キミを見つける桜
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ーーおまけーー
及川君を初め、同級生たちは春のあたたかな日差しの中、無事に卒業していった。
今頃、みんな晴れやかな顔で笑い合い、寄せ書きや記念写真に忙しんでいるんだろう。
本当なら私もあの場所にいたかった。
及川君と共に卒業したかった。
だけど、留年した私にはその資格はない。
自分の勉強机に座り、窓の外に見える桜を1人で見つめるだけ。
それからの私は、がむしゃらに2度目の3年生を過ごした。
悔しくて涙がこぼれる夜もあったけれど、私はもう逃げない。
来年こそ、胸を張って卒業式を迎え、満開の桜の下で及川君と笑い合うために……。
ーーーー
1年後────。
桜の季節がまた巡ってくる。
今度の春は、正真正銘、私の卒業を祝うために咲いている桜だ。
そして、私にとってはそれだけではない。
1年ほど前にした約束……。
ずっと胸の奥に大切にしてきた。
卒業式を終えた後、卒業証書を片手に制服姿のまま急いで桜並木へ向かう。
そして、春の陽射しに目を薄めながら、桜の木の下で彼を待つ。
しばらくして、遠くから足音が聞こえてきた。
見慣れたはずの背格好、でもどこか大人びた気配も感じる。
その姿が近付くたび、鼓動が速くなる。
やがて彼は私の隣に立ち、少しだけ遠慮がちに、それでも嬉しそうに微笑む。
「綺麗になっていたから、最初誰だか気が付かなかったよ」
柔らかな声に、胸が弾んだ。
「気が付かないって……離れてからたった1年でしょ」
私は思わず照れ隠しのように肩をすくめて笑う。
すると、彼も少しだけ照れたように笑みを崩す。
「それでも」
ふと、舞い散る桜の花びらが、私たちの間をふわりと通り抜け、そのひとひらが私の肩にそっと落ちた。
「やっと一緒に見られたね」
その一言が、過ごしてきた長い時間と苦しみさえ全部、報われた気がした。
「●●ちゃん……。卒業、おめでとう」
どこまでも優しい彼の眼差し。
進み続ければいずれ辿り着ける。
やっと辿り着いた私たちだけの春が、今ここに広がっていた。
及川君を初め、同級生たちは春のあたたかな日差しの中、無事に卒業していった。
今頃、みんな晴れやかな顔で笑い合い、寄せ書きや記念写真に忙しんでいるんだろう。
本当なら私もあの場所にいたかった。
及川君と共に卒業したかった。
だけど、留年した私にはその資格はない。
自分の勉強机に座り、窓の外に見える桜を1人で見つめるだけ。
それからの私は、がむしゃらに2度目の3年生を過ごした。
悔しくて涙がこぼれる夜もあったけれど、私はもう逃げない。
来年こそ、胸を張って卒業式を迎え、満開の桜の下で及川君と笑い合うために……。
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1年後────。
桜の季節がまた巡ってくる。
今度の春は、正真正銘、私の卒業を祝うために咲いている桜だ。
そして、私にとってはそれだけではない。
1年ほど前にした約束……。
ずっと胸の奥に大切にしてきた。
卒業式を終えた後、卒業証書を片手に制服姿のまま急いで桜並木へ向かう。
そして、春の陽射しに目を薄めながら、桜の木の下で彼を待つ。
しばらくして、遠くから足音が聞こえてきた。
見慣れたはずの背格好、でもどこか大人びた気配も感じる。
その姿が近付くたび、鼓動が速くなる。
やがて彼は私の隣に立ち、少しだけ遠慮がちに、それでも嬉しそうに微笑む。
「綺麗になっていたから、最初誰だか気が付かなかったよ」
柔らかな声に、胸が弾んだ。
「気が付かないって……離れてからたった1年でしょ」
私は思わず照れ隠しのように肩をすくめて笑う。
すると、彼も少しだけ照れたように笑みを崩す。
「それでも」
ふと、舞い散る桜の花びらが、私たちの間をふわりと通り抜け、そのひとひらが私の肩にそっと落ちた。
「やっと一緒に見られたね」
その一言が、過ごしてきた長い時間と苦しみさえ全部、報われた気がした。
「●●ちゃん……。卒業、おめでとう」
どこまでも優しい彼の眼差し。
進み続ければいずれ辿り着ける。
やっと辿り着いた私たちだけの春が、今ここに広がっていた。
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