親指の恋
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賭けは私の完敗。
画面越しの恋愛の卒業は失恋と言う形で終わった。
だけど最後にこれだけは聞かせてほしい。
「徹、何で泣いてるの?」
「だって…」
今まで我慢していたのか、徹の目からは大粒の涙が流れた。
悲しい気持ちはあったけれど、それよりも徹の涙を流す姿が綺麗だと思った。
見惚れてしまうほどに。
「本当は別れたくなんかない」
徹の正直な気持ち。
おそらくさっきまでは本心が出ないように感情を押し殺していたのだろう。
「でも、俺のわがままのせいで●●ちゃんにたくさん寂しい思いさせた上、束縛した生活を送らせていると思うと……堪えられない」
「徹…ねぇ聞いて」
徹は服の袖で涙を拭ってから、私の方を見た。
目元が赤くなっている。
「私ね、栄養士になるための勉強をしているの。最初は何となく選んだ道だったんだけど…」
この話しは今までのやり取りでもしたことがある。
そしてここからが初めて話す。
「短大を卒業したらアルゼンチンに行こうと思ってた。それで、徹の食生活のサポートができたらなって。今ではそれがモチベーションになっているの」
「●●ちゃん…」
「だから待ってて、絶対に会いに行くから」
「なんか●●ちゃん、頼もしくなったね」
「忍耐力は鍛えられましたから」
えっへんと胸を叩いた。
「待ってる」
お互い、顔を見合わせてキスを落とした。
ーーFinーー
画面越しの恋愛の卒業は失恋と言う形で終わった。
だけど最後にこれだけは聞かせてほしい。
「徹、何で泣いてるの?」
「だって…」
今まで我慢していたのか、徹の目からは大粒の涙が流れた。
悲しい気持ちはあったけれど、それよりも徹の涙を流す姿が綺麗だと思った。
見惚れてしまうほどに。
「本当は別れたくなんかない」
徹の正直な気持ち。
おそらくさっきまでは本心が出ないように感情を押し殺していたのだろう。
「でも、俺のわがままのせいで●●ちゃんにたくさん寂しい思いさせた上、束縛した生活を送らせていると思うと……堪えられない」
「徹…ねぇ聞いて」
徹は服の袖で涙を拭ってから、私の方を見た。
目元が赤くなっている。
「私ね、栄養士になるための勉強をしているの。最初は何となく選んだ道だったんだけど…」
この話しは今までのやり取りでもしたことがある。
そしてここからが初めて話す。
「短大を卒業したらアルゼンチンに行こうと思ってた。それで、徹の食生活のサポートができたらなって。今ではそれがモチベーションになっているの」
「●●ちゃん…」
「だから待ってて、絶対に会いに行くから」
「なんか●●ちゃん、頼もしくなったね」
「忍耐力は鍛えられましたから」
えっへんと胸を叩いた。
「待ってる」
お互い、顔を見合わせてキスを落とした。
ーーFinーー