好きな人ほどいじめたい
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帰宅途中、母に頼まれていた振り込みをするために銀行へ寄った。
思ったより混んでいる。
私は渋々ATMの列の最後尾へと並んだ。
待っている間スマホを見ると出久君からメッセージが来ていた。
“●●ちゃんはもう授業終わった?僕らはこれから町のパトロールへ出ます。●●ちゃんに会えるといいな”
ヒーロー科はまだ授業なのか。大変だなあ。
見回り、どの辺りだろう。
まあ、室内にいるから会えないだろうけど。
そんなことを考えながら返信内容を考えていると、店内がザワザワしていることに気が付いた。
もう、なに?
スマホから顔を上げると、
「手を上げろ!死にたくなければ大人しくしろ!」
銀行強盗………!?
目出し帽を被った輩が数人。
武器は所持していないように見えるけど、攻撃型個性?
あっという間に私を含め、利用客は手足を縛られ店内の角に集められた。
「おい、そこのお前。これに金を詰めろ」
強盗は従業員に用意した鞄へお金を詰めるよう指示を出した。
お金を詰め終わったらどうなるんだろう。
解放、それとも………。
強盗は覆面をしているとは言え、私たちに目隠しや口をガムテープで留めることはしなかった。
やっぱり口封じに殺されるのかな。
急に現実味を帯びてきた″死″
操作していたスマホも強盗に取られてしまった。
最後にあなたをネガティブな感情にさせていたのは私の個性のせいよって出久君に言ってやりたかった。
ーーーー
どのくらい経っただろうか。
そろそろ強盗に指示された鞄がお金で一杯になってきた。
外にヒーローは来てくれているのだろうか。
警察は待機しているのだろうか。
ここからでは外の様子が分からない。
すると、
「スマーッシュ!!」
掛け声と共に銀行の壁が崩れ落ちる音がした。
この声は出久君?!
「なんだ!」
「ガキが入ってきた」
強盗は出久君目掛けて攻撃個性を放った。
が、出久君の超スピードは可憐に攻撃を避け、壁を破壊した技と同じ技を強盗にぶつけた。
出久君の動きに目を取られていると、
「きゃっ」
突然一人の強盗に腕を掴まれて無理やり立たされた。
「おいガキ!こっちには人質がいるんだ!大人しくしやがれ!見せしめにコイツから殺ってやろうか!」
「ひっ」
いくら出久君が強くなっても同時に複数の相手は難しい。
人質になった私を見た出久君はあからさまに動揺して、動きを止めた。
「●●ちゃん……」
「ほぉーこの嬢ちゃん、お前の知り合いか。都合がいい」
「彼女だけは……」
私だけはなんて言ったらダメだよ。
だってあなたはみんなのヒーローにならないといけないんだから。
それなのに、どこか嬉しいと思う私がいた。
遅ればせながら、おそらく出久君と同じ班の雄英生が破壊された壁から入ろうとしてきた。
「デク!」
強盗はすぐさま壁からの侵入者にも人質の私がいることを知らしめた。
「おっと、お前らも動くな。この子の顔がぐちゃぐちゃになるぞ」
「うぐっ」
強盗は私の顔の形が変わりそうなくらいの力で顎を掴んできた。
個性を使ってネガティブにしてみるか。
いや、でも発動したところでネガティブ内容の要因が掴めないと危険かもしれない。
だって、今まで出久君にしか個性を使ってこなかったから。
思ったより混んでいる。
私は渋々ATMの列の最後尾へと並んだ。
待っている間スマホを見ると出久君からメッセージが来ていた。
“●●ちゃんはもう授業終わった?僕らはこれから町のパトロールへ出ます。●●ちゃんに会えるといいな”
ヒーロー科はまだ授業なのか。大変だなあ。
見回り、どの辺りだろう。
まあ、室内にいるから会えないだろうけど。
そんなことを考えながら返信内容を考えていると、店内がザワザワしていることに気が付いた。
もう、なに?
スマホから顔を上げると、
「手を上げろ!死にたくなければ大人しくしろ!」
銀行強盗………!?
目出し帽を被った輩が数人。
武器は所持していないように見えるけど、攻撃型個性?
あっという間に私を含め、利用客は手足を縛られ店内の角に集められた。
「おい、そこのお前。これに金を詰めろ」
強盗は従業員に用意した鞄へお金を詰めるよう指示を出した。
お金を詰め終わったらどうなるんだろう。
解放、それとも………。
強盗は覆面をしているとは言え、私たちに目隠しや口をガムテープで留めることはしなかった。
やっぱり口封じに殺されるのかな。
急に現実味を帯びてきた″死″
操作していたスマホも強盗に取られてしまった。
最後にあなたをネガティブな感情にさせていたのは私の個性のせいよって出久君に言ってやりたかった。
ーーーー
どのくらい経っただろうか。
そろそろ強盗に指示された鞄がお金で一杯になってきた。
外にヒーローは来てくれているのだろうか。
警察は待機しているのだろうか。
ここからでは外の様子が分からない。
すると、
「スマーッシュ!!」
掛け声と共に銀行の壁が崩れ落ちる音がした。
この声は出久君?!
「なんだ!」
「ガキが入ってきた」
強盗は出久君目掛けて攻撃個性を放った。
が、出久君の超スピードは可憐に攻撃を避け、壁を破壊した技と同じ技を強盗にぶつけた。
出久君の動きに目を取られていると、
「きゃっ」
突然一人の強盗に腕を掴まれて無理やり立たされた。
「おいガキ!こっちには人質がいるんだ!大人しくしやがれ!見せしめにコイツから殺ってやろうか!」
「ひっ」
いくら出久君が強くなっても同時に複数の相手は難しい。
人質になった私を見た出久君はあからさまに動揺して、動きを止めた。
「●●ちゃん……」
「ほぉーこの嬢ちゃん、お前の知り合いか。都合がいい」
「彼女だけは……」
私だけはなんて言ったらダメだよ。
だってあなたはみんなのヒーローにならないといけないんだから。
それなのに、どこか嬉しいと思う私がいた。
遅ればせながら、おそらく出久君と同じ班の雄英生が破壊された壁から入ろうとしてきた。
「デク!」
強盗はすぐさま壁からの侵入者にも人質の私がいることを知らしめた。
「おっと、お前らも動くな。この子の顔がぐちゃぐちゃになるぞ」
「うぐっ」
強盗は私の顔の形が変わりそうなくらいの力で顎を掴んできた。
個性を使ってネガティブにしてみるか。
いや、でも発動したところでネガティブ内容の要因が掴めないと危険かもしれない。
だって、今まで出久君にしか個性を使ってこなかったから。