マグロの呪い
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「お邪魔します」
「おう、適当に寛いで」
久しぶりに来た鉄朗の家。
一人暮らし用の1Kの間取り。
取りあえずベッドにもたれかかる形で床に座った。
「グラス一つしかないから、●●使って」
そう言ってグラスと先ほどコンビニで買ったお酒の缶、つまみを机に並べた鉄朗。
グラスが一つしかないってことは、ここに引っ越しをしてから彼女がいなかったのかな?
いや、もしかしたら彼女も缶を直飲みするタイプか、グラスを割って今は一つしかない可能性もある。
「ありがとう」
グラスにお酒を注いで口に含む…………あれ?今日はシラフで話したいと思っていたのに。
まあ、いいか。
「話の続きなんだけどさ、俺は●●と本気でセフレになりたいと思っているよ」
「サイテー」
「寂しいときに俺を利用して良いって言う俺なりの気遣いなんだけど。昨日みたいに愚痴を聞くだけでも良いし、必要ならば抱き締めるし」
私にとっては都合の良い存在だけど、
「それをして鉄朗に何のメリットがあるのよ」
「メリット、デメリットの話じゃないんだけどなー」
そう言いながら鉄朗はグイッと缶ビールを飲んだ。
「それに、マグロを克服したいんだろ?」
「うん………」
「それではここで問題、セックスするのに大切なことってなんだと思う?」
いきなりなんなのよ。そんなの、
「テクニック……とか?」
「ぶーぶーハズレ、正解は相手を思いやる気持ち。だから俺は無理やりお前を抱かない。だけど、それ以外はする」
「それ以外……」
マグロと言われている段階でテクニックがないのは明確だけど、思いやりの気持ち……。
私や元カレにはそれがあっただろうか。
「試しにハグからするか?」
なにもしていないとは言え、全裸で同じベッドに寝たことを考えればハグなんて大したことがないように思える。
どうぞ、と腕を広げている鉄朗の中に私は恐る恐る入った。
「どうだ?怖いか?」
「温かい……」
「そりゃ、生きてますから」
ハグなんてしたの遠い昔のようだ。
元カレとは行為はすれど、付き合いが長くなるにつれそう言うことはしなくなった。
「次、キスするか?」
鉄朗とのキス……。
どんなキスをするんだろう。
「うん……」
私の返事を合図するように鉄朗は私の唇をはみはみと甘噛をしてきた。
いきなりキスはしないのね。
気が済んだのかその後にちゅっちゅっと小鳥のようなキスからの口をこじ開けて歯をなぞるように口内を犯す。
「んっ………ふ………ぁ」
エスカレートしていく鉄朗の行為に頭が止めなきゃ!と言っている。
でも、どうして止めないといけないんだっけ。
お互い恋人がいるわけでもないし、誰にも迷惑なんてかけていない。
「俺の舌、追いかけてたまに吸って」
働かない頭で鉄朗の言葉だけが素直に耳に入っていく。
だけと、流れで私の服に手を掛けた鉄朗に私は拒否してしまった。
「嫌っ!」
鉄朗にマグロだって言われたくない。思われたくない。
「おーけ、おーけ。キスまでね。もうしないから」
両手を上げた鉄朗。
「今日はもう帰る」
「送ってく」
「いい。片付けしなくてごめん」
そう言い残し、私は荷物をまとめて鉄朗の家を後にした。
「おう、適当に寛いで」
久しぶりに来た鉄朗の家。
一人暮らし用の1Kの間取り。
取りあえずベッドにもたれかかる形で床に座った。
「グラス一つしかないから、●●使って」
そう言ってグラスと先ほどコンビニで買ったお酒の缶、つまみを机に並べた鉄朗。
グラスが一つしかないってことは、ここに引っ越しをしてから彼女がいなかったのかな?
いや、もしかしたら彼女も缶を直飲みするタイプか、グラスを割って今は一つしかない可能性もある。
「ありがとう」
グラスにお酒を注いで口に含む…………あれ?今日はシラフで話したいと思っていたのに。
まあ、いいか。
「話の続きなんだけどさ、俺は●●と本気でセフレになりたいと思っているよ」
「サイテー」
「寂しいときに俺を利用して良いって言う俺なりの気遣いなんだけど。昨日みたいに愚痴を聞くだけでも良いし、必要ならば抱き締めるし」
私にとっては都合の良い存在だけど、
「それをして鉄朗に何のメリットがあるのよ」
「メリット、デメリットの話じゃないんだけどなー」
そう言いながら鉄朗はグイッと缶ビールを飲んだ。
「それに、マグロを克服したいんだろ?」
「うん………」
「それではここで問題、セックスするのに大切なことってなんだと思う?」
いきなりなんなのよ。そんなの、
「テクニック……とか?」
「ぶーぶーハズレ、正解は相手を思いやる気持ち。だから俺は無理やりお前を抱かない。だけど、それ以外はする」
「それ以外……」
マグロと言われている段階でテクニックがないのは明確だけど、思いやりの気持ち……。
私や元カレにはそれがあっただろうか。
「試しにハグからするか?」
なにもしていないとは言え、全裸で同じベッドに寝たことを考えればハグなんて大したことがないように思える。
どうぞ、と腕を広げている鉄朗の中に私は恐る恐る入った。
「どうだ?怖いか?」
「温かい……」
「そりゃ、生きてますから」
ハグなんてしたの遠い昔のようだ。
元カレとは行為はすれど、付き合いが長くなるにつれそう言うことはしなくなった。
「次、キスするか?」
鉄朗とのキス……。
どんなキスをするんだろう。
「うん……」
私の返事を合図するように鉄朗は私の唇をはみはみと甘噛をしてきた。
いきなりキスはしないのね。
気が済んだのかその後にちゅっちゅっと小鳥のようなキスからの口をこじ開けて歯をなぞるように口内を犯す。
「んっ………ふ………ぁ」
エスカレートしていく鉄朗の行為に頭が止めなきゃ!と言っている。
でも、どうして止めないといけないんだっけ。
お互い恋人がいるわけでもないし、誰にも迷惑なんてかけていない。
「俺の舌、追いかけてたまに吸って」
働かない頭で鉄朗の言葉だけが素直に耳に入っていく。
だけと、流れで私の服に手を掛けた鉄朗に私は拒否してしまった。
「嫌っ!」
鉄朗にマグロだって言われたくない。思われたくない。
「おーけ、おーけ。キスまでね。もうしないから」
両手を上げた鉄朗。
「今日はもう帰る」
「送ってく」
「いい。片付けしなくてごめん」
そう言い残し、私は荷物をまとめて鉄朗の家を後にした。