付き合う理由は可哀想だから
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昨日の帰り道は楽しかった。
久しぶりに、こんな風に心が浮き立つような感覚を味わったかもしれない。
でも、私の彼氏はショウ。
鉄朗じゃない。
そう繰り返しても、ふとした瞬間に鉄朗の優しい声や、昨日見せてくれた笑顔を思い出してしまう。
その思いを消し去るために、私はショウと会う決心をした。
ショウからは相変わらず風邪が治った報告は来ていないけど、さすがにもう治ったはず。
きっと会わない間に、俺のこと嫌いになったんだ、俺なんかとは別れた方がいい、なんていつもみたいに弱音を吐くに決まっている。
だから、学校が終わったら、久しぶりに会いに行くことにした。
せっかくだから、快気祝いにちょっとした物を用意したい。
何か渡せば、ショウもきっと喜んでくれるはず。
それで、ちゃんと好きだよ、嫌ってないよって言って渡すんだ。
……。
…………。
大型ショッピングモールは放課後の賑わいでいっぱいだった。
贈り物を探していると、ふと、ショウが自転車の鍵に付けていたキーホルダーを落としたと言っていたのを思い出した。
私は雑貨屋に入り、キーホルダーが並ぶ棚から彼に合いそうな物を選んだ。
落ち着いた青色のレザーキーホルダー。
ショウの雰囲気にぴったりな、少しだけ大人っぽい色。
それを持ってレジへ向かい、店員さんにラッピングを頼むと、可愛く包んでくれた。
リボンまで付けてもらった小さな袋を受け取りながら、彼がどんな顔をするか想像するだけで、自然と頬が緩む。
だけど、それだけだと何か物足りないと思い、ちょっとしたお菓子も添えることにした。
調べてみると、流行りのお菓子が期間限定で出店しているらしい。
私はフワフワした気持ちのまま目的のフロアを歩く。
しばらく進むと、出張販売のコーナーが見てきた。
流行りなだけあって、列が長く伸びている。
「あっ……」
だけど、そんなことより、見慣れた後ろ姿を見つけた。
「ショウ……」
ショウの隣には、彼と同じ制服を着た女の子。
自然に寄り添う2人の姿。
例のプリントを届けてくれた子なんじゃないか、と私の勘が言っている。
確定したワケではない。
だけど、あの子だと思えば全て辻褄が合う。
ショウはあの子に向かって、私にはしばらく見せてくれなかったような笑顔で話しかけていた。
私はいつの間にか足を止めていた。
ラッピングされたキーホルダーの入った手提げが、ひどく重たく感じる。
お菓子はそのまま買わずに、売り場から静かに離れた。
本当はキーホルダーも返品したかった。
でも、こんなに可愛く包んでもらったものを返品するなんて、それこそ惨めでできそうにない。
もしかしたら何かの見間違いかもしれない。
私は手提げを強く握りしめて、家路についた。
その夜、私はショウと会って話をすることにした。
ショッピングモールで見たこと。
プリントを届けてくれた子のこと。
全て否定してもらうために。
“その子はただの友達だよ”
“プリントは届けてもらっただけ”
“俺が好きなのは●●だけ”
そんな言葉を、ただひたすらに願った。
久しぶりに、こんな風に心が浮き立つような感覚を味わったかもしれない。
でも、私の彼氏はショウ。
鉄朗じゃない。
そう繰り返しても、ふとした瞬間に鉄朗の優しい声や、昨日見せてくれた笑顔を思い出してしまう。
その思いを消し去るために、私はショウと会う決心をした。
ショウからは相変わらず風邪が治った報告は来ていないけど、さすがにもう治ったはず。
きっと会わない間に、俺のこと嫌いになったんだ、俺なんかとは別れた方がいい、なんていつもみたいに弱音を吐くに決まっている。
だから、学校が終わったら、久しぶりに会いに行くことにした。
せっかくだから、快気祝いにちょっとした物を用意したい。
何か渡せば、ショウもきっと喜んでくれるはず。
それで、ちゃんと好きだよ、嫌ってないよって言って渡すんだ。
……。
…………。
大型ショッピングモールは放課後の賑わいでいっぱいだった。
贈り物を探していると、ふと、ショウが自転車の鍵に付けていたキーホルダーを落としたと言っていたのを思い出した。
私は雑貨屋に入り、キーホルダーが並ぶ棚から彼に合いそうな物を選んだ。
落ち着いた青色のレザーキーホルダー。
ショウの雰囲気にぴったりな、少しだけ大人っぽい色。
それを持ってレジへ向かい、店員さんにラッピングを頼むと、可愛く包んでくれた。
リボンまで付けてもらった小さな袋を受け取りながら、彼がどんな顔をするか想像するだけで、自然と頬が緩む。
だけど、それだけだと何か物足りないと思い、ちょっとしたお菓子も添えることにした。
調べてみると、流行りのお菓子が期間限定で出店しているらしい。
私はフワフワした気持ちのまま目的のフロアを歩く。
しばらく進むと、出張販売のコーナーが見てきた。
流行りなだけあって、列が長く伸びている。
「あっ……」
だけど、そんなことより、見慣れた後ろ姿を見つけた。
「ショウ……」
ショウの隣には、彼と同じ制服を着た女の子。
自然に寄り添う2人の姿。
例のプリントを届けてくれた子なんじゃないか、と私の勘が言っている。
確定したワケではない。
だけど、あの子だと思えば全て辻褄が合う。
ショウはあの子に向かって、私にはしばらく見せてくれなかったような笑顔で話しかけていた。
私はいつの間にか足を止めていた。
ラッピングされたキーホルダーの入った手提げが、ひどく重たく感じる。
お菓子はそのまま買わずに、売り場から静かに離れた。
本当はキーホルダーも返品したかった。
でも、こんなに可愛く包んでもらったものを返品するなんて、それこそ惨めでできそうにない。
もしかしたら何かの見間違いかもしれない。
私は手提げを強く握りしめて、家路についた。
その夜、私はショウと会って話をすることにした。
ショッピングモールで見たこと。
プリントを届けてくれた子のこと。
全て否定してもらうために。
“その子はただの友達だよ”
“プリントは届けてもらっただけ”
“俺が好きなのは●●だけ”
そんな言葉を、ただひたすらに願った。
