀬見さんに知られているから断られる可能性があるし、かと言って作り直すのも面倒臭い。
結局なにもしなかった。
ーーーー
次に瀬見さんと会う約束をしたのは初めて会ったときから1ヶ月後のこと。
同じ駅で待ち合わせをし、ファミレスでお昼を食べることになった。
「いやーここ1ヶ月後忙しかったよ。●●ちゃんはどうだった?」
すっかり呼び方がナナちゃんから●●ちゃんに定着した。
そして相変わらずの謎ファッション。
「瀬見さんに売るための壺を作るために陶芸教室に通っていました」
「マジ?!」
「嘘」
本当に直ぐ信じようとする。
「そう言えば、あのアプリ消したんですね」
別アカウントのことを探るべく、遠回しに話題を切り出した。
「ん?ああ。だって●●ちゃんとしかやり取りしていなかったし」
この感じは本当っぽいけど、まだ確信が持てない。
どうしようか悩んでいると、瀬見さんはおもむろにスマホの画面を見せてきた。
「ほら、俺のアプリストア」
その画面には例のマッチングアプリをインストールしますかの文字が。
仮にインストールしてアカウントを作り直していた場合、アンインストールとプレイの2つのタップボタンが表示される。
つまりは本当に退会していて、あのみんみーんさんは瀬見さんではないと言うこと。
疑ってしまったことの罪悪感に責められる。
「な?俺、●●ちゃんには誠実でいたいんだ」
マッチングアプリで知り合った私に、なんでそこまで出来るのだろう。
「2回しか会ってないのに?」
気付いたら思っていたことが口から出ていた。
「俺さ、●●ちゃん以外ともあのアプリを通してやり取りしていたんだけど……」
あれ、私以外とはやり取りしていないって。
「あ、●●ちゃんからの友達申請を受けてからは誰ともやり取りしていないし、会ったのも●●ちゃんが初めてだよ。それは本当だから」
そう、補足を入れてから瀬見さんは話を戻した。
「他の子と比較するようで悪いんだけど、話は受け身だし、無視はされるし、顔写真は要求されるし、値踏みされているみたいで」
私だってあわよくば、と考えたりはした。
「でも、●●ちゃんはそのどれでもなかった。やり取りしていて楽しかった。だから、誠実でありたいと思った」
私は瀬見さんにそんな風に思ってもらえるほど、できた人間じゃないよ。
現に初対面では私服がダサかったから逃げようかと思ったし、アカウント作り直して他の出会いを求めているんじゃないかって疑った。
「それなら誠実ついでに聞きますけど、先日瀬見さんが綺麗な女性とカフェから出てくるのを見かけました」
瀬見さんはそんなことあったかな、と腕を組み考える素振りを見せた。
「あー、もしかして綺麗な女性ってこの人?」
スマホを操作して1枚の画像を見せてきた。
瀬見さんと綺麗な女性が写った画像。
遠目からだったから断言できないが、確かこんな雰囲気の人だった。
「はい」
「こいつ、俺の妹」
女友達や浮気相手を姉妹、という言い訳をする人はいる。
けれど、いい加減私も瀬見さんの誠実さに向き合わないといけない。
「この間、久しぶりに会ったんだけど、気になるスイーツがあるからって付き合わされたんだよ」
そうか、そうか彼女と思われてたのか、と瀬見さんはなんだか嬉しそうだった。
「他に心配なことは?」
優しい声で聞かれた。
「ない……と思います」
結局なにもしなかった。
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次に瀬見さんと会う約束をしたのは初めて会ったときから1ヶ月後のこと。
同じ駅で待ち合わせをし、ファミレスでお昼を食べることになった。
「いやーここ1ヶ月後忙しかったよ。●●ちゃんはどうだった?」
すっかり呼び方がナナちゃんから●●ちゃんに定着した。
そして相変わらずの謎ファッション。
「瀬見さんに売るための壺を作るために陶芸教室に通っていました」
「マジ?!」
「嘘」
本当に直ぐ信じようとする。
「そう言えば、あのアプリ消したんですね」
別アカウントのことを探るべく、遠回しに話題を切り出した。
「ん?ああ。だって●●ちゃんとしかやり取りしていなかったし」
この感じは本当っぽいけど、まだ確信が持てない。
どうしようか悩んでいると、瀬見さんはおもむろにスマホの画面を見せてきた。
「ほら、俺のアプリストア」
その画面には例のマッチングアプリをインストールしますかの文字が。
仮にインストールしてアカウントを作り直していた場合、アンインストールとプレイの2つのタップボタンが表示される。
つまりは本当に退会していて、あのみんみーんさんは瀬見さんではないと言うこと。
疑ってしまったことの罪悪感に責められる。
「な?俺、●●ちゃんには誠実でいたいんだ」
マッチングアプリで知り合った私に、なんでそこまで出来るのだろう。
「2回しか会ってないのに?」
気付いたら思っていたことが口から出ていた。
「俺さ、●●ちゃん以外ともあのアプリを通してやり取りしていたんだけど……」
あれ、私以外とはやり取りしていないって。
「あ、●●ちゃんからの友達申請を受けてからは誰ともやり取りしていないし、会ったのも●●ちゃんが初めてだよ。それは本当だから」
そう、補足を入れてから瀬見さんは話を戻した。
「他の子と比較するようで悪いんだけど、話は受け身だし、無視はされるし、顔写真は要求されるし、値踏みされているみたいで」
私だってあわよくば、と考えたりはした。
「でも、●●ちゃんはそのどれでもなかった。やり取りしていて楽しかった。だから、誠実でありたいと思った」
私は瀬見さんにそんな風に思ってもらえるほど、できた人間じゃないよ。
現に初対面では私服がダサかったから逃げようかと思ったし、アカウント作り直して他の出会いを求めているんじゃないかって疑った。
「それなら誠実ついでに聞きますけど、先日瀬見さんが綺麗な女性とカフェから出てくるのを見かけました」
瀬見さんはそんなことあったかな、と腕を組み考える素振りを見せた。
「あー、もしかして綺麗な女性ってこの人?」
スマホを操作して1枚の画像を見せてきた。
瀬見さんと綺麗な女性が写った画像。
遠目からだったから断言できないが、確かこんな雰囲気の人だった。
「はい」
「こいつ、俺の妹」
女友達や浮気相手を姉妹、という言い訳をする人はいる。
けれど、いい加減私も瀬見さんの誠実さに向き合わないといけない。
「この間、久しぶりに会ったんだけど、気になるスイーツがあるからって付き合わされたんだよ」
そうか、そうか彼女と思われてたのか、と瀬見さんはなんだか嬉しそうだった。
「他に心配なことは?」
優しい声で聞かれた。
「ない……と思います」