失恋同盟
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「時間的に次が最後だな……。どこがいい?」
各々満足のいくまでお土産を買った私たちは、次の目的地を考えた。
だけど、これといって決め手になる場所は思いつかない。
「……」
「……」
沈黙が少し続く。
すると、耕太郎が、腕につけていた腕時計に目をやりながら言った。
「ビーチでも行くか!」
その一言に、私は思わず自分の服装に視線を落とす。
フォーマルなドレスに、履き慣れないローヒール。
こんな格好でビーチだなんて、想像しただけで場違いな気がした。
私は困ったように小さく呟く。
「うーん、行ってみたいけど、私こんな格好だし……」
そんな私を見て、耕太郎は呆れながら言う。
「別に、遠目から眺めるだけでいいだろ。ここから少し歩くけど、いいよな」
「……分かった」
私は頷いた。
2人で並んでゆっくり歩き出す。
ショッピングモールからビーチへ向かう道は、さっきまでいた場所とは違い、少しひっそりとしていた。
耕太郎が、ふいに口を開いた。
「なんか、変な感じだな」
「変な感じ?」
「だって、考えても見ろよ。今日初めて会ったヤツとハワイ観光とか。変以外になにがある」
「確かにね」
「そう言えば、ちゃんと聞いていなかったけど、●●は新郎のことが好きだったのか?」
私は少し呼吸を整えて、静かに答えた。
「うん……。幼馴染なの。私はずっとお兄ちゃんのことが好きだったけど、向こうは私のことをただの妹としか見ていなかったみたい。虚しいよね」
だけど、答えてみると、不思議と心は痛くはなかった。
参列席に座っていた時は、あんなにも苦しかったのに。
「ふーん」
耕太郎は、それ以上は追及せずに、前を向いたまま歩調を緩めてくれた。
私も彼に同じように問いかけてみた。
「そう言う耕太郎の方は?やっぱりシスコ……」
「シスコンじゃねぇ!……詳しくは言えねぇけど、俺は人間が嫌いなんだ」
冗談混じりに言い切るその言葉が、なんだか少し苦しそうにも聞こえた。
自分だって人間のくせに。
「そんなこと言ったら、人間の私のことを信用だなんて、初めから無理な話だったんじゃない?」
「それは……」
「それとも、眼帯の下、見せてくれる気になった?」
「まあ……多少は……」
「なら……!」
「だけど、まだダメ」
「残念」
私はわざと拗ねたように笑ってみせる。
気付けば、私たちの周りの風景は、ショッピングモールの賑やかさから、波の音と涼しい潮風だけの穏やかな世界に変わっていた。
各々満足のいくまでお土産を買った私たちは、次の目的地を考えた。
だけど、これといって決め手になる場所は思いつかない。
「……」
「……」
沈黙が少し続く。
すると、耕太郎が、腕につけていた腕時計に目をやりながら言った。
「ビーチでも行くか!」
その一言に、私は思わず自分の服装に視線を落とす。
フォーマルなドレスに、履き慣れないローヒール。
こんな格好でビーチだなんて、想像しただけで場違いな気がした。
私は困ったように小さく呟く。
「うーん、行ってみたいけど、私こんな格好だし……」
そんな私を見て、耕太郎は呆れながら言う。
「別に、遠目から眺めるだけでいいだろ。ここから少し歩くけど、いいよな」
「……分かった」
私は頷いた。
2人で並んでゆっくり歩き出す。
ショッピングモールからビーチへ向かう道は、さっきまでいた場所とは違い、少しひっそりとしていた。
耕太郎が、ふいに口を開いた。
「なんか、変な感じだな」
「変な感じ?」
「だって、考えても見ろよ。今日初めて会ったヤツとハワイ観光とか。変以外になにがある」
「確かにね」
「そう言えば、ちゃんと聞いていなかったけど、●●は新郎のことが好きだったのか?」
私は少し呼吸を整えて、静かに答えた。
「うん……。幼馴染なの。私はずっとお兄ちゃんのことが好きだったけど、向こうは私のことをただの妹としか見ていなかったみたい。虚しいよね」
だけど、答えてみると、不思議と心は痛くはなかった。
参列席に座っていた時は、あんなにも苦しかったのに。
「ふーん」
耕太郎は、それ以上は追及せずに、前を向いたまま歩調を緩めてくれた。
私も彼に同じように問いかけてみた。
「そう言う耕太郎の方は?やっぱりシスコ……」
「シスコンじゃねぇ!……詳しくは言えねぇけど、俺は人間が嫌いなんだ」
冗談混じりに言い切るその言葉が、なんだか少し苦しそうにも聞こえた。
自分だって人間のくせに。
「そんなこと言ったら、人間の私のことを信用だなんて、初めから無理な話だったんじゃない?」
「それは……」
「それとも、眼帯の下、見せてくれる気になった?」
「まあ……多少は……」
「なら……!」
「だけど、まだダメ」
「残念」
私はわざと拗ねたように笑ってみせる。
気付けば、私たちの周りの風景は、ショッピングモールの賑やかさから、波の音と涼しい潮風だけの穏やかな世界に変わっていた。
