キミを見つける桜
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その日1日、何度も及川君に助けられた。
そもそも不登校の間、家で一切勉強をしていなかったため、授業に付いていけないのは当たり前。
そのため、授業が終わるたび及川君に、
「さっきの内容分かった?」
と、心配されるハメに。
「……」
だけど、何が分からないのかも分からない私は無言で俯くばかり。
そんな私の白紙のノートを見た及川君は、
「今日のところ、一段と難しかったもんね〜。俺も分からなかった」
出来なくても仕方がない、と私が気に病まない言い方をした。
その他にもお昼休みのこと──。
自分の席で1人寂しくお弁当を食べようと用意した。
お母さんが朝急いで作ってくれたお弁当。
短い時間ながらおにぎりだけ、や冷食の詰め合わせ、のようなものではなく、誰に見せても恥ずかしくないような品数の中身。
1段目にはご飯、2段目には卵焼きとウインナー、アスパラベーコンに彩り要因のプチトマト。
きっとお弁当を見たクラスメイトに弄られないように、頑張って作ってくれたんだ。
実際、クラスメイトは各々のグループで集まって食べているため、私のお弁当なんかに興味はない。
ただ1人を除いて。
「●●ちゃんの弁当美味しそうだね」
及川君は特大サイズの弁当箱が入っていそうな保冷バックを取り出しながら言ってきた。
「及川君のお弁当は大きいね」
あまりの大きさに驚いて、最近の男子高生ってこんなにも食べるのか、と自分も高校生なのに浦島太郎のような感想が出てしまった。
「運動部だからね、このくらい食べないと持たないんだよ。ちなみにバレー部!俺結構上手いんだよ?……あ、そうだ!良かったら放課後に見学に来ない?」
お弁当のサイズのことを言っただけなのに、及川君はマシンガントークを始めた。
圧倒されそう。
バレー部か……。
少しだけ見てみたい気もするけど、放課後には予定がある。
「補習があるから……」
不登校の間の授業を補填するために放課後は毎日補習がある。
「そっかー、残念だな〜。でも、気が向いたら公式戦の応援してくれると嬉しいな!」
口では残念と言いながら、気にしていなさそうだった。
むしろスムーズに観戦に誘うなんて、言い慣れている。
きっと色んな人にも応援に来てって言っているんだろうな。
だから、それについては答えず、私はお弁当の続きを食べ始める。
それを察した及川君はそれ以上何も言わず、彼も私の隣の席でお弁当を食べ始めた。
「……」
「……」
え、本当にこのまま食べるの?
及川君のことだから、てっきり友達とお昼を共にすると思っていた。
もしかして、私が1人で食べているのを気遣って?
サポートをする、とか世話役になったとは言え、友人関係を無下にしてまで私と一緒にいなくてもいいのに。
だけど、特別何か話すわけじゃないけれど、隣にいてくれるだけで安心した。
こう言うのも悪くない。
そもそも不登校の間、家で一切勉強をしていなかったため、授業に付いていけないのは当たり前。
そのため、授業が終わるたび及川君に、
「さっきの内容分かった?」
と、心配されるハメに。
「……」
だけど、何が分からないのかも分からない私は無言で俯くばかり。
そんな私の白紙のノートを見た及川君は、
「今日のところ、一段と難しかったもんね〜。俺も分からなかった」
出来なくても仕方がない、と私が気に病まない言い方をした。
その他にもお昼休みのこと──。
自分の席で1人寂しくお弁当を食べようと用意した。
お母さんが朝急いで作ってくれたお弁当。
短い時間ながらおにぎりだけ、や冷食の詰め合わせ、のようなものではなく、誰に見せても恥ずかしくないような品数の中身。
1段目にはご飯、2段目には卵焼きとウインナー、アスパラベーコンに彩り要因のプチトマト。
きっとお弁当を見たクラスメイトに弄られないように、頑張って作ってくれたんだ。
実際、クラスメイトは各々のグループで集まって食べているため、私のお弁当なんかに興味はない。
ただ1人を除いて。
「●●ちゃんの弁当美味しそうだね」
及川君は特大サイズの弁当箱が入っていそうな保冷バックを取り出しながら言ってきた。
「及川君のお弁当は大きいね」
あまりの大きさに驚いて、最近の男子高生ってこんなにも食べるのか、と自分も高校生なのに浦島太郎のような感想が出てしまった。
「運動部だからね、このくらい食べないと持たないんだよ。ちなみにバレー部!俺結構上手いんだよ?……あ、そうだ!良かったら放課後に見学に来ない?」
お弁当のサイズのことを言っただけなのに、及川君はマシンガントークを始めた。
圧倒されそう。
バレー部か……。
少しだけ見てみたい気もするけど、放課後には予定がある。
「補習があるから……」
不登校の間の授業を補填するために放課後は毎日補習がある。
「そっかー、残念だな〜。でも、気が向いたら公式戦の応援してくれると嬉しいな!」
口では残念と言いながら、気にしていなさそうだった。
むしろスムーズに観戦に誘うなんて、言い慣れている。
きっと色んな人にも応援に来てって言っているんだろうな。
だから、それについては答えず、私はお弁当の続きを食べ始める。
それを察した及川君はそれ以上何も言わず、彼も私の隣の席でお弁当を食べ始めた。
「……」
「……」
え、本当にこのまま食べるの?
及川君のことだから、てっきり友達とお昼を共にすると思っていた。
もしかして、私が1人で食べているのを気遣って?
サポートをする、とか世話役になったとは言え、友人関係を無下にしてまで私と一緒にいなくてもいいのに。
だけど、特別何か話すわけじゃないけれど、隣にいてくれるだけで安心した。
こう言うのも悪くない。
