好きになった人は恋人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
緑豊かな森然高校にて、今日から長期合宿が始まる。
夏でも涼しい立地。虫さえいなければ文句無し。
「うおー!我が音駒にもいつの間にか女子マネージャーが!!」
モヒカン頭の部員が何故か嬉し泣きをしている。
「クロ、伝えてなかったの?」
「顧問と監督にしか言っていなかったわ。えーっと、こいつは合宿中だけマネージャーを頼んだ●●だ」
「◯◯●●です。よろしく」
「ちなみに、俺の彼女だから」
へえ、彼女って公表するんだ。意外。
クロのその言葉を聞いたモヒカン君は先程とはうって変わって急に落ち込み出した。
そんなオーバーな反応しなくても、大袈裟だな。
「全員集合!!」
軽く挨拶を済ませたところで、他校の人達も揃ったようで集合がかかった。
「今年も梟谷グループのメンバーに加え烏野高校の学生も集まって合宿ができることを嬉しく思っています」
梟谷の監督らしき人の挨拶が終わると、早速練習が始まった。
練習メニューは各自ウォーミングアップをした後、ひたすら全チームでぐるぐるとゲームをするらしい。
負けたチームはペナルティでさわやか裏山新緑坂道ダッシュ。キツそう。
「音駒もマネージャー入ったんだね!よろしく」
生川のマネージャーさんが挨拶をしてくれた。
だけど、キラキラした目で話しかけてくれたところ申し訳ないけど、
「あの、私この合宿だけのヘルプなので。バレーのことも良く分かってなくて」
すると烏野の可愛い系の方のマネージャーさんが、
「私も最近マネージャーになったので、全くの素人です!」
一緒に頑張りましょうね、と気合いを入れてきた。
この合宿限りの付き合いになると思っていたのに、意外と他校のマネージャーさんたちはフレンドリーに接してくれた。
イケメンが拝めるかも、と浅はかな気持ちで参加したのに、新しいお友達ができてちょっと嬉しい。
クロはドリンク作りやスコアは正規マネにやらせておけと言っていたけど、音駒だけマネージャーがいないため、そうも言っていられない。
梟谷のマネージャーさんに教えて貰いながらスコア表を記入した。
小学生時代にクロの練習を見学したことがあったが、その頃のクロと比べて当たり前だが上手くなっていた。
ふーん、ちょっと格好良いじゃん。
ーーーー
「お疲れ、はいドリンク」
「おーサンキュー。ちゃんとマネっぽいことしてんじゃん」
さっきの試合でクロのことが格好良く見えたせいか、喋ると少しだけ照れ臭く感じた。
「まあね」
私はそれだけ言い、そそくさと他の選手にもドリンクとタオルを渡していった。
モヒカン君はそれだけで感動していた。
さっきから勝手に喜んだり、勝手に落ち込んだり忙しい子だ。
ーーーー
得点板を捲る仕事をしてると、もう片方の点数を捲るところにクロが来た。
「暇なの?」
「んや、彼女との初めての共同作業しようと思って」
「バッカじゃないの」
今さら共同作業だなんて。
幼い頃はトスの練習に付き合ったこともあるし、家で一緒に料理を作ったこともある。
ああ、そうか。付き合ってからは初めてなのか。
「ほら、そっち点が入ったぞ」
「あ、うん」
私は急いで点数板を捲った。
みんな一生懸命練習をしているのに、共同作業がーとか付き合っているーとかそんなことを考えている場合じゃない。集中しないと。
「●●危ない!」
「うぎゃっ」
勢い良くボールがこちらに向かってきたと思ったら、クロがそれを弾いてくれた。
どうやら梟谷の4番がブロックを避けようと際々スパイクを打ったところ、大幅に反れて私のことろへ飛んで来たようだ。
「ごめーん、黒尾の彼女ちゃん」
「い、いえ」
4番君は軽く謝ると、直ぐに試合に戻った。
黒尾の彼女ちゃん……か。
「クロ、ありがとう」
「ボサッとすんなよ」
「ごめん」
驚きのドキドキなのか、庇ってくれた嬉しさなのか、怒られてショックなのか。色んな感情が混ざる。
夏でも涼しい立地。虫さえいなければ文句無し。
「うおー!我が音駒にもいつの間にか女子マネージャーが!!」
モヒカン頭の部員が何故か嬉し泣きをしている。
「クロ、伝えてなかったの?」
「顧問と監督にしか言っていなかったわ。えーっと、こいつは合宿中だけマネージャーを頼んだ●●だ」
「◯◯●●です。よろしく」
「ちなみに、俺の彼女だから」
へえ、彼女って公表するんだ。意外。
クロのその言葉を聞いたモヒカン君は先程とはうって変わって急に落ち込み出した。
そんなオーバーな反応しなくても、大袈裟だな。
「全員集合!!」
軽く挨拶を済ませたところで、他校の人達も揃ったようで集合がかかった。
「今年も梟谷グループのメンバーに加え烏野高校の学生も集まって合宿ができることを嬉しく思っています」
梟谷の監督らしき人の挨拶が終わると、早速練習が始まった。
練習メニューは各自ウォーミングアップをした後、ひたすら全チームでぐるぐるとゲームをするらしい。
負けたチームはペナルティでさわやか裏山新緑坂道ダッシュ。キツそう。
「音駒もマネージャー入ったんだね!よろしく」
生川のマネージャーさんが挨拶をしてくれた。
だけど、キラキラした目で話しかけてくれたところ申し訳ないけど、
「あの、私この合宿だけのヘルプなので。バレーのことも良く分かってなくて」
すると烏野の可愛い系の方のマネージャーさんが、
「私も最近マネージャーになったので、全くの素人です!」
一緒に頑張りましょうね、と気合いを入れてきた。
この合宿限りの付き合いになると思っていたのに、意外と他校のマネージャーさんたちはフレンドリーに接してくれた。
イケメンが拝めるかも、と浅はかな気持ちで参加したのに、新しいお友達ができてちょっと嬉しい。
クロはドリンク作りやスコアは正規マネにやらせておけと言っていたけど、音駒だけマネージャーがいないため、そうも言っていられない。
梟谷のマネージャーさんに教えて貰いながらスコア表を記入した。
小学生時代にクロの練習を見学したことがあったが、その頃のクロと比べて当たり前だが上手くなっていた。
ふーん、ちょっと格好良いじゃん。
ーーーー
「お疲れ、はいドリンク」
「おーサンキュー。ちゃんとマネっぽいことしてんじゃん」
さっきの試合でクロのことが格好良く見えたせいか、喋ると少しだけ照れ臭く感じた。
「まあね」
私はそれだけ言い、そそくさと他の選手にもドリンクとタオルを渡していった。
モヒカン君はそれだけで感動していた。
さっきから勝手に喜んだり、勝手に落ち込んだり忙しい子だ。
ーーーー
得点板を捲る仕事をしてると、もう片方の点数を捲るところにクロが来た。
「暇なの?」
「んや、彼女との初めての共同作業しようと思って」
「バッカじゃないの」
今さら共同作業だなんて。
幼い頃はトスの練習に付き合ったこともあるし、家で一緒に料理を作ったこともある。
ああ、そうか。付き合ってからは初めてなのか。
「ほら、そっち点が入ったぞ」
「あ、うん」
私は急いで点数板を捲った。
みんな一生懸命練習をしているのに、共同作業がーとか付き合っているーとかそんなことを考えている場合じゃない。集中しないと。
「●●危ない!」
「うぎゃっ」
勢い良くボールがこちらに向かってきたと思ったら、クロがそれを弾いてくれた。
どうやら梟谷の4番がブロックを避けようと際々スパイクを打ったところ、大幅に反れて私のことろへ飛んで来たようだ。
「ごめーん、黒尾の彼女ちゃん」
「い、いえ」
4番君は軽く謝ると、直ぐに試合に戻った。
黒尾の彼女ちゃん……か。
「クロ、ありがとう」
「ボサッとすんなよ」
「ごめん」
驚きのドキドキなのか、庇ってくれた嬉しさなのか、怒られてショックなのか。色んな感情が混ざる。