友達のために泣く君だから
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~友達のために泣く君だから~
「ふふふ」
就寝前のベッドで、鉄朗と初めて会ったときのことを思い出して笑みが溢れた。
「どうしたんだよ、●●。急に笑ったりして」
「鉄朗と初めて会ったときのことを思い出してたの。覚えている?」
「ああ、あれは雨の日だった」
「晴れてたわよ!もー忘れてるんだから」
ーーーー
高校生のとき、友達のマコに連れられて音駒高校のバレーの大会の応援に行った。
「バレーの応援なんて久しぶり」
「●●は私の試合しか見たことないんだっけ?」
マコも小学生までバレーをしていて、当時は試合のたびに応援に行っていた。
だからマコが中学で引退してからはバレーを見る機会がなくなった。
「今日は私の彼氏が出るんだよ」
なんて嬉しそうに話すマコはとても可愛かった。
「ほら、あそこ!」
一人だけユニフォームが違う人が私の彼氏、と教えてくれた。
リベロだからユニフォームが違うんだっけ?
久しぶりに試合を見ると言ってもルールは覚えている。
だけど小学生の、しかも女子のバレーしか知らない私は男子高校生のバレーの迫力に圧倒された。
当たり前だけど、こんなに違うんだ。
手に汗握る試合。
やっぱりバレー観戦は楽しい。
試合後、私とマコは音駒の応援席へと戻ってきた選手たちに会いに行った。
正確にはマコの彼氏に会うために。
「やっくん!」
マコが彼氏の名前を呼び、駆け寄った。
大会に向けて部活が大変だったらしく、中々会えていなかったらしい。
邪魔をしたら悪いな、と思い少し離れたところで時間を潰すことにした。
そこへ、
「かーのじょ」
なんて、ナンパみたいなセリフで私に話しかけてくれたのが鉄朗。
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