マグロの呪い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの日以来、私はたまに鉄朗の家にお邪魔しては、ハグとキスだけをして帰る日々が続いた。
お酒を飲んで、愚痴を聞いてもらって、キスで温もりを感じて、それ以上は進まない。
そして、今日も。
ローテーブルには、いつもと変わらない缶ビールとおつまみが並んでいる。
ほどよくお酒の入った私は、いつもの定位置であるベッドに、もたれるように床に座った。
「そろそろ次のステップに進むか?」
鉄朗の囁きに、私の心臓が大きく跳ねた。
鉄朗となら、もしかしたら克服できるかもしれない。
だけど、元カレと同じように幻滅されたら?
この心地よい関係が壊れてしまったら?
「……」
何と答えればいいのか分からず、私は俯いたまま黙る。
その沈黙を肯定と取らず 鉄朗はすぐに言葉を続けた。
「ま、●●が嫌がることはしない約束だからな」
彼はすぐに身を引き、私の意思を尊重してくれた。
だけど、その表情はどことなく悲しそうに見えた。
本当はもっと、今まで以上に触れ合いたい。
深い関係になりたい。
その願望を声を大にして言いたいのに、伝えられない自分の弱さにやるせなくて、急に涙が込み上げてきた。
視界が滲み、目頭が熱くなる。
「なんで●●が泣きそうになってるんだよ。ほら、いつものところまでは大丈夫なんだろ?」
鉄朗が慌てて私を抱き寄せ、ポンポンと背中を叩く。
「ごめん」
「謝るなって」
そう言って私を優しく抱き締める鉄朗の腕の強さが、私の胸をさらに苦しめた。
私たちは、このままの関係でいいのだろうか。
彼との間に進展の見込みがあるなら、まだしも。
私がこうして鉄朗を独り占めしているせいで、彼の新しい出会いを台無しにしていないだろうか。
罪悪感が私の心を蝕む。
「ねえ、鉄朗」
「ん?」
私は彼のシャツをぎゅっと握りしめた。
「もしさ、……もしだよ?他に好きな人ができたら遠慮なく言ってよね」
鉄朗は私の背中を撫でる手を止め、少し呆れたように笑った。
「俺が●●に遠慮なんてするか?なめんなよー!」
「ははは、だよね」
私に気を遣わせないように、無理に明るく振る舞っているのがバレバレだ。
一体何年幼馴染みをしていると思っているの。
でも、もし本当に彼に好きな人ができたら、私は素直に鉄朗を快く送り出せることができるのだろうか。
その時、私はこの関係が終わった後、気丈に振る舞うことができるだろうか。
答えは分からないまま、私は鉄朗の温かい胸の中でゆっくり目を閉じた。
彼の心臓の音が、やけに大きく聞こえた。
お酒を飲んで、愚痴を聞いてもらって、キスで温もりを感じて、それ以上は進まない。
そして、今日も。
ローテーブルには、いつもと変わらない缶ビールとおつまみが並んでいる。
ほどよくお酒の入った私は、いつもの定位置であるベッドに、もたれるように床に座った。
「そろそろ次のステップに進むか?」
鉄朗の囁きに、私の心臓が大きく跳ねた。
鉄朗となら、もしかしたら克服できるかもしれない。
だけど、元カレと同じように幻滅されたら?
この心地よい関係が壊れてしまったら?
「……」
何と答えればいいのか分からず、私は俯いたまま黙る。
その沈黙を肯定と取らず 鉄朗はすぐに言葉を続けた。
「ま、●●が嫌がることはしない約束だからな」
彼はすぐに身を引き、私の意思を尊重してくれた。
だけど、その表情はどことなく悲しそうに見えた。
本当はもっと、今まで以上に触れ合いたい。
深い関係になりたい。
その願望を声を大にして言いたいのに、伝えられない自分の弱さにやるせなくて、急に涙が込み上げてきた。
視界が滲み、目頭が熱くなる。
「なんで●●が泣きそうになってるんだよ。ほら、いつものところまでは大丈夫なんだろ?」
鉄朗が慌てて私を抱き寄せ、ポンポンと背中を叩く。
「ごめん」
「謝るなって」
そう言って私を優しく抱き締める鉄朗の腕の強さが、私の胸をさらに苦しめた。
私たちは、このままの関係でいいのだろうか。
彼との間に進展の見込みがあるなら、まだしも。
私がこうして鉄朗を独り占めしているせいで、彼の新しい出会いを台無しにしていないだろうか。
罪悪感が私の心を蝕む。
「ねえ、鉄朗」
「ん?」
私は彼のシャツをぎゅっと握りしめた。
「もしさ、……もしだよ?他に好きな人ができたら遠慮なく言ってよね」
鉄朗は私の背中を撫でる手を止め、少し呆れたように笑った。
「俺が●●に遠慮なんてするか?なめんなよー!」
「ははは、だよね」
私に気を遣わせないように、無理に明るく振る舞っているのがバレバレだ。
一体何年幼馴染みをしていると思っているの。
でも、もし本当に彼に好きな人ができたら、私は素直に鉄朗を快く送り出せることができるのだろうか。
その時、私はこの関係が終わった後、気丈に振る舞うことができるだろうか。
答えは分からないまま、私は鉄朗の温かい胸の中でゆっくり目を閉じた。
彼の心臓の音が、やけに大きく聞こえた。
