失恋同盟
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
式場の扉を抜け、外に出ると、ハワイの眩しい日差しと心地よい風が私たちを包み込んだ。
「行きたいところとか、やりたいことってないのか?」
隣を歩く耕太郎が、私を気遣うように尋ねる。
「えーっと……」
突然のことで答えに詰まる。
まさか結婚式を抜け出すことになるなんて思ってもみなかったし、ましてや観光なんて諦めていたから。
そんなとき、お腹の虫がぐーっと鳴った。
「大きなパンケーキが食べたい……かな」
「食い意地はってんな!」
私の言葉を聞いて、耕太郎は豪快に笑った。
その屈託のない笑顔に、少しだけ腹が立つ。
「ち、違うって!途中で退室しちゃったから、ご飯食べそこねたの!」
「そう言やぁ、俺も腹減ってるわ!」
「人のこと言えないじゃん!」
「人じゃねぇしな!」
「え……?」
「ヤバッ」
彼の言葉に、私は思わず足を止めた。
“人じゃねぇ”とはどういうことだろうか。
だけど、
「なんでもねぇ!それより、早く行こうぜ!」
耕太郎はごにょごにょと誤魔化すばかりで、話を剃らされてしまった。
ーーーー
パンケーキ屋へはタクシーで行くことにした。
幸いにも、式場を出て直ぐにタクシーは捕まった。
2人共英語はからっきしダメだったけれど、最近のスマホの翻訳機能のおかげで、なんとか目的地へ到着。
店内に入り、メニューを広げた。
どれも美味しそうで迷ってしまう。
だけど、せっかくハワイに来たのだから、カロリーなど気にせず、たっぷりのホイップクリームにフルーツが盛られたパンケーキを注文することにした。
「それにしても、行こうって誘ってくるから、レンタカーでも借りてたのかと思ったよ」
「レンタカー?俺17だぜ?免許すら取れないって」
彼の言葉に、私は驚きで目を丸くした。
「17?!私の1つ下じゃん!」
背丈から、てっきり年上だと思っていた。
だけど、改めて言われてみれば、あどけなさを感じる。
年が近いと分かった途端、一気に親近感が湧いた。
「むしろ、●●が年上だってことに驚いたぜ」
「なんですってー!」
「ハハハッ!」
楽しそうに笑う耕太郎の顔が、花嫁さんの笑う顔とどことなく重なった。
特に目元がそっくりだ。
やっぱり姉弟なんだと実感する。
「ところで……」
花嫁さんの目を思い出したからだろうか。
ふと、最初に彼に会ったときから抱いていた疑問が蘇ってきた。
「なんで眼帯してるの?ものもらいとかケガ?……それとも義眼?」
「いや」
「まさかオッドアイ?」
「そんなんじゃねぇって」
私の質問を、彼は直ぐに否定する。
それ以外の理由が全く浮かばず、言葉に詰まった。
「隠されると気になるんだけど」
「この下がどうなってるか見たい?」
「見たい!」
耕太郎の少し意地悪な表情の問いかけに、私は前のめりになって答えた。
それなのに、
「見せませーん!」
もったいぶった聞き方をしたくせに、結局教えてくれなかった。
「えー!ケチ!」
私が不満を口にすると、耕太郎はふっと笑みを溢した。
「まあ、●●のこと信用できるようになったら見せてやらなくもない」
彼の言葉に、理不尽さを感じた。
信用と言われても、どうせ私たちは今だけの関係なのに。
深められるワケがない。
そんなことを考えていると、注文したパンケーキが運ばれてきた。
「行きたいところとか、やりたいことってないのか?」
隣を歩く耕太郎が、私を気遣うように尋ねる。
「えーっと……」
突然のことで答えに詰まる。
まさか結婚式を抜け出すことになるなんて思ってもみなかったし、ましてや観光なんて諦めていたから。
そんなとき、お腹の虫がぐーっと鳴った。
「大きなパンケーキが食べたい……かな」
「食い意地はってんな!」
私の言葉を聞いて、耕太郎は豪快に笑った。
その屈託のない笑顔に、少しだけ腹が立つ。
「ち、違うって!途中で退室しちゃったから、ご飯食べそこねたの!」
「そう言やぁ、俺も腹減ってるわ!」
「人のこと言えないじゃん!」
「人じゃねぇしな!」
「え……?」
「ヤバッ」
彼の言葉に、私は思わず足を止めた。
“人じゃねぇ”とはどういうことだろうか。
だけど、
「なんでもねぇ!それより、早く行こうぜ!」
耕太郎はごにょごにょと誤魔化すばかりで、話を剃らされてしまった。
ーーーー
パンケーキ屋へはタクシーで行くことにした。
幸いにも、式場を出て直ぐにタクシーは捕まった。
2人共英語はからっきしダメだったけれど、最近のスマホの翻訳機能のおかげで、なんとか目的地へ到着。
店内に入り、メニューを広げた。
どれも美味しそうで迷ってしまう。
だけど、せっかくハワイに来たのだから、カロリーなど気にせず、たっぷりのホイップクリームにフルーツが盛られたパンケーキを注文することにした。
「それにしても、行こうって誘ってくるから、レンタカーでも借りてたのかと思ったよ」
「レンタカー?俺17だぜ?免許すら取れないって」
彼の言葉に、私は驚きで目を丸くした。
「17?!私の1つ下じゃん!」
背丈から、てっきり年上だと思っていた。
だけど、改めて言われてみれば、あどけなさを感じる。
年が近いと分かった途端、一気に親近感が湧いた。
「むしろ、●●が年上だってことに驚いたぜ」
「なんですってー!」
「ハハハッ!」
楽しそうに笑う耕太郎の顔が、花嫁さんの笑う顔とどことなく重なった。
特に目元がそっくりだ。
やっぱり姉弟なんだと実感する。
「ところで……」
花嫁さんの目を思い出したからだろうか。
ふと、最初に彼に会ったときから抱いていた疑問が蘇ってきた。
「なんで眼帯してるの?ものもらいとかケガ?……それとも義眼?」
「いや」
「まさかオッドアイ?」
「そんなんじゃねぇって」
私の質問を、彼は直ぐに否定する。
それ以外の理由が全く浮かばず、言葉に詰まった。
「隠されると気になるんだけど」
「この下がどうなってるか見たい?」
「見たい!」
耕太郎の少し意地悪な表情の問いかけに、私は前のめりになって答えた。
それなのに、
「見せませーん!」
もったいぶった聞き方をしたくせに、結局教えてくれなかった。
「えー!ケチ!」
私が不満を口にすると、耕太郎はふっと笑みを溢した。
「まあ、●●のこと信用できるようになったら見せてやらなくもない」
彼の言葉に、理不尽さを感じた。
信用と言われても、どうせ私たちは今だけの関係なのに。
深められるワケがない。
そんなことを考えていると、注文したパンケーキが運ばれてきた。
