妖怪ときどき神様
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神様だと名乗る人の突拍子のない話に気を取られていたけれど、落雷のせいか周りには野次馬が集まってきている。
それでも神様だと抜かす彼のことを気にかけないのは、神の力なのだろうか。
そう思っていたら、1人の野次馬の言葉が耳に入ってきた。
「燃え移りそうだ。大丈夫かよ、アレ」
燃え移りそう?
なんのことだろうか。
そこで、ようやく野次馬たちの視線が私たちや落雷の跡ではなく、上を向いていることに気が付いた。
同じく視線を上に向けると、そこにはビルの上層部から黒い煙が立ち込めていた。
「え、火事!?」
火事は火の元のビルだけでなく、隣のビルにも燃え移りそうだった。
動揺する私に反して彼は呑気だった。
それどころか、
「本当だ〜僕の雷が落ちたせっむぐ?!」
爆弾発言をする彼の口を急いで手で塞いだ。
周りをキョロキョロと見渡し、聞かれていないことを確認してから、急いで人けのないところへ移動した。
「ここなら大丈夫かな?」
「神様を誘拐とか、キミって大胆だね〜」
「バカなこと言っていないで、あの火事なんとかならないの?!」
アナタの雷が原因なんでしょ、と付け加えると、
「そう言われても雨は弟しか出せないし、その弟も別のところで実践授業しているし……」
よく分からないことをブツブツ言われた。
取り敢えず消せないことは分かった。
「神様も万能じゃないのね」
「そりゃあそうだよ。人間にも色々いるように、神様だって同じさ」
またもや正論を言われてしまった。
面白くない。
すると、空から雲を縫いながら何やらこちらに向かってくる飛行物体が見えた。
明らかに鳥や飛行機ではない。
思わず神様にも呼び掛けた。
「ねえ、神様!あれ見て!」
空へ指を差し2人で見上げる。
飛行物体が認識できるくらい近づいてきた。
あれは……。
目や鼻のような物が刺繍されている変わった布切れに乗った、神様にそっくりな少年だ。
肌は色白だし髪は黒色だけれど、改めて隣りにいる神様と見比べでみてもやっぱりそっくり。
そんな神様は、
「弟だ」
至って冷静に言った。
「弟?」
確か、さっきブツブツ言っていたかもしれない。
雨は弟しか出せないって。
そう思い返していると、頬に冷たい物が落ちてきた。
雨だ。
「なんで、急に!」
慌てて雨宿りをできるところを探すと、ちょうどお店のひさしを見つけた。
「神様、あそこへ行こう!」
彼の腕を引いて、ひさしの下へと逃げ込む。
ほどなくして、ひさしに水がたまるくらい雨風が強まった。
ギリギリセーフ。
この調子なら火事も鎮火されるだろう。
「いやー、弟が来てくれて助かったな。この雨、弟の力なんだ」
雨によって髪が顔に貼り付いた神様を見る。
だけど、相変わらず目は隠れたまま。
「弟も神様なの?」
「ああ、風神なんだ」
「へぇ……」
雨を降らせたのが弟の力なのかはまだ信じられないけれど、宙を飛んでいたことから人間ではないのは確か。
そして、その人間以外の何者かと、目の前にいる神様と名乗る彼がそっくりであることから、彼も同類だと言える。
本当に神様だったんだ……。
そうこうしているうちに、雨が上がった。
「雨止んだし、そろそろ行くわ」
神様は両腕を上げて背筋を伸ばしながら言った。
「あ、そうだ。僕の名前教えておくよ。僕は尾形光。多分今後もちょくちょく授業でこの商店街にお邪魔すると思うから。よろしく」
「私は◯◯●●です、よろしく……お願いします」
そう言うと、尾形光と名乗った神様は満足げにどこかへ行ってしまった。
追い掛けることもできたけれど、それはしてはいけない気がした。
「……」
どうしよう。
神様のお友達ができてしまった。
それでも神様だと抜かす彼のことを気にかけないのは、神の力なのだろうか。
そう思っていたら、1人の野次馬の言葉が耳に入ってきた。
「燃え移りそうだ。大丈夫かよ、アレ」
燃え移りそう?
なんのことだろうか。
そこで、ようやく野次馬たちの視線が私たちや落雷の跡ではなく、上を向いていることに気が付いた。
同じく視線を上に向けると、そこにはビルの上層部から黒い煙が立ち込めていた。
「え、火事!?」
火事は火の元のビルだけでなく、隣のビルにも燃え移りそうだった。
動揺する私に反して彼は呑気だった。
それどころか、
「本当だ〜僕の雷が落ちたせっむぐ?!」
爆弾発言をする彼の口を急いで手で塞いだ。
周りをキョロキョロと見渡し、聞かれていないことを確認してから、急いで人けのないところへ移動した。
「ここなら大丈夫かな?」
「神様を誘拐とか、キミって大胆だね〜」
「バカなこと言っていないで、あの火事なんとかならないの?!」
アナタの雷が原因なんでしょ、と付け加えると、
「そう言われても雨は弟しか出せないし、その弟も別のところで実践授業しているし……」
よく分からないことをブツブツ言われた。
取り敢えず消せないことは分かった。
「神様も万能じゃないのね」
「そりゃあそうだよ。人間にも色々いるように、神様だって同じさ」
またもや正論を言われてしまった。
面白くない。
すると、空から雲を縫いながら何やらこちらに向かってくる飛行物体が見えた。
明らかに鳥や飛行機ではない。
思わず神様にも呼び掛けた。
「ねえ、神様!あれ見て!」
空へ指を差し2人で見上げる。
飛行物体が認識できるくらい近づいてきた。
あれは……。
目や鼻のような物が刺繍されている変わった布切れに乗った、神様にそっくりな少年だ。
肌は色白だし髪は黒色だけれど、改めて隣りにいる神様と見比べでみてもやっぱりそっくり。
そんな神様は、
「弟だ」
至って冷静に言った。
「弟?」
確か、さっきブツブツ言っていたかもしれない。
雨は弟しか出せないって。
そう思い返していると、頬に冷たい物が落ちてきた。
雨だ。
「なんで、急に!」
慌てて雨宿りをできるところを探すと、ちょうどお店のひさしを見つけた。
「神様、あそこへ行こう!」
彼の腕を引いて、ひさしの下へと逃げ込む。
ほどなくして、ひさしに水がたまるくらい雨風が強まった。
ギリギリセーフ。
この調子なら火事も鎮火されるだろう。
「いやー、弟が来てくれて助かったな。この雨、弟の力なんだ」
雨によって髪が顔に貼り付いた神様を見る。
だけど、相変わらず目は隠れたまま。
「弟も神様なの?」
「ああ、風神なんだ」
「へぇ……」
雨を降らせたのが弟の力なのかはまだ信じられないけれど、宙を飛んでいたことから人間ではないのは確か。
そして、その人間以外の何者かと、目の前にいる神様と名乗る彼がそっくりであることから、彼も同類だと言える。
本当に神様だったんだ……。
そうこうしているうちに、雨が上がった。
「雨止んだし、そろそろ行くわ」
神様は両腕を上げて背筋を伸ばしながら言った。
「あ、そうだ。僕の名前教えておくよ。僕は尾形光。多分今後もちょくちょく授業でこの商店街にお邪魔すると思うから。よろしく」
「私は◯◯●●です、よろしく……お願いします」
そう言うと、尾形光と名乗った神様は満足げにどこかへ行ってしまった。
追い掛けることもできたけれど、それはしてはいけない気がした。
「……」
どうしよう。
神様のお友達ができてしまった。
