〜第一章〜 笑いと食と恋愛と
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今日も福永さんがご飯を作りに来てくれた。
福永さんを迎え入れたとき、外はポツポツと雨が降り始めていた。
今日は天気が荒れるらしいけど、こんな日も福永さんは泊まらずに帰るの?
いつものようにご飯を食べ、食器を洗い、テレビを見る。
そうこうしている間にも外はどんどん荒れていく。
もしかして天気予報を見ていないのかな?
「外、雨風強くなってきたよ?」
「帰る」
案の定、福永さんは帰る、と言うと荷物をまとめ始めた。
帰したくない。
私は福永さんの腕を掴み、引き留めた。
「なんで泊まっていかないの?」
「ケジメ」
「…ケジメ?」
なんのケジメだろうか。
「気まずい関係になったら、ご飯を作りに行けなくなる」
つまりは、告白をして振られてしまったら気まずくなるのでご飯を作りに行けなくなる。そうしたら、私がまた食事を蔑ろにして体調が悪くなる。だから、福永さんは現状維持をしている、と。
そうか、私が福永さんに好意を持っているなんて思っていないからそう言う考えになるのか。
口数が少ない福永さんのせいにしていたけれど、確かに私も自分の気持ちを伝えていなかったね。
「あのね、福永さんに聞いて欲しいことがあるの」
この曖昧な関係を終わりにしたい。
「私、初めて福永さんに会ったときから面白い人だなって仲良くなりたかったの。それから連絡を取るうちにご飯も作ってくれるし、一緒にテレビも見るようになって娯楽ができた。今の私があるのは福永さんのお陰だと思っています。私は福永さんが好きです」
「……」
福永さんは静かに聞いてくれた。
変なこと言っていないよね?大丈夫だよね?
「……嬉しすぎて、面白い言葉が何も浮かびませんでした」
こんなときまでギャグを考えていたなんて、福永さんらしい。
「俺も◯◯さんが好きです。君は俺のあたりめだ」
「??」
後日聞いた話によると、福永くんの好物のあたりめと同じくらい私のことが好きだと言いたかったらしい。
それはさすがに伝わらないよ。
ーーFinーー
福永さんを迎え入れたとき、外はポツポツと雨が降り始めていた。
今日は天気が荒れるらしいけど、こんな日も福永さんは泊まらずに帰るの?
いつものようにご飯を食べ、食器を洗い、テレビを見る。
そうこうしている間にも外はどんどん荒れていく。
もしかして天気予報を見ていないのかな?
「外、雨風強くなってきたよ?」
「帰る」
案の定、福永さんは帰る、と言うと荷物をまとめ始めた。
帰したくない。
私は福永さんの腕を掴み、引き留めた。
「なんで泊まっていかないの?」
「ケジメ」
「…ケジメ?」
なんのケジメだろうか。
「気まずい関係になったら、ご飯を作りに行けなくなる」
つまりは、告白をして振られてしまったら気まずくなるのでご飯を作りに行けなくなる。そうしたら、私がまた食事を蔑ろにして体調が悪くなる。だから、福永さんは現状維持をしている、と。
そうか、私が福永さんに好意を持っているなんて思っていないからそう言う考えになるのか。
口数が少ない福永さんのせいにしていたけれど、確かに私も自分の気持ちを伝えていなかったね。
「あのね、福永さんに聞いて欲しいことがあるの」
この曖昧な関係を終わりにしたい。
「私、初めて福永さんに会ったときから面白い人だなって仲良くなりたかったの。それから連絡を取るうちにご飯も作ってくれるし、一緒にテレビも見るようになって娯楽ができた。今の私があるのは福永さんのお陰だと思っています。私は福永さんが好きです」
「……」
福永さんは静かに聞いてくれた。
変なこと言っていないよね?大丈夫だよね?
「……嬉しすぎて、面白い言葉が何も浮かびませんでした」
こんなときまでギャグを考えていたなんて、福永さんらしい。
「俺も◯◯さんが好きです。君は俺のあたりめだ」
「??」
後日聞いた話によると、福永くんの好物のあたりめと同じくらい私のことが好きだと言いたかったらしい。
それはさすがに伝わらないよ。
ーーFinーー