Trickstar
名前
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―「オーラがキラキラしてるのは君のほうだろう」
「そう?名前さんって遠くからでも分かるくらいキラッキラだよ!」
「名前さんってキラキラしてるから大好き!」と、どストレートに褒めてくれる彼、明星スバルからのアプローチ(?)と思われる行動の数々はとても心臓に悪い。今も私を発見するやダッシュで駆け寄ってきて抱きついてきたし。腰を抱いたまま離してくれないし。どうしたものか…。私はES専属のただのスタイリストなのに。
「ねぇねぇ。いつになったら俺と付き合ってくれるの?」
「アイドルが軽々しくそういうの言わないほうがいいよ」
「軽々しくないよ。俺はいつでも本気だからねっ♪」
アイドルに興味がない私はミーハーじゃなくて丁度いいってことで採用されただろうにアイドルと付き合っていいわけがない。なんていうか、スバルくんて距離感近いから困る。さて…本日、他所で仕事がありいつもより遅れてESに到着した私。近所の公園で休憩しながらミネラルウォーターを飲んでいたら一匹のわんこが飛びついてきて本気でビビった。
「わわ…っ!」
「大吉も名前さんのことが好きみたい」
「スバルくん。す…ごいスキンシップ激しい子(わんちゃん)だね」
飛びついてきた大吉くんは私の胸元にくっついて離れてくれない。ミネラルウォーターの水噴射してしまったし、彼にもかかってしまっただろうに。「大吉ずるい!俺だってまだそんなことしてないのに!」とスバルくんの問題発言はスルーで。うん…犬好きとしては大吉くんを撫で撫でできてすごく幸せなんだけど。
「今日の名前さんお姫様みたいで可愛いよ」
「お姫様は言い過ぎだけど、ありがとう」
こういう歯の浮くようなセリフも様になるなんて流石アイドル。巻き髪に指を絡めながら甘い言葉を囁き、大吉くんごと私を抱きしめてるの自覚あるのかな…?もしかして女慣れしてるから無意識とか?と、スバルくん遊んでる男疑惑が消えないけれど。この抱擁を拒むのは勿体ないような気がして身動ぎできず。
「えー。夏目も名前さんが好きなの?」
私はSwitchの仕事に同行してただけなのに、スバルくんが嫉妬の炎を燃やしている。ESビルのエントランスをくぐったらとんだ修羅場になった。なんというか夏目くんも悪い。私の荷物を持ってくれながら手を引いてエスコートしてくれてたから。
「ねぇ、名前さん。俺と付き合お」
冷たい夜の風を肌に感じながら、いつも通り家路を急ぐ…つもりだった。それなのに、今夜は一人の人物の腕の中に捕まっていた。街灯の灯りが心許なくアスファルトを照らし、シンと静まり返った路地裏で、私はスバルくんに抱き竦められ何度目か分からない告白をされた。温かな抱擁、一瞬触れるだけの控えめな口付け。唇から伝う彼の温度も全てが愛おしい。
「スバルくん。好きだよ」
「名前さんから好きって言われたの初めてだ。俺も、大好きだよ」
END
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