偽物の偽物は本物
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
デート当日。
水族館の最寄り駅の改札を出ると、背後から鉄朗が出てきた。
どうやら同じ電車だったらしい。
「鉄朗、おはよう」
「おう」
「今日はお願いね」
「任せなさいって」
そう言って胸をドンと叩くその仕草は、どこか胡散臭い。
だけど、今日の私はこの男に頼るしかない。
2人並んで、待ち合わせ場所であるイルカのオブジェの前へ。
そこにはケイコから話に聞いていた通りの、背が高く朗らかな雰囲気の男性が立っていた。
背が高いとは言え、鉄朗の方が高いと思ったのは内緒。
「お待たせ〜」
私が手を振ると、気いたケイコが笑顔で振り返してくれる。
「私たちもさっき着いたところだから。ねぇ〜」
そう言って、幸せそうに彼氏さんに微笑みかける。
付き合いたて特有の、初々しい空気。
その幸せオーラに当てられていると、鉄朗が1つ咳払いをした。
「●●、紹介して」
「そうだったね。彼女が友達のケイコで、その隣が彼氏さんの……」
「マナブです」
「初めまして、黒尾鉄朗です」
一通りの自己紹介を終え、ケイコがじっと鉄朗を見つめてから耳打ちしてきた。
「惚気話は聞いてたけど、全然写真見せてくれないから、てっきり都市伝説かと思ってた。本当にいたんだね」
「あはは……」
まさかそんな風に思われていたとは。
苦笑いを浮かべていると、私たちのコソコソ話を聞いていた鉄朗が、すかさず口を挟む。
「ごめんね〜。俺が写真苦手だから、ほとんど撮ってないのよ」
そう言いながら、私にだけ分かるようにこっそりウインクする。
そのドヤ顔は鼻につくけれど、こういう時の機転の利き方は、さすが鉄朗だなと思った。
それに気が付いていないケイコは、
「事情も知らずにごめんね」
と、申し訳なさそうに謝ってきた。
少しだけ悪くなった空気の中、話を切り出したのはマナブさんだった。
「まあ、立ち話もなんなんで、そろそろ中に入りますか」
「そ、そうですね!行きましょうか!」
私はマナブさんの言葉に便乗した。
デートが始まる前からこんな感じだと、先が思いやられる。
そんな気持ちのまま、みんなで入館した。
水族館の最寄り駅の改札を出ると、背後から鉄朗が出てきた。
どうやら同じ電車だったらしい。
「鉄朗、おはよう」
「おう」
「今日はお願いね」
「任せなさいって」
そう言って胸をドンと叩くその仕草は、どこか胡散臭い。
だけど、今日の私はこの男に頼るしかない。
2人並んで、待ち合わせ場所であるイルカのオブジェの前へ。
そこにはケイコから話に聞いていた通りの、背が高く朗らかな雰囲気の男性が立っていた。
背が高いとは言え、鉄朗の方が高いと思ったのは内緒。
「お待たせ〜」
私が手を振ると、気いたケイコが笑顔で振り返してくれる。
「私たちもさっき着いたところだから。ねぇ〜」
そう言って、幸せそうに彼氏さんに微笑みかける。
付き合いたて特有の、初々しい空気。
その幸せオーラに当てられていると、鉄朗が1つ咳払いをした。
「●●、紹介して」
「そうだったね。彼女が友達のケイコで、その隣が彼氏さんの……」
「マナブです」
「初めまして、黒尾鉄朗です」
一通りの自己紹介を終え、ケイコがじっと鉄朗を見つめてから耳打ちしてきた。
「惚気話は聞いてたけど、全然写真見せてくれないから、てっきり都市伝説かと思ってた。本当にいたんだね」
「あはは……」
まさかそんな風に思われていたとは。
苦笑いを浮かべていると、私たちのコソコソ話を聞いていた鉄朗が、すかさず口を挟む。
「ごめんね〜。俺が写真苦手だから、ほとんど撮ってないのよ」
そう言いながら、私にだけ分かるようにこっそりウインクする。
そのドヤ顔は鼻につくけれど、こういう時の機転の利き方は、さすが鉄朗だなと思った。
それに気が付いていないケイコは、
「事情も知らずにごめんね」
と、申し訳なさそうに謝ってきた。
少しだけ悪くなった空気の中、話を切り出したのはマナブさんだった。
「まあ、立ち話もなんなんで、そろそろ中に入りますか」
「そ、そうですね!行きましょうか!」
私はマナブさんの言葉に便乗した。
デートが始まる前からこんな感じだと、先が思いやられる。
そんな気持ちのまま、みんなで入館した。
