付き合う理由は可哀想だから
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昨日のことを悶々と考えていたせいで、すっかり寝不足。
どんよりとした足取りで教室に入ると、鉄朗と目があった。
「おはよ……」
「どうした、元気ないな。昨日彼氏に会って来たんじゃないのか」
朝から鉄朗に心配されるハメになるとは。
「てつろぉ~」
「お、おう」
そんなに戸惑わなくたってよくない?
取りあえず落ち着けと言わんばかりに、私の鞄を剥ぎ取って机に置く鉄朗。
「んで、どうした?」
「実はね──」
なんだかんだ話を聞いてくれる鉄朗は優しい。
私は昨日のことを話した。
「なるほどね。限りなく黒に近いグレーだな、それは」
顎に手をやって推理した気になっている鉄朗。
「面白がっていない?」
「そりゃあ他人事だからな。だからいつも言ってるだろ?俺にしておけって」
「好きって思ってくれる人とじゃないと嫌だもん」
「その好きって思ってくれる相手がグレーなことしてんだから、考え直した方がいいと思うけどな」
ぐうの音も出ない。
でも、鉄朗はあんなこと言うけど、やっぱり彼女である私が信じないと。
きっとプリントの子の一方的な片思い、もしくは男子で丸文字書く人だっている。
届けてくれたのが先生って言ったのも、体調が悪くて記憶違いかもしれないし。
そうだよ、そうに決まっている。
だけど、お見舞いに行ってその人と鉢合わせしたら?
それが可愛い女の子だったら?
そう思うと今日はお見舞いに行く気が起きなかった。
その日から会いに行くのを控えてメッセージアプリのやり取りしかできなかった。
どんよりとした足取りで教室に入ると、鉄朗と目があった。
「おはよ……」
「どうした、元気ないな。昨日彼氏に会って来たんじゃないのか」
朝から鉄朗に心配されるハメになるとは。
「てつろぉ~」
「お、おう」
そんなに戸惑わなくたってよくない?
取りあえず落ち着けと言わんばかりに、私の鞄を剥ぎ取って机に置く鉄朗。
「んで、どうした?」
「実はね──」
なんだかんだ話を聞いてくれる鉄朗は優しい。
私は昨日のことを話した。
「なるほどね。限りなく黒に近いグレーだな、それは」
顎に手をやって推理した気になっている鉄朗。
「面白がっていない?」
「そりゃあ他人事だからな。だからいつも言ってるだろ?俺にしておけって」
「好きって思ってくれる人とじゃないと嫌だもん」
「その好きって思ってくれる相手がグレーなことしてんだから、考え直した方がいいと思うけどな」
ぐうの音も出ない。
でも、鉄朗はあんなこと言うけど、やっぱり彼女である私が信じないと。
きっとプリントの子の一方的な片思い、もしくは男子で丸文字書く人だっている。
届けてくれたのが先生って言ったのも、体調が悪くて記憶違いかもしれないし。
そうだよ、そうに決まっている。
だけど、お見舞いに行ってその人と鉢合わせしたら?
それが可愛い女の子だったら?
そう思うと今日はお見舞いに行く気が起きなかった。
その日から会いに行くのを控えてメッセージアプリのやり取りしかできなかった。