Trickstar
名前
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―私はモデル時代から瀬名泉が苦手である。
「名前がゆうくんの隣に居るとかチョ~邪魔ぁ~」
「私が遊木くんと喋ってたのに邪魔したの瀬名先輩じゃないですか」
モデル時代によく同じスタジオで撮影していた仲間である遊木真と思い出話をしていたのに割り込んできたのは瀬名先輩だ。「ゆうくんゆうくん」と後輩を可愛がるにしては度が過ぎていて気持ち悪い。
「遊木くんは私の後ろに隠れてて!」
「いや、そういうわけには…「ガチホモの瀬名先輩の魔の手から守るから!」
「名前ちゃん、なんか気を遣わせてごめんね」
「なに?名前ってゆうくんの事好きなの?」
私が遊木くんを好いていたって瀬名先輩には関係ない筈だ。というか、本人の前なのにそういう発言をしないでもらいたい。
―「私が遊木くんを好きでも先輩には関係ありませんよね」
私に見せつけるように彼に抱きつく瀬名先輩はやはり許せない。その間にも、私の先程の発言を耳にした彼はオロオロしている。
「名前にはゆうくんは勿体無い」
なんて失礼な先輩なんだ。と思っていたら、今まで口を閉ざしていた彼が声を張り上げた。予想外の出来事に思わず目を見開いた。
「泉さんになんと言われようが、僕は名前ちゃんが好きです」
END
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