朔間零
名前
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―そもそも、明るい内は棺桶の中で寝ている零が悪いと思うのだけど…。零に会いに朔間家に訪れたのに、迎えてくれたのは弟の凛月で。リビングに案内された私の目前に零が遅れて登場した。何かを企むような笑みを携えながら…。
「月永くんと随分仲良さそうにしてたのう…」
「それは、あの人が私に歌詞を考えてほしいって頼んできて…」
私に非がある訳ではないのに彼は何か勘違いしている。いや…零だけに言えた事ではない。弟の凛月も同様だ。
「名前ってば、我侭な王様に騙されすぎ」
「あの人よりも俺に構ってよ」と拗ねる彼が可愛く思えてその頭を撫でた。まさか…その腕を掴まれて彼の寝室に連れ込まれるとは予想していなかった…。
凛月の部屋は兄の零と同様に薄暗く、黒で統一されている。この兄弟はやはり変わり者なのだと思い知らされた。
「浮気者の名前には、我輩と凛月が仕置きをしてやろうかの…」
「ちょ…っ、零まで何を言い出すの…」
―零の手によってベッド上に縫い止められ、身動(じろ)ぎしようにも強い力で押さえられ抵抗する事を諦めた。彼の紅い瞳には欲情の熱が篭っていた。
「名前とて、嫌じゃなかろう?」
確かに零の事は好きだし、彼と躰を重ねるのを拒絶する程でもないかもしれない。と許す辺り…私は零に甘いのであろう。簡単に受け入れてしまった自分が悪いのは分かっている。しかし、零に服を脱がされていく姿を弟の凛月に見られているのは落ち着かない。
「ねぇ…零!恥ずかしいんだけど…っ」
「これはお仕置きなんだから当たり前でしょ」
「凛月に視姦されて嬉しいくせに、嘘を言うでない…」
あぁ…これはもう止められないだろう。私は心内で密かに悟った。考える隙も与えられずに唇に濃厚な口付けを落とされ、零からの愛撫が始まった。
上の下着を外されて顕になった双丘を揉みしだかれた。その大きな手が乳頭を掠めるせいで敏感になってしまう。
「やだァ…零っ」
「名前は胸が弱いんじゃな…」
「名前の此処…美味しそう」
左右の頂を二人に吸われ、舌で転がされた。その執拗な愛撫により無意識のうちに腿を擦り合わせてしまう。徐々に下が濡れてくるのが嫌でも分かる。
「名前ってば凄く感じてる」
「ココもこんなにぐちゃぐちゃにして、イケナイ子じゃの…」
下着を取り払われたソコに舌を這わせられ、私の後ろから腕を廻した凛月には胸を愛撫される。
「いやァ…ソコだめェ…っ」
「名前の蜜は美味じゃのう…」
「血は飲めないが、これなら大歓迎じゃ」と私を見上げる零の唇は愛液で艶めいて煽情的である。凛月の手は止まる事なく胸を鷲掴んでくる。その為、下は大洪水だ。その間にも零の舌先は奥へと進んでくる。
「こんなにヒクヒクさせて、我輩のモノが欲しい頃じゃろ?」
「言わないと、このままじゃ」と意地悪く微笑む零に負けたようで悔しいが、この熱は冷めやらない。盗み見た彼らのズボンは膨らんでいて、明らかに二人も限界なのが見て取れる。
「そっちこそ、挿入(い)れたいくせに…」
「それじゃ、共に気持ち良くなろうかの」
四つん這いの姿勢にさせられた私の腰に手を添えた零のペニスが膣壁を広げてナカへと入ってくるのを感じる。全部収まると律動が開始された。その光景を眺めている凛月は可愛い顔して私の口にソレを銜えさせたのだからとんでもない。
―「兄者ばっかり狡い。俺も気持ち良くしてよ」
凛月のペニスを舌で愛撫していると更に大きくなった。口内を圧迫するソレを離してしまいそうになると凛月に文句を言われた。それに後ろから零に突かれているので何も考えられなくなってくる。
「名前…ごめん、出るっ」
凛月の白濁を私は見事に顔面で受け止めた。そのネバネバに顔を顰めた私の気持ちとは裏腹に今度は零からの激しいストロークが繰り広げられた。少しは私を労わってほしいものだ。
「ヤァ…そんな、激し…っ」
「今の名前、最高にやらしいよ」
凛月に見られているせいで余計に感度が良くなっているのだろうか。何度イったのかすら覚えていない。ラストスパートと言わんばかりにギリギリまで引き抜いて挿入されるのを繰り返された。
「ヤァン…零…イイよぉ…ヒャァァンっ」
「ハァ…名前…っ!」
彼と共に絶頂を迎えた私は一枚の膜越しに彼を感じた。その後、凛月の白濁に塗れた私の顔を拭いてくれたのは零だった。
「クセになりそうじゃ…」
「えー!勘弁してよ…」
「だって、名前が凄く可愛かったから…」
私の気持ちとは裏腹に彼らは満面の笑みを浮かべるのだった―
END