諦める決断
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ーーおまけ①ーー
個性『シンクロ』。
それは痛みという負の側面ばかりが目立っていたけれど、本質はもっと純粋な感覚の共有だった。
その可能性を証明し、そして自分のこれからを形にするために、私は出久君を部屋に招いた。
「例えば、こう!」
自分の腕を少し強めに、心地よいリズムで揉みほぐしていく。
「うわ〜!不思議だね。触れられていないのに、僕の腕もマッサージされているみたいだ」
「でしょ!それから……これならどう?」
テーブルの上、氷がカランと音を立てるグラス。
キンキンに冷えたそれを、手のひら全体で包み込む。
「冷たっ!」
「へへへ、大成功」
出久君が予想通りの反応をしてくれるのが嬉しくて、自然と笑みがこぼれた。
私の個性は、痛覚だけではない。
熱も、冷たさも、触れられる心地よさも、すべてを等しく相手に届けることができる。
「岩のように硬い皮膚を持った異形型の人や、過敏症で人に直接触れられるのが苦手な人……そんな人たちでも、この方法なら心身を解きほぐすマッサージができると思うの!私はそんなセラピストになりたい!」
「うんうん!すごくいい考えだと思う!●●ちゃんの優しさが活かせる、最高の夢だよ!」
出久君は自分のことのように目を輝かせて、私の新しい夢を肯定してくれた。
だけど、驚くのは早い。
この個性には、まだまだ取っておきの使い方がある。
それは、快感だって共有できるのだ。
あの事件の後、私は出久君に想いを伝え、私たちは晴れて付き合うことになった。
だから今日は、単なる進路相談のためだけに彼を呼んだワケではない。
「それでね、もう1つ試したいことがあるの」
「何?僕ができることなら何でも言ってよ!」
真っ直ぐな瞳。
私のために一生懸命になろうとしてくれる、大好きな人。
その純粋な言葉に、私は少しだけ意地悪に口角を上げた。
「簡単なことだから大丈夫だよ」
「簡単なこと……?」
私は彼の手をそっと取り、自分の高鳴る鼓動が伝わるように胸元へ引き寄せた。
「出久君、私とえっちしよ?」
「……え、え、え、え、ええええええーーーーー!?!?!?」
期待を裏切らない、本日一番の特大リアクション。
顔を真っ赤にして、まるでショートした機械みたいに固まる出久君。
「……2人で、もっと気持ちいいこと、シンクロさせたいな……なんて」
上目遣いで覗き込むと、彼は、
「あ、う……あ……」
と言葉にならない声を漏らして、湯気が出そうなくらい真っ赤な顔で俯いてしまった。
どうやら相当な刺激を彼に与えてしまったみたい。
お誘いだけでそんな反応なら、実践したらどうなるのだろう。
私の興味は増すばかりだった。
個性『シンクロ』。
それは痛みという負の側面ばかりが目立っていたけれど、本質はもっと純粋な感覚の共有だった。
その可能性を証明し、そして自分のこれからを形にするために、私は出久君を部屋に招いた。
「例えば、こう!」
自分の腕を少し強めに、心地よいリズムで揉みほぐしていく。
「うわ〜!不思議だね。触れられていないのに、僕の腕もマッサージされているみたいだ」
「でしょ!それから……これならどう?」
テーブルの上、氷がカランと音を立てるグラス。
キンキンに冷えたそれを、手のひら全体で包み込む。
「冷たっ!」
「へへへ、大成功」
出久君が予想通りの反応をしてくれるのが嬉しくて、自然と笑みがこぼれた。
私の個性は、痛覚だけではない。
熱も、冷たさも、触れられる心地よさも、すべてを等しく相手に届けることができる。
「岩のように硬い皮膚を持った異形型の人や、過敏症で人に直接触れられるのが苦手な人……そんな人たちでも、この方法なら心身を解きほぐすマッサージができると思うの!私はそんなセラピストになりたい!」
「うんうん!すごくいい考えだと思う!●●ちゃんの優しさが活かせる、最高の夢だよ!」
出久君は自分のことのように目を輝かせて、私の新しい夢を肯定してくれた。
だけど、驚くのは早い。
この個性には、まだまだ取っておきの使い方がある。
それは、快感だって共有できるのだ。
あの事件の後、私は出久君に想いを伝え、私たちは晴れて付き合うことになった。
だから今日は、単なる進路相談のためだけに彼を呼んだワケではない。
「それでね、もう1つ試したいことがあるの」
「何?僕ができることなら何でも言ってよ!」
真っ直ぐな瞳。
私のために一生懸命になろうとしてくれる、大好きな人。
その純粋な言葉に、私は少しだけ意地悪に口角を上げた。
「簡単なことだから大丈夫だよ」
「簡単なこと……?」
私は彼の手をそっと取り、自分の高鳴る鼓動が伝わるように胸元へ引き寄せた。
「出久君、私とえっちしよ?」
「……え、え、え、え、ええええええーーーーー!?!?!?」
期待を裏切らない、本日一番の特大リアクション。
顔を真っ赤にして、まるでショートした機械みたいに固まる出久君。
「……2人で、もっと気持ちいいこと、シンクロさせたいな……なんて」
上目遣いで覗き込むと、彼は、
「あ、う……あ……」
と言葉にならない声を漏らして、湯気が出そうなくらい真っ赤な顔で俯いてしまった。
どうやら相当な刺激を彼に与えてしまったみたい。
お誘いだけでそんな反応なら、実践したらどうなるのだろう。
私の興味は増すばかりだった。
