〜第二章〜 笑いと食と結婚と
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帰り道、無言で私の手を引く招平君。
どう話を切り出せばいいのか分からなかった。
二人で飲むことになった経緯?
結婚するなら招平君だって言ったこと?
そもそもどこから聞いていたの?
ほろ酔い状態の頭をぐるぐると回転させて、話す言葉を考えていると、意外にも先に静寂を破ったのは招平君の方だった。
「俺も●●ちゃんと結婚したい」
まさかの私が話したいことを全部すっ飛ばしてのプロポーズの返事。
私も!と言おうとしたら、招平君は私の返事を待たずに続けて話を始めた。
「だけど、俺が売れない芸人なのは事実だから」
あの時、原田君が言った言葉。気にしなくてもいいのに。
でも、それを言ったら招平君の夢を軽んじていることになってしまう。
「絶対なんて根拠はないけど、有名になるまで待っていてほしい」
普段口数の少ない招平君の覚悟。蔑ろにはできない。
「分かった。待ってる」
その言葉に招平君は繋いでいた手にぎゅっと力を入れた。
「●●ちゃん。ありがとう。それと…………大好きー、ドストエフスキー」
招平君らしいな。
「ふふ、私もドストエフスキー!」
上機嫌になり、お互い腕をブンブンと振る。
子供みたいで可愛い。
そんなことを思っていると、
「あ、そうだ」
と、何かを思い出した様子の招平君。
「●●ちゃんが買ってきてくれたオリゴ糖で角煮を作ってあるから、早く帰って食べよ?」
「え、食べたい!」
居酒屋では全然食べていなかったからありがたい。
角煮、楽しみだなー。
私たちは足早に二人の家へと向かった。
ーーFinーー
どう話を切り出せばいいのか分からなかった。
二人で飲むことになった経緯?
結婚するなら招平君だって言ったこと?
そもそもどこから聞いていたの?
ほろ酔い状態の頭をぐるぐると回転させて、話す言葉を考えていると、意外にも先に静寂を破ったのは招平君の方だった。
「俺も●●ちゃんと結婚したい」
まさかの私が話したいことを全部すっ飛ばしてのプロポーズの返事。
私も!と言おうとしたら、招平君は私の返事を待たずに続けて話を始めた。
「だけど、俺が売れない芸人なのは事実だから」
あの時、原田君が言った言葉。気にしなくてもいいのに。
でも、それを言ったら招平君の夢を軽んじていることになってしまう。
「絶対なんて根拠はないけど、有名になるまで待っていてほしい」
普段口数の少ない招平君の覚悟。蔑ろにはできない。
「分かった。待ってる」
その言葉に招平君は繋いでいた手にぎゅっと力を入れた。
「●●ちゃん。ありがとう。それと…………大好きー、ドストエフスキー」
招平君らしいな。
「ふふ、私もドストエフスキー!」
上機嫌になり、お互い腕をブンブンと振る。
子供みたいで可愛い。
そんなことを思っていると、
「あ、そうだ」
と、何かを思い出した様子の招平君。
「●●ちゃんが買ってきてくれたオリゴ糖で角煮を作ってあるから、早く帰って食べよ?」
「え、食べたい!」
居酒屋では全然食べていなかったからありがたい。
角煮、楽しみだなー。
私たちは足早に二人の家へと向かった。
ーーFinーー