付き合う理由は可哀想だから
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あれから数日が経ち、よっぽどのことがない限り風邪は治っているはずなのに、その連絡がない。
こちらからも聞きにくくて、相変わらず他愛のないやり取りのみ。
「最近愚痴聞かないけど、彼氏とは会っていないのか?」
「うん……」
本当に鉄朗は鋭いところをついてくるな。
「それなら俺とデートしませんか?」
「え!?」
驚いた。鉄朗がそんなことを言うなんて。
だけど、
「デートはちょっと……」
大勢ならともかく二人だと浮気になってしまう気がしたから。
「言い方変えるわ。スポーツショップに行きたいから少しだけ付き合って」
「それなら………でも部活は?」
「あるけど外練の日だから早く終わる」
ここ最近はショウに会いに行けず退屈していたし、買い物に付き合うだけならいいかな。
「分かった、図書室で待ってる」
あっという間に授業は終わり、私は図書室で勉強をしながら鉄朗を待つことに。
──課題が終わり時計を見ると部活が終わる時間になっていた。
それなのに鉄朗が来ることもなければ連絡もない。
早く終わるって言っていたのに遅い。遅すぎる。
何かあったのかな?
外練ってことはロードワーク中に事故に遭ったとか、はたまた誘拐?!
鉄朗とのトーク画面を開き何かメッセージを送ろうか考えていると、
「おーい、図書室閉めるからそろそろ帰りなさい」
先生に注意され、渋々勉強用具を片付けて帰り支度をした。
………渋々?
自分でも自覚していなかったけど、私って思っていたより鉄朗とのお買い物を楽しみにしていたの?
でも図書室を追い出されたし、これ以上待つことはできない。
部室を少しだけ覗いて明かりがついていなかったら大人しく帰ろう。
図書室を出て部室に向かう途中、廊下を走る足音が響いてきた。
もしかして………。
その人物は思った通り鉄朗だった。
「●●!わりぃ!」
「遅くまでお疲れ様。勉強捗ったから大丈夫だよ」
だけど、これからスポーツショップへ行くには時間が遅すぎる。
せっかく合流できたけど、今日は解散かな。
「送ってくから寄り道して帰ろうぜ」
「え、疲れてないの?」
私の家と鉄朗の家は反対方向。
「へーき、へーき。それに言ったろ?彼氏より幸せにする自信あるって」
「ばっかじゃないの」
本当に幸せにしてくれそうで嫌になる。
こちらからも聞きにくくて、相変わらず他愛のないやり取りのみ。
「最近愚痴聞かないけど、彼氏とは会っていないのか?」
「うん……」
本当に鉄朗は鋭いところをついてくるな。
「それなら俺とデートしませんか?」
「え!?」
驚いた。鉄朗がそんなことを言うなんて。
だけど、
「デートはちょっと……」
大勢ならともかく二人だと浮気になってしまう気がしたから。
「言い方変えるわ。スポーツショップに行きたいから少しだけ付き合って」
「それなら………でも部活は?」
「あるけど外練の日だから早く終わる」
ここ最近はショウに会いに行けず退屈していたし、買い物に付き合うだけならいいかな。
「分かった、図書室で待ってる」
あっという間に授業は終わり、私は図書室で勉強をしながら鉄朗を待つことに。
──課題が終わり時計を見ると部活が終わる時間になっていた。
それなのに鉄朗が来ることもなければ連絡もない。
早く終わるって言っていたのに遅い。遅すぎる。
何かあったのかな?
外練ってことはロードワーク中に事故に遭ったとか、はたまた誘拐?!
鉄朗とのトーク画面を開き何かメッセージを送ろうか考えていると、
「おーい、図書室閉めるからそろそろ帰りなさい」
先生に注意され、渋々勉強用具を片付けて帰り支度をした。
………渋々?
自分でも自覚していなかったけど、私って思っていたより鉄朗とのお買い物を楽しみにしていたの?
でも図書室を追い出されたし、これ以上待つことはできない。
部室を少しだけ覗いて明かりがついていなかったら大人しく帰ろう。
図書室を出て部室に向かう途中、廊下を走る足音が響いてきた。
もしかして………。
その人物は思った通り鉄朗だった。
「●●!わりぃ!」
「遅くまでお疲れ様。勉強捗ったから大丈夫だよ」
だけど、これからスポーツショップへ行くには時間が遅すぎる。
せっかく合流できたけど、今日は解散かな。
「送ってくから寄り道して帰ろうぜ」
「え、疲れてないの?」
私の家と鉄朗の家は反対方向。
「へーき、へーき。それに言ったろ?彼氏より幸せにする自信あるって」
「ばっかじゃないの」
本当に幸せにしてくれそうで嫌になる。