キミを見つける桜
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夏の終わりを告げる虫の声が、開けた部屋の窓の外からかすかに聞こえてくる。
毎日通った補習も、夕暮れに寄り道したアイスも、思い返せばあっという間だった。
気が付けば、もう明日から新学期が始まる。
ーーーー
「おはよ〜、学校ダルい〜」
「マイコ、めっちゃ日焼けしてる〜」
「そうなの!夏休み中にね────」
登校すると、久しぶりに会うクラスメイトが夏休みの思い出や、愚痴で盛り上がっていた。
浮足立った空気。
だけど、及川君以外まともに話せない私は、あの輪の中に入れない。
だから、誰にも気づかれないように足早に自分の席に座る。
そして、朝のホームルームが始まるまで、ぼーっと頬杖をつきながら窓の外を眺めた。
カーテン越しに差し込む朝の光が眩しい。
今日もいい天気だ。
「●●ちゃん、おはよう」
不意にかけられた声。
その響きだけで、誰なのかすぐに分かる。
唯一私に話しかけてくれる彼。
私は隣の席に座った及川君に視線を向け、挨拶を返した。
「おはよう、及川君」
日焼けしているクラスメイトが多い中、及川君の肌は相変わらず白かった。
バレーって室内球技だもんね。
きっと夏休み中も練習を頑張っていたんだ。
及川君は椅子に浅く腰かけ、机に頬杖をつきながら私の方に身を傾ける。
「●●ちゃん、補習で夏休みのほとんどを学校で過ごしたんじゃない?」
「及川君の方こそ部活で学校に入り浸っていたんでしょ?」
そう言うと、彼はちょっと頭をかきながら笑った。
「お互い様だね」
「そうだね」
窓の外では、まだ夏の残り香のような青空が続いている。
そんな中、チャイムが鳴り、いよいよ新学期が始まった。
教室のドアがガラリと音を立てて開き、担任の先生が明るい声で入ってくる。
「席に着けー!いつまでも夏休み気分でいるなよー!」
一気に教室が静まり返り、全員が前を向いた。
先生は黒板にチョークで日付を書きながら、話を切り出す。
「さて、新学期早々だけど、来週は実力テストを行います」
その言葉に、教室が一斉にざわつき始めた。
「えー、もうテスト!?」
「マジかよ、全然勉強してないんだけど……」
「最悪〜!」
あちこちから不満やため息が漏れる。
重たい空気が漂う中、みんなの顔に緊張と落胆が浮かんでいる。
隣の席の及川君も小さく肩を落としていた。
でも私は、みんなとは違う気持ちでいる。
だって、夏休みの間、ほとんど補習で学校に来て机に向かっていたんだから。
あれだけ頑張ったなら、ある程度点数は取れるはず。
そんな期待が、1人胸の中で芽生える。
毎日通った補習も、夕暮れに寄り道したアイスも、思い返せばあっという間だった。
気が付けば、もう明日から新学期が始まる。
ーーーー
「おはよ〜、学校ダルい〜」
「マイコ、めっちゃ日焼けしてる〜」
「そうなの!夏休み中にね────」
登校すると、久しぶりに会うクラスメイトが夏休みの思い出や、愚痴で盛り上がっていた。
浮足立った空気。
だけど、及川君以外まともに話せない私は、あの輪の中に入れない。
だから、誰にも気づかれないように足早に自分の席に座る。
そして、朝のホームルームが始まるまで、ぼーっと頬杖をつきながら窓の外を眺めた。
カーテン越しに差し込む朝の光が眩しい。
今日もいい天気だ。
「●●ちゃん、おはよう」
不意にかけられた声。
その響きだけで、誰なのかすぐに分かる。
唯一私に話しかけてくれる彼。
私は隣の席に座った及川君に視線を向け、挨拶を返した。
「おはよう、及川君」
日焼けしているクラスメイトが多い中、及川君の肌は相変わらず白かった。
バレーって室内球技だもんね。
きっと夏休み中も練習を頑張っていたんだ。
及川君は椅子に浅く腰かけ、机に頬杖をつきながら私の方に身を傾ける。
「●●ちゃん、補習で夏休みのほとんどを学校で過ごしたんじゃない?」
「及川君の方こそ部活で学校に入り浸っていたんでしょ?」
そう言うと、彼はちょっと頭をかきながら笑った。
「お互い様だね」
「そうだね」
窓の外では、まだ夏の残り香のような青空が続いている。
そんな中、チャイムが鳴り、いよいよ新学期が始まった。
教室のドアがガラリと音を立てて開き、担任の先生が明るい声で入ってくる。
「席に着けー!いつまでも夏休み気分でいるなよー!」
一気に教室が静まり返り、全員が前を向いた。
先生は黒板にチョークで日付を書きながら、話を切り出す。
「さて、新学期早々だけど、来週は実力テストを行います」
その言葉に、教室が一斉にざわつき始めた。
「えー、もうテスト!?」
「マジかよ、全然勉強してないんだけど……」
「最悪〜!」
あちこちから不満やため息が漏れる。
重たい空気が漂う中、みんなの顔に緊張と落胆が浮かんでいる。
隣の席の及川君も小さく肩を落としていた。
でも私は、みんなとは違う気持ちでいる。
だって、夏休みの間、ほとんど補習で学校に来て机に向かっていたんだから。
あれだけ頑張ったなら、ある程度点数は取れるはず。
そんな期待が、1人胸の中で芽生える。
