座敷わらしと雷神
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お昼休み。
屋上で課題のプリントを広げていた。
今日は一段と風が強く、プリントが飛ばされないように、手でしっかりと押さえる。
「これってどの公式だっけ……」
問題とにらめっこをし、ブツブツと独り言を呟きながらペンを走らせる。
そのとき、不意に頭上に影が差す。
上を見上げると、
「勉強中?」
いつの間にかやってきた雷神さんが、プリントを覗き込んでいた。
「びっくりした……。課題やってたの。今日提出なのを忘れていて……」
そう言うと、彼は当たり前のように私の隣に腰かけてきて、視線を再びプリントへ落とす。
字が下手だと思われていないだろうか。
解答が違うところでもあるのか。
そもそも雷神さんはどこの高校の何年生なんだろうか。
気になっていると、
「◯◯●●……?」
彼は名前記入欄を読み上げた。
「え、あ……うん。そう言えば、まだちゃんと自己紹介してなかったね」
少しだけ笑って、私は自分の名前をきちんと伝えることにした。
プリントを雷神さんの方に向け、名前の箇所を指さす。
「私、●●っていうの」
すると、雷神さんも姿勢を正してこちらに向き直す。
「僕も名乗っていなかったな。尾形光。ヒカルって書いてコウ」
「光……」
雷神らしい眩しい名前だと思った。
「私たち、名前より先にお互いあだ名で呼び合ってたんだね」
それがなんだか可笑しくて、笑いそうになる。
だけど光君は、
「あだ名じゃないんだけどなー」
と、あくまで雷神を貫くつもりのようだった。
「光君ってやっぱり変わった人だよね」
私がそう言うと、光君はちょっと大げさに肩をすくめて、
「心外だなー。そんなこと言うと、さっき見つけた問題のミス、教えてあげないよ」
と、わざと拗ねたように言った。
「え、どこどこ!」
慌ててプリントを覗き込む私に、光君はにやりと笑いながら、ペン先でとある行を指した。
「ここ、計算ミス」
見直すと、確かに途中で簡単な計算ミスをしていた。
「あ、本当だ!ありがとう!光君って頭良いの?」
思わず感心してそう言うと、彼はさらりと答えた。
「良くはないけど、これって1年生の範囲だろ?僕、一応2年生だし」
「2年生だったんだ。先輩だね」
「そうだよ!だから、分からない問題があれば先輩に何でも聞いて!」
光君は胸を張ってドーンと叩く素振りをした。
さっきは頭良くないって自分で言っていたくせに。
本当にお調子者なんだから。
だけど、そんなところが好きだったりする。
屋上で課題のプリントを広げていた。
今日は一段と風が強く、プリントが飛ばされないように、手でしっかりと押さえる。
「これってどの公式だっけ……」
問題とにらめっこをし、ブツブツと独り言を呟きながらペンを走らせる。
そのとき、不意に頭上に影が差す。
上を見上げると、
「勉強中?」
いつの間にかやってきた雷神さんが、プリントを覗き込んでいた。
「びっくりした……。課題やってたの。今日提出なのを忘れていて……」
そう言うと、彼は当たり前のように私の隣に腰かけてきて、視線を再びプリントへ落とす。
字が下手だと思われていないだろうか。
解答が違うところでもあるのか。
そもそも雷神さんはどこの高校の何年生なんだろうか。
気になっていると、
「◯◯●●……?」
彼は名前記入欄を読み上げた。
「え、あ……うん。そう言えば、まだちゃんと自己紹介してなかったね」
少しだけ笑って、私は自分の名前をきちんと伝えることにした。
プリントを雷神さんの方に向け、名前の箇所を指さす。
「私、●●っていうの」
すると、雷神さんも姿勢を正してこちらに向き直す。
「僕も名乗っていなかったな。尾形光。ヒカルって書いてコウ」
「光……」
雷神らしい眩しい名前だと思った。
「私たち、名前より先にお互いあだ名で呼び合ってたんだね」
それがなんだか可笑しくて、笑いそうになる。
だけど光君は、
「あだ名じゃないんだけどなー」
と、あくまで雷神を貫くつもりのようだった。
「光君ってやっぱり変わった人だよね」
私がそう言うと、光君はちょっと大げさに肩をすくめて、
「心外だなー。そんなこと言うと、さっき見つけた問題のミス、教えてあげないよ」
と、わざと拗ねたように言った。
「え、どこどこ!」
慌ててプリントを覗き込む私に、光君はにやりと笑いながら、ペン先でとある行を指した。
「ここ、計算ミス」
見直すと、確かに途中で簡単な計算ミスをしていた。
「あ、本当だ!ありがとう!光君って頭良いの?」
思わず感心してそう言うと、彼はさらりと答えた。
「良くはないけど、これって1年生の範囲だろ?僕、一応2年生だし」
「2年生だったんだ。先輩だね」
「そうだよ!だから、分からない問題があれば先輩に何でも聞いて!」
光君は胸を張ってドーンと叩く素振りをした。
さっきは頭良くないって自分で言っていたくせに。
本当にお調子者なんだから。
だけど、そんなところが好きだったりする。
