妖怪ときどき神様
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翌日、学校帰りに例の商店街に行こうと思ったけれど、
「あ、そうそう言い忘れてた」
帰りのホームルーム中に担任の先生が思い出したかのように話し始めた。
「昨日商店街で火事があったみたいだから、帰り道その周辺を通る生徒は遠回りすること。危ないからな」
「「えー!」」
私は神様に会うため、クラスメイトは最短距離で帰りたいため。
理由は違えど不満がある私たちはブーイングを飛ばした。
「えー、じゃない。お前たちのためを思って言っているんだ」
そうは言えど、私は守るつもりはない。
帰路につき、商店街へと足を踏み入れた。
通行人はおれど、意外にもうちの学校の生徒はいない。
私にとっては先生に告げ口される心配がなく好都合だ。
現場付近にはKEEP OUTと書かれたバリケードテープが貼られており、中には入れないようになっている。
周りを確認してから、それをくぐった。
昨日雨宿りをした建物を通り抜け、現場のビルの下へと行く。
上を見上げると、見事なまでに焦げたビルの外壁。
骨組みが見えている。
雨で被害が大きくならなかったと思ったけれど、想像より酷かった。
化かす授業でここまでする必要があったのか。
神様……光に会った時に聞いていようかな。
だけど、来てみたはいいけれど、昨日の今日で光はまたここに来るのだろうか。
「……」
帰ろうかな。
そう思い、来た方へと足を引き返すと、
「もう帰るの?」
「え……?」
この声は……。
声がした方へ向くと、使われていないと思っていた廃墟の2階の窓から光が顔を出していた。
「そっち行ってもいい?」
「あー……僕がそっちに行くよ」
一瞬考え込んだ光はそう言うと、窓を閉めた。
私が行ったらマズいものでもあるのかしら。
と、言うかずっとあそこで待っていてくれたの?
考えていると、階段を下りた光が廃墟から出てきた。
「やっほー、昨日ぶり」
相変わらず目元は前髪で隠れているけれど、口元はヘラヘラとしている。
「うん。あの、ここだと人目に付くから、少し場所変えない?」
仮にも立ち入り禁止の場所。
相手が神様だから、とかではなく見つかると面倒なことになる。
私たちはビルとビルの間の細い通りに入った。
そこで気になっていたことを聞いてみた。
「火事の跡見た?あそこまでする必要ないでしょ」
「いやー、僕も予想外だったよ。ちょっと建物にあてるつもりがあんなことになっちゃって。おかげで先生に怒られたよ」
神様の先生……ゼウスとかかしら。
それより、
「そもそもの話、あの雷を光が出したの、未だに信じられないんだけど」
「なら、今出そうか」
「え……?」
もしかして、また昨日のようなことこが起こる?
そうなったら大事だ。
しかもこんな狭い場所で。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
「遠慮しなくていいよ」
遠慮じゃないのに!
「ホラ」
「あー!!…………?」
だけど、私の思っていた規模ではなかった。
光が出した人差し指から火花がパチパチと弾ける。
それはまるで線香花火のようだった。
だけど、本物みたく儚くすぐに散らない。
「綺麗……」
「さすがの僕でもこんな狭いところで落雷は落とさないよ」
「あはは」
ある程度の常識は持っているようでよかった。
「んで、僕が雷神だって信じてくれた?」
「うん、信じた」
私の返事に、光は満足そうに笑った。
しばらく彼の指先で弾ける雷を眺めていると、ふいに光の口が開いた。
「なあ、●●。明日もここに来るか?」
つまり、私に会いたい、と言うことかしら。
こちらとしては嬉しい限り。
ここに来れば光に会える。
光が待っていてくれる。
それを考えるだけで、勉強嫌いな私にとって学校を頑張れる糧になるから。
だけど、素直じゃない私はからかうように返事をする。
「来てほしいの?」
「別に、そんなんじゃないし」
ふいっと顔を背ける光。
少しからかいすぎたようだ。
このままでは本当に会ってくれなくなる。
だから正直に言うことにした。
視線を指先から光の方をしっかりと見る。
「明日もここに寄るよ」
すると、光はパッと笑顔を咲かせ、嬉しそうに笑った。
「本当か!?」
そんな彼を可愛いと思う。
……だけど私は気づいてしまった。
彼の顔に陰りがあることに。
「あ、そうそう言い忘れてた」
帰りのホームルーム中に担任の先生が思い出したかのように話し始めた。
「昨日商店街で火事があったみたいだから、帰り道その周辺を通る生徒は遠回りすること。危ないからな」
「「えー!」」
私は神様に会うため、クラスメイトは最短距離で帰りたいため。
理由は違えど不満がある私たちはブーイングを飛ばした。
「えー、じゃない。お前たちのためを思って言っているんだ」
そうは言えど、私は守るつもりはない。
帰路につき、商店街へと足を踏み入れた。
通行人はおれど、意外にもうちの学校の生徒はいない。
私にとっては先生に告げ口される心配がなく好都合だ。
現場付近にはKEEP OUTと書かれたバリケードテープが貼られており、中には入れないようになっている。
周りを確認してから、それをくぐった。
昨日雨宿りをした建物を通り抜け、現場のビルの下へと行く。
上を見上げると、見事なまでに焦げたビルの外壁。
骨組みが見えている。
雨で被害が大きくならなかったと思ったけれど、想像より酷かった。
化かす授業でここまでする必要があったのか。
神様……光に会った時に聞いていようかな。
だけど、来てみたはいいけれど、昨日の今日で光はまたここに来るのだろうか。
「……」
帰ろうかな。
そう思い、来た方へと足を引き返すと、
「もう帰るの?」
「え……?」
この声は……。
声がした方へ向くと、使われていないと思っていた廃墟の2階の窓から光が顔を出していた。
「そっち行ってもいい?」
「あー……僕がそっちに行くよ」
一瞬考え込んだ光はそう言うと、窓を閉めた。
私が行ったらマズいものでもあるのかしら。
と、言うかずっとあそこで待っていてくれたの?
考えていると、階段を下りた光が廃墟から出てきた。
「やっほー、昨日ぶり」
相変わらず目元は前髪で隠れているけれど、口元はヘラヘラとしている。
「うん。あの、ここだと人目に付くから、少し場所変えない?」
仮にも立ち入り禁止の場所。
相手が神様だから、とかではなく見つかると面倒なことになる。
私たちはビルとビルの間の細い通りに入った。
そこで気になっていたことを聞いてみた。
「火事の跡見た?あそこまでする必要ないでしょ」
「いやー、僕も予想外だったよ。ちょっと建物にあてるつもりがあんなことになっちゃって。おかげで先生に怒られたよ」
神様の先生……ゼウスとかかしら。
それより、
「そもそもの話、あの雷を光が出したの、未だに信じられないんだけど」
「なら、今出そうか」
「え……?」
もしかして、また昨日のようなことこが起こる?
そうなったら大事だ。
しかもこんな狭い場所で。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」
「遠慮しなくていいよ」
遠慮じゃないのに!
「ホラ」
「あー!!…………?」
だけど、私の思っていた規模ではなかった。
光が出した人差し指から火花がパチパチと弾ける。
それはまるで線香花火のようだった。
だけど、本物みたく儚くすぐに散らない。
「綺麗……」
「さすがの僕でもこんな狭いところで落雷は落とさないよ」
「あはは」
ある程度の常識は持っているようでよかった。
「んで、僕が雷神だって信じてくれた?」
「うん、信じた」
私の返事に、光は満足そうに笑った。
しばらく彼の指先で弾ける雷を眺めていると、ふいに光の口が開いた。
「なあ、●●。明日もここに来るか?」
つまり、私に会いたい、と言うことかしら。
こちらとしては嬉しい限り。
ここに来れば光に会える。
光が待っていてくれる。
それを考えるだけで、勉強嫌いな私にとって学校を頑張れる糧になるから。
だけど、素直じゃない私はからかうように返事をする。
「来てほしいの?」
「別に、そんなんじゃないし」
ふいっと顔を背ける光。
少しからかいすぎたようだ。
このままでは本当に会ってくれなくなる。
だから正直に言うことにした。
視線を指先から光の方をしっかりと見る。
「明日もここに寄るよ」
すると、光はパッと笑顔を咲かせ、嬉しそうに笑った。
「本当か!?」
そんな彼を可愛いと思う。
……だけど私は気づいてしまった。
彼の顔に陰りがあることに。
