〜第二章〜 笑いと食と結婚と
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ーー福永sideーー
この料理を運んだら終わり。
延長バイトが間もなく終わろうとしていたとき、聞き覚えのある声がした。
「これ飲んだら帰るから、簡潔に用件を」
●●ちゃんがスーツの男の人と二人でいる。
昨日言っていた飲み会、てっきり複数人だと思っていたのに。
でも、楽しそうな雰囲気ではない。
「同棲しているヒモ男と別れて」
ヒモ男……俺のことだ。
男の言い分は俺が●●ちゃんを搾取する悪い存在だから別れろ、と言うことだ。
●●ちゃんは終始不愉快そうに聞いているが、俺としても男なのに夢追いで彼女の家に寄生しているのは、やはり後ろめたいところがある。
男の言いたいことも分かる。
そう思っていたら、
「誰がなんと言おうと、私は結婚するなら今の彼だと思っている」
突然のプロポーズで驚いた。
急いで彼女の席へかけつけた。
「●●ちゃん……」
「え、招平君?なんで?」
●●ちゃんは気まずそうな顔をしていた。
「欠員出たから代わりに」
昼過ぎに送ったメッセージアプリは直ぐに既読にならなかったから、恐らく気付かずここまで来たのだろう。
●●ちゃんは何か言いたげに口をパクパクさせていた。
「ち、違っ……」
違うって何?
二人で飲むと思わなかったって?
浮気じゃないって?
どれも俺が勝手に思い浮かべた想像。
でも、そんなことより一番確認しておきたいことは、
「違うの?結婚するなら俺だって」
●●ちゃんの返事を待っているとスーツの男の人が怒涛に喋りだした。
ヒモ男だの、売れない芸人だの。
そんなことは俺が一番分かっている。
それよりも出会った頃の●●ちゃんは病的に顔色が悪くて、覇気がなく今にも倒れそうだった。なんなら実際に倒れたこともあった。
そんな彼女の方が魅力的に感じているこの人に●●ちゃんは渡せないと思った。
「●●ちゃん、もう上がるから待ってて」
直ぐにこの人から●●ちゃんを引き剥がさないと。
急いでスタッフルームに行き、タイムカードを差し、着替えを済ませた。
「帰ろうか」
●●ちゃんの手を引き店を出た。
この料理を運んだら終わり。
延長バイトが間もなく終わろうとしていたとき、聞き覚えのある声がした。
「これ飲んだら帰るから、簡潔に用件を」
●●ちゃんがスーツの男の人と二人でいる。
昨日言っていた飲み会、てっきり複数人だと思っていたのに。
でも、楽しそうな雰囲気ではない。
「同棲しているヒモ男と別れて」
ヒモ男……俺のことだ。
男の言い分は俺が●●ちゃんを搾取する悪い存在だから別れろ、と言うことだ。
●●ちゃんは終始不愉快そうに聞いているが、俺としても男なのに夢追いで彼女の家に寄生しているのは、やはり後ろめたいところがある。
男の言いたいことも分かる。
そう思っていたら、
「誰がなんと言おうと、私は結婚するなら今の彼だと思っている」
突然のプロポーズで驚いた。
急いで彼女の席へかけつけた。
「●●ちゃん……」
「え、招平君?なんで?」
●●ちゃんは気まずそうな顔をしていた。
「欠員出たから代わりに」
昼過ぎに送ったメッセージアプリは直ぐに既読にならなかったから、恐らく気付かずここまで来たのだろう。
●●ちゃんは何か言いたげに口をパクパクさせていた。
「ち、違っ……」
違うって何?
二人で飲むと思わなかったって?
浮気じゃないって?
どれも俺が勝手に思い浮かべた想像。
でも、そんなことより一番確認しておきたいことは、
「違うの?結婚するなら俺だって」
●●ちゃんの返事を待っているとスーツの男の人が怒涛に喋りだした。
ヒモ男だの、売れない芸人だの。
そんなことは俺が一番分かっている。
それよりも出会った頃の●●ちゃんは病的に顔色が悪くて、覇気がなく今にも倒れそうだった。なんなら実際に倒れたこともあった。
そんな彼女の方が魅力的に感じているこの人に●●ちゃんは渡せないと思った。
「●●ちゃん、もう上がるから待ってて」
直ぐにこの人から●●ちゃんを引き剥がさないと。
急いでスタッフルームに行き、タイムカードを差し、着替えを済ませた。
「帰ろうか」
●●ちゃんの手を引き店を出た。