芽引き目吹かれ
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「暇だな……」
入院生活は退屈なものだった。
私の病気はどうやら奇病らしく病名がつかない。
原因も分からない。
治療法もない。
完治の目処が立たないため、もちろん会社はクビ。
感染の危険があるから、とたまにしか様子を見に来ない医師が病室を訪れるだけで、お見舞いなんて誰ひとり来なかった。
まともに歩けなくなった私のために車椅子は用意されているけれど、こんな姿を他の患者に見られたくなくて、病室に引きこもるばかり。
特別病棟の中でも完全個室のため、トイレやシャワールームは完備されており、無理に出る必要もないけれど。
ただただ、いつもと変わらない景色を病室の窓から眺めるだけの日々だった。
そんなある日、初めて見かける顔の医師が病室にやってきた。
「やあ、キミが奇病に罹った◯◯●●さんだね。今日から研修医としてこの病院に赴任しました、たかはし明です。よろしくね」
「はあ、そうですか……」
たかはしと名乗った医者は背が高く、物腰が柔らかそうだった。
口元の左下にあるホクロが少しだけセクシー。
だけど、お面でもへばりついているようなニコニコした笑顔が、どこか不気味にも感じた。
この先生で大丈夫なのだろうか。
そんなことを考えていると、
「早速で悪いんだけど、患部を診せてくれないかな」
「えっ、ちょっと……っっ!」
私の腕を掴み、血が滲み出ている包帯をシュルシュルと解いていく。
「うわー、これは興味深いね!触ると痛い?どんな質感?どのくらいの早さで再生するの?」
「えぇぇ……」
怒涛の質問に戸惑う。
先程までのニコニコしたお面は剥がれ、たかはし先生はギラギラな目で私の腕をまじまじと見てきた。
その表情はさながら新しい玩具を与えられた子供のよう。
カルテを見てきたであろう医師たちでさえ、私の患部を診るや否や小さく悲鳴をあげるのに、この人は今までの医師とは何か違う。
「この腕を見て先生は気持ち悪いと思わないんですか?こんな……こんな醜い腕……」
自分で言って悲しくなる。
「えー?醜いなんて思わないよ。確かにこの症例は初めて見たけど、僕にとっては特別でも何でもない」
「え……そうなんですか?」
「だから僕に任せて!」
たかはし先生は慣れた手つきで新しい包帯を巻きながら言った。
彼なら治してくれる。
根拠なんてないけれど、何故かそう思った。
入院生活は退屈なものだった。
私の病気はどうやら奇病らしく病名がつかない。
原因も分からない。
治療法もない。
完治の目処が立たないため、もちろん会社はクビ。
感染の危険があるから、とたまにしか様子を見に来ない医師が病室を訪れるだけで、お見舞いなんて誰ひとり来なかった。
まともに歩けなくなった私のために車椅子は用意されているけれど、こんな姿を他の患者に見られたくなくて、病室に引きこもるばかり。
特別病棟の中でも完全個室のため、トイレやシャワールームは完備されており、無理に出る必要もないけれど。
ただただ、いつもと変わらない景色を病室の窓から眺めるだけの日々だった。
そんなある日、初めて見かける顔の医師が病室にやってきた。
「やあ、キミが奇病に罹った◯◯●●さんだね。今日から研修医としてこの病院に赴任しました、たかはし明です。よろしくね」
「はあ、そうですか……」
たかはしと名乗った医者は背が高く、物腰が柔らかそうだった。
口元の左下にあるホクロが少しだけセクシー。
だけど、お面でもへばりついているようなニコニコした笑顔が、どこか不気味にも感じた。
この先生で大丈夫なのだろうか。
そんなことを考えていると、
「早速で悪いんだけど、患部を診せてくれないかな」
「えっ、ちょっと……っっ!」
私の腕を掴み、血が滲み出ている包帯をシュルシュルと解いていく。
「うわー、これは興味深いね!触ると痛い?どんな質感?どのくらいの早さで再生するの?」
「えぇぇ……」
怒涛の質問に戸惑う。
先程までのニコニコしたお面は剥がれ、たかはし先生はギラギラな目で私の腕をまじまじと見てきた。
その表情はさながら新しい玩具を与えられた子供のよう。
カルテを見てきたであろう医師たちでさえ、私の患部を診るや否や小さく悲鳴をあげるのに、この人は今までの医師とは何か違う。
「この腕を見て先生は気持ち悪いと思わないんですか?こんな……こんな醜い腕……」
自分で言って悲しくなる。
「えー?醜いなんて思わないよ。確かにこの症例は初めて見たけど、僕にとっては特別でも何でもない」
「え……そうなんですか?」
「だから僕に任せて!」
たかはし先生は慣れた手つきで新しい包帯を巻きながら言った。
彼なら治してくれる。
根拠なんてないけれど、何故かそう思った。
