ーー福永sideーー


会社を出る前にいつも今から帰る、と連絡をくれる●●ちゃん。

それなのに連絡が来てからそろそろ家に着いてもいい頃なのに、全然帰ってこない。

事故か事件か、もしかして迷子？
●●ちゃんはしっかりしていそうでどこか抜けている人だから、ありえる。

そんなことを考えながらソワソワしていると、息を切らした●●ちゃんが帰って来た。オリゴ糖を突き付けながら。


「ただいま！招平君、私からの気持ち」


気持ち…オリゴ糖……閃いた！


「ありがとう、オリゴ糖」


●●ちゃんは満足そうに頷いた。
多分一生懸命考えたんだろうな。


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食後に●●ちゃんとまったりテレビを見る時間が好きだ。
普段は映画を好んで見る●●ちゃんが、俺に合わせてお笑い番組に付き合ってくれるのが嬉しい。

そんなとき、ふと今日のことを思い返した。

連絡が来てから帰るのが遅かったのはきっとスーパーで必死にオリゴ糖を探していたんだろうな。
探したあげく、結局店員さんに聞いたところまで容易に想像できる。
その後に使い道があるか心配そうに聞いてきた顔も可愛かった。


「ふふっ」


つい思い出し笑いをしてしまった。
明日はオリゴ糖を使った料理を作ろうかな。

そんなことを考えていたのに、明日はどうやら飲みに行くことになったから、晩ご飯はいらないみたい。
残念、無念、また来週。