男だとか女だとか
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その出来事から数日後。
どうしても先日のことが気になって、私は思い切ってハナコに富士さんのことを聞いてみることにした。
……。
…………。
昼休み、賑やかな教室の隅で、ハナコとお弁当を広げる。
「あー、お腹空いたー!」
彼女は鼻歌交じりにおかずを頬張る。
それを見ながら、私は話を切り出すタイミングを見計らっていた。
「ねえ、ハナコ」
「ん?なーに?」
「弐組の富士さんの下の名前、知ってる?」
あくまで、何気ない会話を装う。
ハナコは箸を止めて、少し考えるように首をひねった後、明るい声で答えた。
「知ってるよー。富士冬也」
「冬也……」
その音が頭の中で何度も響く。
やっぱり男の人だったんだ。
途端に、これまで気付かなかった小さな違和感が、一本の糸のように繋がっていく。
低く澄んだ声。
時折、男友達と肩を並べている様子。
そういえば、男子たちと並んで更衣室の方へ消えていく姿を見かけたことがあった。
考え込む私に、ハナコは首を傾げて問いかける。
「富士がどうかした?」
私は首をブンブンと横に振った。
「あ、ううん!なんでもない!この間ぶつかりそうになったんだけど、そう言えば下の名前知らないなーと思っただけ」
「ふーん」
裏返る声に、ハナコが不思議そうに眉をひそめる。
本当は、どうして女の子の格好をしているのか、その理由も知りたかった。
でも、それを本人以外から聞いてしまうのは、なんだか違う気がした。
きっと、踏み込んではいけない領域なんだろう。
だから、私は下唇をそっと噛んで、その疑問も一緒に飲み込んだ。
どうしても先日のことが気になって、私は思い切ってハナコに富士さんのことを聞いてみることにした。
……。
…………。
昼休み、賑やかな教室の隅で、ハナコとお弁当を広げる。
「あー、お腹空いたー!」
彼女は鼻歌交じりにおかずを頬張る。
それを見ながら、私は話を切り出すタイミングを見計らっていた。
「ねえ、ハナコ」
「ん?なーに?」
「弐組の富士さんの下の名前、知ってる?」
あくまで、何気ない会話を装う。
ハナコは箸を止めて、少し考えるように首をひねった後、明るい声で答えた。
「知ってるよー。富士冬也」
「冬也……」
その音が頭の中で何度も響く。
やっぱり男の人だったんだ。
途端に、これまで気付かなかった小さな違和感が、一本の糸のように繋がっていく。
低く澄んだ声。
時折、男友達と肩を並べている様子。
そういえば、男子たちと並んで更衣室の方へ消えていく姿を見かけたことがあった。
考え込む私に、ハナコは首を傾げて問いかける。
「富士がどうかした?」
私は首をブンブンと横に振った。
「あ、ううん!なんでもない!この間ぶつかりそうになったんだけど、そう言えば下の名前知らないなーと思っただけ」
「ふーん」
裏返る声に、ハナコが不思議そうに眉をひそめる。
本当は、どうして女の子の格好をしているのか、その理由も知りたかった。
でも、それを本人以外から聞いてしまうのは、なんだか違う気がした。
きっと、踏み込んではいけない領域なんだろう。
だから、私は下唇をそっと噛んで、その疑問も一緒に飲み込んだ。
