まだ見ぬアナタはどんな人
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ツクツク帽子さんとは意外にも意気投合した。
話の内容的に歳は近いと思うが、プロフィールの年齢など非公開にしていたから、知られたくないのかと思い、こちらから聞くことはなかった。
お互いマイペースなやり取り。
連絡が途絶えることもあれば、夜中までトークが続くことも。
そんなある日、ツクツク帽子さんからアクションがあった。
“会ってみませんか”と。
正直、怖さ半分の好奇心半分。
人通りが多い昼間の時間にお茶をするくらいら大丈夫かな?
最悪すっぽかされても買い物して帰ればいいし。
そもそもツクツク帽子さんは住んでいる県も非公開にしている。
私のプロフィールの住んでいる県を見て、会える距離だと思ったのか、それとも私の県に来る用事があって、そのついでなのか。
ーーーー
待ち合わせ場所は私の最寄り駅から2つ隣の駅。
決して私が指定したわけではない。
きっと新幹線が通っている大きな駅だからだろう。
事前に聞いた目印、ギターケースを背負った黒服の男性。
あの人かな?
他にギターケースを背負った人は見当たらない。
思っていたより背が高かった。
私は勇気を振り絞って話しかけた。
「ツクツク帽子さんですか?」
振り向いた彼は、私と歳が近そうだった。
そしてイケメン。
次に目についたのは彼の服装。
遠目から見たときは気付かなかったけれど、フサフサしたファーにトゲトゲした装飾、ベルトを巻いたようなデザイン。
どこで服を買っているのか。
イケメンでもギリギリアウト。
正面を見てから声を掛ければよかった。
帰りたくなったが、
「ナナちゃん?」
時既に遅し。
「そうです。ツクツク帽子さんは……」
「ちょっと人前でその名前は恥ずかしいな」
ツクツク帽子さんは頬をポリポリ掻きながら照れていた。
自分で決めたニックネームなのに。
かくいう私も実際にツクツク帽子さんって呼ぶのは長いし恥ずかしいと思った。
「本名は瀬見」
あっさり言っちゃうんだ。
私が言うのもなんだけど、警戒心ない人なのか、私を信用しているのか、なめているのか。
「蝉さん…あーだからツクツク帽子」
「多分想像している漢字違う。浅瀬の“瀬”に見るの“見”で瀬見ね。ナナちゃんは本名?」
「まさかー。でもナナで大丈夫です」
私は瀬見さんと違って警戒心があるので、本名を名乗らない。
ニックネームは名無しの権兵衛のナナを取った。
最初は権兵衛にしようかと思ったけれど、さすがに可愛くないのでやめた。
話の内容的に歳は近いと思うが、プロフィールの年齢など非公開にしていたから、知られたくないのかと思い、こちらから聞くことはなかった。
お互いマイペースなやり取り。
連絡が途絶えることもあれば、夜中までトークが続くことも。
そんなある日、ツクツク帽子さんからアクションがあった。
“会ってみませんか”と。
正直、怖さ半分の好奇心半分。
人通りが多い昼間の時間にお茶をするくらいら大丈夫かな?
最悪すっぽかされても買い物して帰ればいいし。
そもそもツクツク帽子さんは住んでいる県も非公開にしている。
私のプロフィールの住んでいる県を見て、会える距離だと思ったのか、それとも私の県に来る用事があって、そのついでなのか。
ーーーー
待ち合わせ場所は私の最寄り駅から2つ隣の駅。
決して私が指定したわけではない。
きっと新幹線が通っている大きな駅だからだろう。
事前に聞いた目印、ギターケースを背負った黒服の男性。
あの人かな?
他にギターケースを背負った人は見当たらない。
思っていたより背が高かった。
私は勇気を振り絞って話しかけた。
「ツクツク帽子さんですか?」
振り向いた彼は、私と歳が近そうだった。
そしてイケメン。
次に目についたのは彼の服装。
遠目から見たときは気付かなかったけれど、フサフサしたファーにトゲトゲした装飾、ベルトを巻いたようなデザイン。
どこで服を買っているのか。
イケメンでもギリギリアウト。
正面を見てから声を掛ければよかった。
帰りたくなったが、
「ナナちゃん?」
時既に遅し。
「そうです。ツクツク帽子さんは……」
「ちょっと人前でその名前は恥ずかしいな」
ツクツク帽子さんは頬をポリポリ掻きながら照れていた。
自分で決めたニックネームなのに。
かくいう私も実際にツクツク帽子さんって呼ぶのは長いし恥ずかしいと思った。
「本名は瀬見」
あっさり言っちゃうんだ。
私が言うのもなんだけど、警戒心ない人なのか、私を信用しているのか、なめているのか。
「蝉さん…あーだからツクツク帽子」
「多分想像している漢字違う。浅瀬の“瀬”に見るの“見”で瀬見ね。ナナちゃんは本名?」
「まさかー。でもナナで大丈夫です」
私は瀬見さんと違って警戒心があるので、本名を名乗らない。
ニックネームは名無しの権兵衛のナナを取った。
最初は権兵衛にしようかと思ったけれど、さすがに可愛くないのでやめた。