キミを見つける桜
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久しぶりの登校に心身ともに疲れたのか、帰宅してからはお風呂に入らず寝てしまった。
目が覚めたら夜明け前。
「お腹空いた……お風呂……課題……復習に予習……」
本当は昨日のうちに済ませておきたかったこと。
やらなければならない現実が急にのしかかってきて嫌になる。
「学校……休むか」
きっとお母さんに言っても責められない。
及川君だって私に構わなくて済むし、むしろ助かるはずだ。
それなのに、体は勝手に学校の支度を始めていた。
お風呂でシャワーを浴び、冷蔵庫からラップがしてあったおかずの乗ったお皿を取り出し温める。
うん、美味しい。
その後は再度制服に着替えて、ひとまず優先順位の高い課題から取り掛かることに。
教科書とにらめっこしながら問題を解く。
「……」
よく寝たおかげか頭がクリアになった気がする。
もちろん昨日の今日で急に勉強に追い付ける気はしない。
それでも自分なりに解き進めた。
立ち止まらなければ……ゆっくりでも進めれば合格点。
初めはそのくらい甘くてもいい。
ほどなくして窓の外を見ると、日はすっかり昇っていて、外からは人の気配すら感じられるようになった。
私もそろそろ学校へ行くか。
教科書と課題を鞄にしまい、リビングへと行くとちゃんとお弁当が用意されていた。
それも手にし、私は家を後にした。
ーーーー
学校へ着くと、何やら自分の席の周りに生徒たちが集まっていた。
正確には私ではなく隣の席の及川君の周り。
自分の席に座りたくてもあの中へ入る勇気はない。
仕方がなく、室内の壁にもたれかかって待つことに。
すると、聞くつもりのない会話が耳に入ってきた。
「足、痛そう〜!」
「大丈夫なの?」
「何か困ったことがあったら言ってね?」
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫。ただの捻挫だから」
どうやら及川君が怪我をして、それを心配した生徒たちが集まっているらしい。
本人は大丈夫だと言っているけれど、本当だろうか。
人混みでどのくらいの怪我の範囲なのか見えない。
そんなことを思っていると予鈴がなった。
それと同時に集まっていた生徒たちは、散り散りに各々の席へと戻って行った。
これでようやく席に着ける。
机に鞄を置き、教材を出す。
すると、先ほどまで輪の中心にいた及川君が話し掛けてきた。
「おはよう、●●ちゃん。ねぇ、これ見てよー!」
「おはよう……」
及川君が指す右足を見ると、包帯がぐるぐるに巻かれており、動かないように固定されていた。
思ったより重症なのかもしれない。
「実は昨日の部活でやっちゃって……。●●ちゃんに格好悪いところを見られなくてよかったよー!」
仮に怪我をする場面に出会しても、格好悪いなんて思わないのに。
「……早く治ると良いね」
「!?…………ありがとう。頑張って治すね」
労いの言葉を言われると思わなかったのか、及川君は少しだけ驚いた表情を浮かべたけれど、直ぐに柔らかく微笑んだ。
ところで、頑張るって何を?
目が覚めたら夜明け前。
「お腹空いた……お風呂……課題……復習に予習……」
本当は昨日のうちに済ませておきたかったこと。
やらなければならない現実が急にのしかかってきて嫌になる。
「学校……休むか」
きっとお母さんに言っても責められない。
及川君だって私に構わなくて済むし、むしろ助かるはずだ。
それなのに、体は勝手に学校の支度を始めていた。
お風呂でシャワーを浴び、冷蔵庫からラップがしてあったおかずの乗ったお皿を取り出し温める。
うん、美味しい。
その後は再度制服に着替えて、ひとまず優先順位の高い課題から取り掛かることに。
教科書とにらめっこしながら問題を解く。
「……」
よく寝たおかげか頭がクリアになった気がする。
もちろん昨日の今日で急に勉強に追い付ける気はしない。
それでも自分なりに解き進めた。
立ち止まらなければ……ゆっくりでも進めれば合格点。
初めはそのくらい甘くてもいい。
ほどなくして窓の外を見ると、日はすっかり昇っていて、外からは人の気配すら感じられるようになった。
私もそろそろ学校へ行くか。
教科書と課題を鞄にしまい、リビングへと行くとちゃんとお弁当が用意されていた。
それも手にし、私は家を後にした。
ーーーー
学校へ着くと、何やら自分の席の周りに生徒たちが集まっていた。
正確には私ではなく隣の席の及川君の周り。
自分の席に座りたくてもあの中へ入る勇気はない。
仕方がなく、室内の壁にもたれかかって待つことに。
すると、聞くつもりのない会話が耳に入ってきた。
「足、痛そう〜!」
「大丈夫なの?」
「何か困ったことがあったら言ってね?」
「心配してくれてありがとう。でも大丈夫。ただの捻挫だから」
どうやら及川君が怪我をして、それを心配した生徒たちが集まっているらしい。
本人は大丈夫だと言っているけれど、本当だろうか。
人混みでどのくらいの怪我の範囲なのか見えない。
そんなことを思っていると予鈴がなった。
それと同時に集まっていた生徒たちは、散り散りに各々の席へと戻って行った。
これでようやく席に着ける。
机に鞄を置き、教材を出す。
すると、先ほどまで輪の中心にいた及川君が話し掛けてきた。
「おはよう、●●ちゃん。ねぇ、これ見てよー!」
「おはよう……」
及川君が指す右足を見ると、包帯がぐるぐるに巻かれており、動かないように固定されていた。
思ったより重症なのかもしれない。
「実は昨日の部活でやっちゃって……。●●ちゃんに格好悪いところを見られなくてよかったよー!」
仮に怪我をする場面に出会しても、格好悪いなんて思わないのに。
「……早く治ると良いね」
「!?…………ありがとう。頑張って治すね」
労いの言葉を言われると思わなかったのか、及川君は少しだけ驚いた表情を浮かべたけれど、直ぐに柔らかく微笑んだ。
ところで、頑張るって何を?
