結局どんなキミも好き
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体育委員の指示により、行進して走る位置へと着いた。
隣には練習同様夜久君ペアがいる。
「今度は転ぶなよ〜」
なんて黒尾君は夜久君ペアに向けて余裕を振りかざしたけれど、明日は我が身かもしれない。
そして、私たちの走る番がやってきた。
大きく深呼吸をして、スタートの発砲音を待つ。
……。
…………。
「位置について、よーい…………」
パアアァァンッ
「いっちに、いっちに!」
良いスタートを切ったと思ったのに、直ぐ横には夜久君ペアがひったりとくっついて走っている。
練習だと大差がついていたのに。
このままだと越される。
もっと速く足を動かさないと。
すると、
「……あっ………!」
視界が地面を映す。
もしかして、転んだの?
遅れてやってくる擦りむいた痛み。
「あっ……あっ……」
焦れば焦るほどうまく立ち上がれない。
どうしよう。
文字通り足を引っ張っている。
もうダメかも……。
諦めかけたそのとき、
「●●、落ち着け!大丈夫だから!」
「黒尾君……」
「せーので起き上がるぞ」
「う、うん」
黒尾君の表情に焦りは見られなかった。
むしろ楽しんでいる……?
「……せーのっ」
呼び掛けに合わせると、嘘のように簡単に起き上がることができた。
「諦めるにはまだ早い。さあ、挽回の時間だ」
「……っ!」
転ぶ前に夜久君ペア以外とは大差を付けていたおかげで、あの後脅威の追い上げを見せ、私たちは3位に滑り込むことが出来た。
だけど、転んでいなければ確実に1位を獲れた。
私のせいだ。
隣には練習同様夜久君ペアがいる。
「今度は転ぶなよ〜」
なんて黒尾君は夜久君ペアに向けて余裕を振りかざしたけれど、明日は我が身かもしれない。
そして、私たちの走る番がやってきた。
大きく深呼吸をして、スタートの発砲音を待つ。
……。
…………。
「位置について、よーい…………」
パアアァァンッ
「いっちに、いっちに!」
良いスタートを切ったと思ったのに、直ぐ横には夜久君ペアがひったりとくっついて走っている。
練習だと大差がついていたのに。
このままだと越される。
もっと速く足を動かさないと。
すると、
「……あっ………!」
視界が地面を映す。
もしかして、転んだの?
遅れてやってくる擦りむいた痛み。
「あっ……あっ……」
焦れば焦るほどうまく立ち上がれない。
どうしよう。
文字通り足を引っ張っている。
もうダメかも……。
諦めかけたそのとき、
「●●、落ち着け!大丈夫だから!」
「黒尾君……」
「せーので起き上がるぞ」
「う、うん」
黒尾君の表情に焦りは見られなかった。
むしろ楽しんでいる……?
「……せーのっ」
呼び掛けに合わせると、嘘のように簡単に起き上がることができた。
「諦めるにはまだ早い。さあ、挽回の時間だ」
「……っ!」
転ぶ前に夜久君ペア以外とは大差を付けていたおかげで、あの後脅威の追い上げを見せ、私たちは3位に滑り込むことが出来た。
だけど、転んでいなければ確実に1位を獲れた。
私のせいだ。