Trickstar
名前
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―初めて彼女の部屋に招かれた北斗は、部屋の壁に貼られているものを見つけて目を白黒させていた。貼られているそのポスターこそ、アイドルの衣装を纏った自分の姿が写っている。他のメンバーのものではなかった事に安堵したが、何とも居心地の悪さを感じる。
「あ、ごめん。ポスター見て吃驚した?」
学生時代からの付き合いだが、今は一人暮らしをしている名前が北斗の後ろから部屋に入ってきた。久しぶりに会えたせいか、いちゃつきたくて仕方ない様子の名前は寝室に北斗を誘導したのである。自分のポスターが貼られている事を気にする彼とは裏腹に、名前は何ら気にしていないようだ。もしかしたら会えない寂しさを埋める為に貼られたものかもしれない。と推測し、愛しさが募った彼はベッド上でそわそわしている彼女を強く抱きしめた後、白いシーツの上に組み敷いた。
「北斗くん…」
「俺のポスターなんて、貼る必要ないだろう。付き合ってるんだから」
「好きな人のポスターだもん。いいでしょ?」
熱の篭った視線で彼を見つめる彼女によってうなじに手を添えられ、ぐっと引き寄せられた北斗の唇が彼女の唇と重ねられた。いつもより積極的な名前の行動に面食らった北斗だが、主導権を握るのは自分だと言わんばかりに今度は彼のほうから貪るようなキスが繰り返された。
「ん…ふァ…っ」
―「ねぇ、北斗くん。ご無沙汰でしょ?」
「今日はえらく積極的だな。どうしたんだ?」
躰を起こして抱きついた名前が北斗の首筋に顔を埋め、甘える子猫のような態度をみせた。そんな彼女だが、息付く間もない素早さで身に纏っていた一枚のキャミソールを脱ぎ捨てる。あろう事かその下には何も着ておらず、形の良い双丘が顕になった。そのまま重ねられた胸は布地越しでも伝わる程に柔らかで煽情的だ。北斗の上に寝そべっている彼女は、視線がぶつかると何か企むような笑みを浮かべた。
「北斗くんは押しに弱いって、この前日々樹先輩から訊いた」
「変態仮面の言う事を真に受けるな」
僅かに眉を顰めた北斗が「俺は名前を攻めるほうが得意だ」と、まさに形勢逆転。位置が反転し、瞳に獰猛さを滲ませた彼が彼女の乳頭を指先で弄ぶような愛撫を始めた。ジワジワと快楽の渦に飲みこまれていくような感覚に彼女の下腹部が反応する。彼の舌先が胸の頂に触れると同時に、溢れる蜜を掻き回すように指が挿入された。今日は積極的に攻めようと決めていたのに、北斗の執拗な舌使いになす術もなく身を委ねるしかなかった。
「ァア…っ。そこっ…だめェ…っ」
「全く。いつからこんな淫乱になったんだ?」
嬌声を上げながら、指だけで絶頂を迎えた彼女に彼からサディスティックな言葉が投げかけられた。指に付着した愛液を舐めとる仕草に、余計に意識が煽られる。世間ではクールな王子様と称されている彼、氷鷹北斗のこんな一面を知っているのは自分だけ。その優越感に満たされながら、既に大きくなっている男根に手を這わせば、すぐに北斗からストップの声がかかった。
「ほら、名前。欲しいんだろう?」
「ヒャァン…っ」
入り口に先端が当てがわれ、彼女が恥ずかしそうに頷くと待ち望んでいた彼のモノが挿入され、静寂な空間に甘い嬌声が響いていく。腫れ上がった男根をギュウギュウと締め付けられた彼はふぅと息をついて激しい律動で彼女を翻弄するのだった。
「アァン…っ。北斗くん、もっと…突いてェっ」
「欲張りな女め…っ」
そんな皮肉味を帯びた北斗の声は彼女の耳に届く事はなく、夜は深まっていくのだった―
END