結局どんなキミも好き
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黒尾君の顔がまともに見られない。
なんて話しかければ良いのか分からなかったけれど、戦犯をかました自分から話しかけないと行けないのは確か。
クラスの控え席に戻る前に黒尾君を引き留めた。
「あ、あの……黒尾君……その……えっと……」
話し掛ければ言葉が浮かぶと思っていたけれど、頭は真っ白のまま。
中々次の言葉が出ないでいると、
「悪い!俺がタイミングずらした!」
「えっ……?」
黒尾君が大きく頭を下げてきた。
どうして?
「あ、頭を上げてよ」
「あのとき●●ちゃんには落ち着けとか言っておいて、俺の方が夜久たちに追い越されると思って焦った」
「……っ!」
そんなはずはない。
焦ったのは私の方なのに。
だけど、ここでその言葉を言ってしまうと、黒尾君の気遣いを無下にしてしまう気がした。
だからここは、
「黒尾君……ありがとう」
「責められる理由はあれどまさかお礼を言われるとは……。間違っていない?」
「ううん。間違っていないよ」
この気遣いだけじゃない。
いままでの練習のときも含めて。
結果は3位だったけれど、最後まで楽しく走れた。
思い返せば、転倒からの追い上げを見せたときの声援なんて、1位を穫るだけでは聞けない盛り上がり方だった。
今ではそう思う。
だから全てのことをひっくるめて感謝の気持ちを込めてお礼を言った。
「私、黒尾君とペアになれて良かった!本当にありがとう!」
すると、
「はああぁぁ〜〜」
黒尾君はわしゃわしゃと髪掻きながら大きくため息を吐き、しゃがみ込んだ。
私、何か変なことを言ったかな。
「黒尾君?」
黒尾君の視線に合わせるために、私もしゃがみ込みながら名前を呼ぶと、
「俺、やっぱり●●ちゃんのこと好きだわ」
「……えっ?」
好き?
今好きって言った?
黒尾君が私のことを?
「……ええ!?なんで?今?でも、だって……!黒尾君は髪の長い子が好きなんじゃないの?!」
それこそ夜久君のペアの子みたいな。
「は?なにそれ。確かにロングヘアは好きだけど、俺が好きになったのはショートヘアの●●ちゃんなんだけど」
「そんなこと言われても……」
急なことで感情が追い付かない。
「で、返事は?」
それなのに、そうとも知らない黒尾君は返事急かしてきた。
もう覚悟を決めるしかない。
好きな人が好きだと言ってくれている。
何を迷う必要があるんだ。
「私も黒尾君のことが好き……です」
「ん、よく言えました」
黒尾君は立ち上がると満足気に手を差し伸ばしてきた。
「見せびらかしながら控え席に戻ろうぜ!」
「それはちょっと……」
「なんでだよ!」
だって、今手を繋いだら嬉しさと恥ずかしさで真っ赤になった顔が元に戻らない気がしたから。
ーーFinーー
なんて話しかければ良いのか分からなかったけれど、戦犯をかました自分から話しかけないと行けないのは確か。
クラスの控え席に戻る前に黒尾君を引き留めた。
「あ、あの……黒尾君……その……えっと……」
話し掛ければ言葉が浮かぶと思っていたけれど、頭は真っ白のまま。
中々次の言葉が出ないでいると、
「悪い!俺がタイミングずらした!」
「えっ……?」
黒尾君が大きく頭を下げてきた。
どうして?
「あ、頭を上げてよ」
「あのとき●●ちゃんには落ち着けとか言っておいて、俺の方が夜久たちに追い越されると思って焦った」
「……っ!」
そんなはずはない。
焦ったのは私の方なのに。
だけど、ここでその言葉を言ってしまうと、黒尾君の気遣いを無下にしてしまう気がした。
だからここは、
「黒尾君……ありがとう」
「責められる理由はあれどまさかお礼を言われるとは……。間違っていない?」
「ううん。間違っていないよ」
この気遣いだけじゃない。
いままでの練習のときも含めて。
結果は3位だったけれど、最後まで楽しく走れた。
思い返せば、転倒からの追い上げを見せたときの声援なんて、1位を穫るだけでは聞けない盛り上がり方だった。
今ではそう思う。
だから全てのことをひっくるめて感謝の気持ちを込めてお礼を言った。
「私、黒尾君とペアになれて良かった!本当にありがとう!」
すると、
「はああぁぁ〜〜」
黒尾君はわしゃわしゃと髪掻きながら大きくため息を吐き、しゃがみ込んだ。
私、何か変なことを言ったかな。
「黒尾君?」
黒尾君の視線に合わせるために、私もしゃがみ込みながら名前を呼ぶと、
「俺、やっぱり●●ちゃんのこと好きだわ」
「……えっ?」
好き?
今好きって言った?
黒尾君が私のことを?
「……ええ!?なんで?今?でも、だって……!黒尾君は髪の長い子が好きなんじゃないの?!」
それこそ夜久君のペアの子みたいな。
「は?なにそれ。確かにロングヘアは好きだけど、俺が好きになったのはショートヘアの●●ちゃんなんだけど」
「そんなこと言われても……」
急なことで感情が追い付かない。
「で、返事は?」
それなのに、そうとも知らない黒尾君は返事急かしてきた。
もう覚悟を決めるしかない。
好きな人が好きだと言ってくれている。
何を迷う必要があるんだ。
「私も黒尾君のことが好き……です」
「ん、よく言えました」
黒尾君は立ち上がると満足気に手を差し伸ばしてきた。
「見せびらかしながら控え席に戻ろうぜ!」
「それはちょっと……」
「なんでだよ!」
だって、今手を繋いだら嬉しさと恥ずかしさで真っ赤になった顔が元に戻らない気がしたから。
ーーFinーー
