マグロの呪い
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~マグロの呪い~
「お前、本当にマグロだな。抱いていてつまんねぇんだよ」
そんな理由で恋人に振られ、女としての立場をめちゃくちゃに傷つけられた夜くらい、誰かにすがったっていいじゃない。
そして、その相手は、
「聞いてよ鉄朗~!」
居酒屋で5杯目のビールを煽りながら、幼馴染みの鉄朗にダル絡みをする。
「荒れてんなー、●●」
「好きだったから酷いこと言われても我慢したのに~!」
大好きだから嫌われたくない。
自分の機嫌より相手の機嫌を優先。
その結果が彼氏をモラハラにしてしまった。
いや、元カレか。
だけど、振られるのはあっさり。
「男で作った傷は男で癒すのがいいと思うけどな」
「振られるの怖いから、もう誰とも付き合いたくない」
「それなら、俺とセフレになる?」
「セフ……レ?」
もうこの際、悲しみを紛らわせるならセフレでもなんでもいい。
「いいよ、なる。鉄朗のセフレに」
酔ったときにそんな約束をするべきではない。
気付いたら私は鉄朗と同じベッドに寝ていた。
私の部屋でも鉄朗の部屋でもない。
そしてお互い産まれたときのままの姿。
え、これってもしかして……そう言うこと?
「ん…………っ、……あ、起きた?」
「ねえ、鉄朗。私たちって…その……したの?」
「覚えてないの?あんなに求め合ったのに。悲しいな~」
真面目な話をしているのに、ケラケラと笑いながら話す鉄朗。
「冗談はいいから、結局のところはどっちなの?」
「じゃあ、再現する?」
ジリジリと鉄朗の顔が近付いてくる。
「ちょっ………鉄朗………あっ!今何時?」
流されるところだった。
「仕事!!着替えて出るよ!」
私は散らばった衣類をかき集めて、急いで着替えてホテルを出た。
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