結局どんなキミも好き
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次の授業の準備をしていると教科書を忘れていることに気が付いた。
仕方がない。
隣のクラスのミサちゃんから借りようかな。
入学して間もないけれど、ミサちゃんとは同じ部活のため、他クラスながら仲が良い。
席を立ち教室を出ると、廊下で黒尾君と……海君と夜久君が何やらお喋りをしていた。
海君と夜久君とはクラスが違うけれど、黒尾君と同じ部活らしく、ときたま彼と話をしていると名前が出てくるから知っている。
主に夜久君とは趣味が合わない、と言った愚痴を聞かされている訳だけど。
どうせ今回もそんな会話だろう。
そう思って3人の横を通り過ぎようとしたとき、
「夜久はショートカットが好きなのか?」
「好き!!」
「黒尾は?」
「ロング」
……え?
黒尾君はロングヘアが好き……なの?
3組に用があったはずなのに、動揺して通り過ぎてしまった。
そのまま私はトイレへと駆け込んだ。
鏡に映る自分の姿。
男の子と間違えられることはないけれど、ベリーショートの私の髪の毛。
ロングって……。
卒業するまでには伸びるかな。
鬱陶しくて切りたくなる衝動を抑えることができるのか。
そもそも、それまでに黒尾君に彼女ができたら……。
てか、ロングヘアになったら付き合えると思っている自分に心底呆れた。
鏡を見たついでに軽く前髪を整え、今度こそ教科書を借りるためにトイレから出た。
廊下には黒尾君たちはいない。
ホッとしながら3組の教室の扉を開ける。
ザワザワした室内からミサちゃんを探すと、彼女は髪の長い女子生徒と何やら体育祭の話をしていた。
確かうちのクラスも今日辺りに出場種目を決めるはず。
それより今は教科書を借りないと。
「ミサちゃん!」
「あ、●●ちゃん!」
そこまで大きな声じゃないけれど、名前を呼ぶとミサちゃんは直ぐに気が付いてくれた。
「どうしたの?」
「教科書忘れちゃったから借りたいんだけど」
「いいよー!ちょっと待っててね」
机から取り出した教科書を貸してくれた。
「今日はもう使わないから、返すのいつでもいいよ」
「ありがとう!終わったら直ぐに返すね」
受け取りつつミサちゃんの席を見ると、彼女が戻ってくるのを待っている女子生徒と目が合った。
私も彼女のように髪が長かったら……。
そんな思いを抱きながら自分の教室へと戻った。
仕方がない。
隣のクラスのミサちゃんから借りようかな。
入学して間もないけれど、ミサちゃんとは同じ部活のため、他クラスながら仲が良い。
席を立ち教室を出ると、廊下で黒尾君と……海君と夜久君が何やらお喋りをしていた。
海君と夜久君とはクラスが違うけれど、黒尾君と同じ部活らしく、ときたま彼と話をしていると名前が出てくるから知っている。
主に夜久君とは趣味が合わない、と言った愚痴を聞かされている訳だけど。
どうせ今回もそんな会話だろう。
そう思って3人の横を通り過ぎようとしたとき、
「夜久はショートカットが好きなのか?」
「好き!!」
「黒尾は?」
「ロング」
……え?
黒尾君はロングヘアが好き……なの?
3組に用があったはずなのに、動揺して通り過ぎてしまった。
そのまま私はトイレへと駆け込んだ。
鏡に映る自分の姿。
男の子と間違えられることはないけれど、ベリーショートの私の髪の毛。
ロングって……。
卒業するまでには伸びるかな。
鬱陶しくて切りたくなる衝動を抑えることができるのか。
そもそも、それまでに黒尾君に彼女ができたら……。
てか、ロングヘアになったら付き合えると思っている自分に心底呆れた。
鏡を見たついでに軽く前髪を整え、今度こそ教科書を借りるためにトイレから出た。
廊下には黒尾君たちはいない。
ホッとしながら3組の教室の扉を開ける。
ザワザワした室内からミサちゃんを探すと、彼女は髪の長い女子生徒と何やら体育祭の話をしていた。
確かうちのクラスも今日辺りに出場種目を決めるはず。
それより今は教科書を借りないと。
「ミサちゃん!」
「あ、●●ちゃん!」
そこまで大きな声じゃないけれど、名前を呼ぶとミサちゃんは直ぐに気が付いてくれた。
「どうしたの?」
「教科書忘れちゃったから借りたいんだけど」
「いいよー!ちょっと待っててね」
机から取り出した教科書を貸してくれた。
「今日はもう使わないから、返すのいつでもいいよ」
「ありがとう!終わったら直ぐに返すね」
受け取りつつミサちゃんの席を見ると、彼女が戻ってくるのを待っている女子生徒と目が合った。
私も彼女のように髪が長かったら……。
そんな思いを抱きながら自分の教室へと戻った。