迷子の迷子の小悪魔ちゃん
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ーーおまけ(佐野side)ーー
俺にとって、子供の頃の記憶はあまり思い出したくないものだった。
だが、デーモン学園のあの女が目の前に現れてから、ときたま昔のことを夢に見るようになった。
その時、決まってアイツも出てくる。
あんな女、知らないはずなのに。
なんであんなに懐かしい気持ちになるんだ……。
その正体が腑に落ちたのは、●●に魔界を案内する、と連れ出された日だった。
途中、激しい雨が降り出した。
視界を遮るほどの大雨に舌打ちしながら、俺は近くのコンビニへ飛び込んだ。
なんの変哲もないビニール傘。
自分の分と、●●の分を手に取る。
「これでいいよな……」
振り返ると、●●の姿がなかった。
「勝手にはぐれやがって……」
急いで2本のビニール傘を購入し、雨の中を逆戻りした。
ようやくビルの軒下、薄暗い影の中にアイツを見つけた。
彼女は自分の体をさするように、両腕で肩を抱きしめている。
心細そうに立ち尽くしているアイツの肩が、微かに震えているのが見えた。
「……ったく、こんなところにいたのかよ。探しただろ」
声をかけると、顔を上げた彼女の瞳に溜まった涙が見えた。
その瞬間、脳裏に鮮烈なフラッシュバックが起きた。
“……お、お母さんとお父さんと来てたんだけど、迷子になっちゃって……”
泣きじゃくりながら、震える声で事情を話していた、小さな女の子。
あぁ、そうか。
あの時の……。
あの日、高天原の境界線まで送り届けた後、俺は無言で立ち去った。
二度と会うことはないと思っていたから。
だけど、彼女はまた迷子になって俺の前に現れた。
俺にとって、子供の頃の記憶はあまり思い出したくないものだった。
だが、デーモン学園のあの女が目の前に現れてから、ときたま昔のことを夢に見るようになった。
その時、決まってアイツも出てくる。
あんな女、知らないはずなのに。
なんであんなに懐かしい気持ちになるんだ……。
その正体が腑に落ちたのは、●●に魔界を案内する、と連れ出された日だった。
途中、激しい雨が降り出した。
視界を遮るほどの大雨に舌打ちしながら、俺は近くのコンビニへ飛び込んだ。
なんの変哲もないビニール傘。
自分の分と、●●の分を手に取る。
「これでいいよな……」
振り返ると、●●の姿がなかった。
「勝手にはぐれやがって……」
急いで2本のビニール傘を購入し、雨の中を逆戻りした。
ようやくビルの軒下、薄暗い影の中にアイツを見つけた。
彼女は自分の体をさするように、両腕で肩を抱きしめている。
心細そうに立ち尽くしているアイツの肩が、微かに震えているのが見えた。
「……ったく、こんなところにいたのかよ。探しただろ」
声をかけると、顔を上げた彼女の瞳に溜まった涙が見えた。
その瞬間、脳裏に鮮烈なフラッシュバックが起きた。
“……お、お母さんとお父さんと来てたんだけど、迷子になっちゃって……”
泣きじゃくりながら、震える声で事情を話していた、小さな女の子。
あぁ、そうか。
あの時の……。
あの日、高天原の境界線まで送り届けた後、俺は無言で立ち去った。
二度と会うことはないと思っていたから。
だけど、彼女はまた迷子になって俺の前に現れた。
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